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2019-03-05

『旅ゆけば味わい深し』

『旅ゆけば味わい深し』(わたしの旅ブックス)(林望著、産業編集センター、2018.6.26)読了。
イギリスに関するエッセイで世に知られるようになった、国文学者・作家の著者の旅と食べ物エッセイ。

講演で出かけた先で食べた料理、家で自分で作った料理などについて、本人によるカラー写真とともに掲載したブログ記事を本にしたもの。
お店の料理や食材の生産農家などがある場合は、店の名前と所在地つき。
大体見開きで1品の文と写真という構成なので、1件ごとの記事はごく短くすぐ読める。
レシピがついているものや手のかかりそうなものもあるが、たいていは簡単に作れそうなもの。

どれもおいしそうに書いてあって楽しい。
 

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2019-03-02

『役に立たない読書』

『役に立たない読書』(インターナショナル新書)(林望著、集英社インターナショナル、2017.4.12)読了。
イギリスに関するエッセイで世に知られるようになった、国文学者・作家の著者の読書論。

本は買って読めというのが持論であられるので、図書館派でもある私にはうなずけないところも多いし、嫌いな人だったら鼻につくと思うところもあるだろうけれど、私はこの方の語り口が好きなのでおおむね楽しく読めた。(途中で読むのをやめるほど合わなかったわけではない^^;)
共感できるところも共感できないところもあるけれど、まあ、こう思う人もいるんだなあ、という感じ。

古典については「知らない世界」なので、かえって結構おもしろく読めた。
『遊仙窟』のくだりなども。

朗読については周囲の環境もあるし気恥しくてなかなかできないが、語られるものであった「物語」、演じられることが前提の「戯曲」、そして歌われることも多い「詩」は、確かに声に出して読むと味わいがまた一入というところもあるんだろうなあとは思う。近代の小説でも「走れメロス」なんかはすごく調子がいいし。

少し前にこの方の自伝的エッセイ風小説?を読んだのだが、読みながら覚えてないからやっぱり読んでいないよなと思っていたが、記録を見たら読んでたー! すっかりさっぱり忘れていた。まあそれもおもしろかったからいいけど。
 

2018-08-26

『インド神話入門』

『インド神話入門』(とんぼの本)(長谷川明著、新潮社、1987.11.25)読了。
1994年4月15日13刷。あとがきに「改訂版」とあるのでどこかで改訂したようだ。

「ラーマーヤナ」以外のインドの神話・伝説をおさらいしとこうかと読んでみた。
ヴィシュヌ・シヴァを中心としたヒンドゥー教系の話、二大叙事詩のあらましとクリシュナ伝説、その他の宗教関係もさらっと。

ざっくりしすぎているところもあって細かいところまで把握したとはあまり言えないけど、まあなんとなく知識を得たかな?
いろいろ移り変わりがあって、インドラ、アグニ、スールヤとかはだいぶ「神格」が下がっているのかな。
一貫した神話体系というわけではないから仕方ないが、個別の神々についてもっとたくさん知りたかったかも。
 

2018-05-19

『石井紀子聞書 道を拓く』

『石井紀子聞書 道を拓く―図書館員、編集者から教育の世界へ』(松尾昇治・大井三代子編、日外アソシエーツ、2017.10.25)読了。
図書館員、編集者から図書館学を教える教育者として過ごしてきた女性の自伝的な聞き書き集。

うーむ、この方はやはり結構なお嬢様だったか。
日比谷図書館時代、立ち上がりの頃にいろいろやっておられたのだな。辞められて実にもったいなかったような。

日外アソシエーツ時代、各種の事典や文献目録の作り方や著編者とのエピソードが興味深い。コンピューターが使えるようになる前、ああやってカードを並べて索引とか作っていたんだねえ…。今とはもちろんずいぶん違うけど、根本は同じなんだよね。
産休・育休制度をきっちり作ってくれたことも業績。産休明けから丸一年間取れる育休、というのは通常の「出産後一年」より助かる制度です。

教育者時代、大学や短大にまだあまり導入されていなかったコンピューターなど環境整備をされたとのこと。大学とかも場所によっては保守的だったりするからな。

もろもろ困難だった時代から、エネルギッシュに働いてきた女性の一代記。
いろいろとお疲れ様でした!(いやまだ終わっていないか…?)

以下、さしさわりがあるといけないので少し畳む。
 

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2018-05-19

『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線』

『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線』(小山力也著、本の雑誌社、2015.10.23)読了。
古本屋を巡り歩いたレポ記事を載せたブログを本にしたもの。
この本では東京を中心に、神奈川・埼玉・千葉・茨城の「首都圏」の古本屋を、列車の路線の駅ごとに1店ピックアップして取り上げ、あとはまとめて紹介する方式に。

少し前に読了していたがちょっと間が空いてしまった。
この半年くらい、ずっとこのシリーズを読んでいたような。
同じような話が多いといえばそうなのだけど、著者の文章が楽しくて次々読んでしまった。

手の出ない専門店やアダルト中心の店、規模が小さく画一的なものしか置いてないような店やチェーン店など、あまり興味が持てないような店もあっただろうに、基本どの店にも好意的に書かれているのがいいね。

もう一冊「~・イン・京阪神」というのがあるようだが、さすがにパスかな。まず行けないだろうし。
まあ行ける範囲でも行ってない所は多いけれど。

この巻は今までの本にはなかった近所のお店が載っていて嬉しい。
実は父の同級生だった人がやっているらしい「昔ながらの古本屋」であるかなり広い近所の店、意外な拾い物をしたこともあるのだが、代替わりはしているだろうか。

