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2020-01-21

本丸博+万屋本舗

「刀剣乱舞-本丸博-2020」
刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)が配信5周年を迎えたことを記念して、全国7箇所で映像上映・展示・グッズ販売などが行われる「本丸博」の、東京会場の最終日に行ってきた。池袋サンシャインシティの4階。

駅からサンシャインシティへ向かう道への出口・サンシャインの入口・エスカレーターの登り口などに折々「ここから5分」「ここを上る」などと案内が出ているのが楽しい。サンシャインまでの道にも幟旗下がってるし。サンシャインの地下道の歩く歩道の横にも刀剣男士がズラリ。楽しいけど一般の方々に申し訳ないような。

各地の会場はこれからなので、詳細は自分で知りたいという方は、以下はご覧になってからにしてください。
 
 
 
入場は予約制、しかも時間ごとに細かく分かれているのに、その30分ごとのグループも入場を待つ場所として広い展示ホール一つを使うほどかなりの人数がいるという盛況ぶり。
「本丸博」は2周年の2017年にも開催されていたが、そのときは行っていないので、今回初「出陣」。
時間になると、スタッフの人が「審神者の皆様、出陣です」とか言って雰囲気を盛り上げてくれる。
グッズつきの入場券で申し込んでおくと、チケットクリアファイルがもらえる。

最初に映像の間がある。「本丸博」公式ビジュアルの大広間に初期刀5人が並んでいる画像で、5人が代わる代わる挨拶を述べる。しゃべるとき口が動いたり、瞬きしたりする。それが終わると1/14から変わったゲームの新オープニング映像が。1/13以前に行った人はここで初めてこのオープニング映像を見たんだよな。

続いて刀剣男士たちの跪座絵が掛け軸になったものがズラリと並ぶ間へ。桑名江までの81人、いや81口か。
これは2/12までゲームを始めるとオープニング映像に続いて近侍(第一部隊隊長)にしている刀剣男士が、5周年の挨拶を述べてくれるときの画像。挨拶のボイスはゲームの通常画面になっても聞けるが、画像は最初だけ。それが「生の絵」として見られるというもの。
近寄って細かいところまでじっくり見られるし、最初の映像の間以外は写真撮影可(ただし動画は不可)なので、ここも写真撮り放題。
着物や得物が長い人は掛け軸の幅にちがいがあるのがちょっとおかしい。槍や薙刀、大太刀の人は仕方ないけど、マントの広がる小竜くん、髪の毛の広がる江雪さんなどは一回り大きい方へ。
うーん、みんな格好いいねえ。

そして映画の設定を元に作られたという「とある本丸」のジオラマ。各刀剣男士を示すピン?も立ってるんだけど、私の推しはどこだー。髪色や服の色が特徴的な人はわかりやすいんだけど…。このジオラマ大人気でなかなか近くに寄れない。視覚的にイメージできるとやっぱりわかりやすいからな。
壁面には平面図や各建物の説明が書かれたものも貼ってある。

実際の刀剣展示は、最近手に入れたというゲームの人気キャラの一人鶴丸と同じ平安時代の刀工国永の太刀、看板キャラの三日月の生ぶ復元刀、クラウドファンディングの資金で作られた蛍丸の写しの影打ち。
単眼刀の出番だ! 三日月復元刀、打ち除け見えるよね。研ぎ減りのせいではない?

ミュージカル・舞台・アニメ2種・映画といったメディアミックスについても、スチルやスケッチ画・設定画、使われた衣装などが展示してある。映画の三日月の衣装は正絹だとか。鶯丸の衣装もビロード的な布が使ってあって高級感あるね。

「あなたの本丸川柳」のコーナー、なかなか笑えるのなどいろいろあって楽しいけど、もっとずっとたくさん来たんだろうねえ。同じようなものものいっぱい来たのは選ぶのに苦労したのでは。

「BRUTUS」誌ほかにも載っていた年表も。新実装の刀剣男士、実施イベントなどのゲーム内のことのほか、各地の博物館・美術館とのコラボレーションの記録も。
コラボレーションについては、別に関係する刀剣男士の名と姿つきの別の年表も。

最後に「大祝賀絵」。担当イラストレーターさん一人一人の描いた各刀剣男士の絵を合成した大きな絵。各人抜刀の動きのあるダイナミックな画面。誰と誰が近くにいるの、どんな表情をしているのと、大変見ごたえのある絵。周囲に各人の顔部分のアップも展示してある。
「大祝賀絵」はポスターやクリアファイルなど売っていたけど、一人一人のバラの絵と、あと跪座絵とともに、いずれ画集にして出して欲しい。

展示開場出口で物販会場入場のチケットをもらうのだが、これも組番号順。まだしばらくは入れなさそうだったので、サンシャインの地下の店で先に昼食。

昼食を終えて戻って物販会場に行くと、すでに棚はがらんとしている感じ。
最終日とはいえ、グッズはもちろん毎日出す量を確保してあったのだろうけど、午前の早いうちに入らないと駄目なんだろうなあ。物販会場は展示開場を見てからでないと入れない仕組みなので、先に物販会場に行くわけにはいかないし。
福引みたいなガチャも会計列に並んでいる間になくなっていた。

入口の近くに各刀剣男士の紋つきのものが選べるタニタの歩数計、織物の財布、時計、ジュエリーなどの受注生産のメーカーのコラボ商品のコーナーがある。歩数計あると楽しそうだし、ジュエリーはきれいだねー。財布は今回買えるやつじゃないけど、もう買ってるぜ。
左文字マトリョーシカ、かわいい。

カードやA5クリアファイルやラバーラゲッジタグやアクリルキーホルダーなど、オリジナルグッズの小物の多くは数種類入っているブラインドもので、トレーディング用の部屋も別に用意されていたりする。

買ったのは、「大祝賀絵」のポスター、クリアファイル3種(「大祝賀絵」・三日月と初期刀5人の跪座・81口分の紋)、三日月と初期刀5人の跪座のデフォルメイラストのついたリングノート(真面目な跪座絵との対比がかわいい)、長谷部と日本号のデフォルメイラストのラバーストラップ(かわいい)、御朱印風ステッカーセット(小竜景光ほか9枚入り、「小竜」の字体が格好良かった)。
ブラインドになるものは買わなかった。

展望台は別料金かかるのでパスすることにして、ずいぶん人通りのふえた街中を歩いて駅へ。


帰り道にゲーム公式常設ショップの「万屋本舗」に寄ってみた。渋谷パルコ6階。おしゃれなお店の中で浮いていないか心配だったが、ジャンプショップやその手のコラボショップがいろいろあるフロアだった。

ゲーム最新の実装刀である山鳥毛の写しを含め、5口くらいの刀剣も展示してある。値段ついてなかったから展示品なのだろう。それとも要相談? 山鳥毛の写し、刃文がすごく華やかなんですよねーお頭!
等身大スケールの三日月のフィギュアも(販売はすでに終了)。
おもしろそうなので買いたかった木炭パウンドケーキは不備があったとかで置いてなかったので、代わりに?砥石型ティッシュ組み立てケースを。メタリックなものかと思っていたら紙で、折紙のように「組み立て」るものだった。
他に、回想つきのキットカットのうち太郎と次郎のもの、お札めも帳(絵柄かわいいけど、絵が大きくてむしろどこにメモをしろと?なデザイン)を購入。
ところどころに置いてあるかわいいもちもちマスコットは残念ながら非売品。三日月のでもあれば買いたかったが。
抜け道の鍵栓抜きほか、結構品切れも多くて、思ったより散財せずに帰った。


池袋や渋谷の街も久しぶりに歩いたかなあ。東京の都会は人が多い!
ずいぶん歩いて疲れたけど、楽しかった。
 

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2020-01-18

「安綱・古伯耆展」

「最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展」
会場:春日大社 国宝殿
会期:2019年12月28日(土)~2020年3月1日(日)
※前期:12月28日(土)~1月26日(日)/後期:2月1日(土)~3月1日(日)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)をきっかけにして見に行った本年最初の刀剣展。
ゲームのキャラクターの元ネタの刀剣も出ていてゲームとのコラボもあり。
ゲーム関連の話もします。
いつものごとく長いよ!


三連休の初日となるので、以前連休の際に名古屋まで新幹線のデッキで立ち通しだった教訓を踏まえ、指定券を事前に買ってまずは京都へ。車内ほぼ満席。
京都から近鉄に乗り換え、近鉄奈良駅で下車。そこから徒歩で春日大社を目指す。
東大寺も近いんだーとか思っていたら、もっと近くの沿道には興福寺。一之鳥居くぐったあともすぐ横に奈良博こと奈良国立博物館。ここ行ったことないんだよなー。このへんから鹿が出没し始める。
しかし、いやー、奈良公園って本当に鹿がたくさんうろうろしてるのなー。人間をよけようとしないのでこっちが道譲らなきゃいかんか?とか思う。成獣でも威圧感与えるほど大きくないけど、子どもはエサねだられていっぱい寄ってきたらちょっと怖いかも。なでても嫌がらないけど、お互いにあんまり触らないほうがいいのかな?(感染症とか)
荷茶屋の横を通り萬葉植物園を回り込んで進むと本殿の手前に国宝殿。