カバーの後ろ見返しと奥付の上にいまどき珍しい著者検印シール?と思ったらなんと印刷だった。やるな、本の雑誌社。
 

2018-03-21

『古本屋ツアー・イン・神保町』

『古本屋ツアー・イン・神保町』(小山力也著、本の雑誌社、2014.11.10)読了。
古本屋を巡り歩いたレポ記事を載せたブログを本にしたもの。
この本は古本の街・神保町に特化したもの。

時系列もおもしろいけど、やはり地域ごとにまとめてあるとわかりやすいな。
目次の分類も便利。中にもついているとなお良かった。まあ文章を読めばわかるんだけど。

行ったことのある店や、行ったことあるはずだけど多分移転したな、という店は、そうそうこんな店あったなあという覚えがあるのもあるが、全然知らない店も多い。ちょっと奥まったところや2F以上の店、専門店は行きにくいしね。
メインの通り沿いだけでなく、ずいぶんいろいろなところにいろいろなお店があるんだな。著者の人も恐る恐る行っているのもおかしい。
老舗が安定してあるのはほっとするし、新しい店もできているのは嬉しい。神保町といえども、なくなってしまう店もあるのだけれど。
神保町なので「しっかり値」が多そうなのはさすが。
SF、ミステリ、幻想文学、児童文学が多いお店とかはまた/そのうち行ってみたい。

書泉ブックマートや冨山房の店舗は閉店しちゃったけど、三省堂・書泉・東京堂などの新刊書店も含め、これからも「本の街・神保町」、頑張ってほしい。

しかし奥付の書名が間違っていて、紙を貼って訂正してある。つい「~ジャパン」にしちゃったのか、本の雑誌社。
 

2018-02-14

『古本屋ツアー・イン・ジャパン それから』

『古本屋ツアー・イン・ジャパン それから―全国古書店めぐり 珍奇で愉快な一五五のお店』(小山力也著、原書房、2015.10.30)読了。
全国の古本屋を巡り歩いたレポ記事を載せたブログを本にしたもの、第二弾。
と言っても第一弾との間に別出版社から出た神保町編があるようだ。
これも読んでみるか?

ほとんど時系列ママだった前巻と違い、地域ごとにまとめてある。
これはこれで読みやすい?

まだまだいろいろなお店があるけれど、新刊書店も減っているというし、やっぱり全体的に古本屋は減っているようだ。
著者の方はそのうちツアーする古本屋がなくなってしまうのではと危惧しているが、それでも2000とかあるんだから、そんなことが言えるくらい回っているのはすごい。

近所では最近は新古書店的な店すらどんどん減って、ほとんどブックオフしかなくなってしまったりしてるけど、個性ある店についてのわくわくするような書きぶりは相変わらずとても楽しい。
全国の古本屋さん、頑張ってほしい!
私も古本屋巡りがしたいなあ。
 

2018-01-08

『古本屋ツアー・イン・ジャパン』

『古本屋ツアー・イン・ジャパン―全国古書店めぐり 珍奇で愉快な百五十のお店』(小山力也著、原書房、2013.12.21)読了。
全国の古本屋を巡り歩いたレポ記事を載せたブログを本にしたもの。
2014年1月20日の第二刷。

わくわくしている感じの文章が読んでいてもとても楽しい。
2008年から始まっているのだけど、ネット古本屋がふえて最近は店舗構えているところ減っているのかと思いきや、まだまだいろいろなお店があるのだなあと嬉しくなる。
個人的にはもうのんびり古本屋巡りはあまりできないのだけど、読んでいて楽しい。

一軒一軒の記事は1~3ページと短いのだけど、読み終わるまでずいぶんかかってしまった。
続編もあるようなので今度読もう。

ところでこの著者の方は某声優さんと同姓同名なんだなー。
 

2017-10-01

『街角のオジギビト』

『街角のオジギビト』(とり・みき著、筑摩書房、2007.1.25)読了。
工事現場などに置いてある「ご迷惑をおかけしています」という看板に描いてある作業員の絵についての本。
「超芸術トマソン」のような「路上観察学」の一つ。

図書館に全然別の本を借りに行って目についたもの。

しかしいろいろ種類があるものだ。
こういう「無意味」な考察は楽しい。
紹介している写真や図についている「解説」は「別に読まなくてもよろしい」とまえがきに書いてあるけど、そこがおもしろいんだよね。
 

2017-07-17

『世界の本屋さん見て歩き』

『世界の本屋さん見て歩き―海外35カ国202書店の横顔』(能勢仁著、出版メディアパル、2011.10)読了。
タイトル通りの海外の本屋さん探訪記。
まあ、行くことはないだろうし、行っても文字や言葉がわからないから雰囲気しかわからないだろうけど、もしわかるなら書店探訪はおもしろそう。
ヨーロッパの書店は雑誌や新聞は扱っていないとか、アジアの中ではスリランカが結構出版が盛んだとか、へえ~。

ただ、ときどき文章が気になった。著者は出版・書店関係のコンサルタント業をしている人とのことで、執筆のプロではないからかもしれないが、すでに著書も何冊かある方なのだが。編集チェックはあまりないのかな? 客観的に書いているのだから、「お客様」って書かなくてもいいんじゃないのか?とか。

写真がイマイチみたいな感想を見かけたが(私は別にそうは思わなかったが)、同じ版元から『カラー版 世界の本屋さん図鑑―45カ国・50書店の横顔見て歩き』(2016.8)という本も出ている。
 

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