今回の展覧会は、平安時代の伯耆国の刀工安綱一門の刀剣を主に集めたもの。
展示品42点と比較的小規模ながら、国宝が10点、重要文化財が14点、重要美術品が4点、その他の指定文化財3点と(前期・後期のみの展示品もあり)、国宝・重要文化財に指定された現存する安綱・古伯耆の刀剣のほぼすべてが揃うという豪華なもの。

前日にサイトを見たら追加されたゲームとのコラボチケットまだ買えたので、せっかくだからと購入しておいた。3種のうち、引き替えたら石切丸と髭切のものになった。おまけで童子切と鬼切丸(髭切)の刀の写真のポストカード付き。

1階の入口からすぐの導入部は真っ暗でちょっと目が慣れない…と思っていたらまず1振り。
「伯耆国「大山開山一三〇〇年祭」記念刀」。2018年に大山の開山一三〇〇年を記念して制作され、大山寺に奉納された童子切の再現刀。この展覧会でいちばん新しい刀で茎がぴかぴか。

展示開始日から日が過ぎているので、もう空いているかなーと思ったが、展示室へ上がる階段の下で少し並んで待った。待っているところに復元品と思われる大きな祭太鼓?が2つあり、それを挟むようにゲームの刀剣男士3人の立ち絵のパネルと各キャラクターのモチーフとなった刀剣を所蔵する寺社の説明がある。ここは写真撮影可。ちなみに今回出てる膝丸こと薄緑丸は「京のかたな展」で出ていた大覚寺の刀ではなく、箱根神社にあるもので別もののためか、刀剣男士膝丸の姿も「特二」と前と変えてあるのがミソ。しかし箱根とは、鎌倉の源氏ゆかりのためか、割と近所にあったんだな。

大部分の展示は2階の二部屋。順路は特になく、空いている所から適宜見る形式。
今回も単眼刀持っていって見たけど、照明が結構抑え目で、光がちゃんと当たっている角度で見ないと刃文や地肌が見えにくい? 他もこんな感じだったかな。自分の見方や姿勢が悪いせいとは思うけど。

順番逆になったけど先に第2室の方へ。
先程待っている1階にあった祭太鼓?のオリジナルらしいものがあった。

「国宝 太刀 銘 安綱(号 童子切)」。今回の目玉。「門外不出の~」とかパンフレットに書いてあるけどトーハクこと東京国立博物館所蔵なので、皇室御物よりは見る機会があるし、ここにも「出張」して来ているが?と思うが…。ゲームにはまだいないが、「天下五剣」の一つなのでいずれ実装されるはず。「日本刀の東西の両横綱」と称される大包平(実装済)がライバル視しているし。ところでどっちが「東」でどっちが「西」?
刀としては初期の頃の平安時代に作られたもので、大変古いものにもかかわらず良い状態に保たれていて美しい。茎に錆色がないのはよく手入れされているから?
源頼光が鬼である酒呑童子を斬った刀と伝えられており、その顚末を描いた「酒呑童子絵巻」も同時展示。首だけになっても頼光に食いついている酒呑童子すごい。そして体もでかい。

「重要文化財 太刀 銘 安綱(号 鬼切丸 別名 髭切)」。ゲームでは「髭切」の名称なので、近年は「鬼切(丸) 別名 髭切」とされていることが多い。
元々「安綱」だった銘が「国綱」に改竄されたとのことで、確かに「くにがまえ」みたいな四角が見える。「京のかたな展」図録解説では鎌倉時代の作となっていたが、こちらでは平安時代後期となっているな。いずれにせよ作られて1000年も経っているとは…。童子切より長く反りも強い、堂々たる太刀。北野天満宮は「妖艶な研ぎ」をしていると春日大社から言われたとのことだが?(公式ツイッターより)
渡辺綱が羅生門の鬼の手首を斬り落としたとか、源満仲が戸蔵山の鬼を斬ったとかという鬼退治の伝説のある刀。綱の鬼退治の場面が描かれている「羅生門絵巻」も同時展示。

「重要美術品 太刀 銘 安綱(号 天光丸)」。鬼切丸と同じ鉄から作られた「雌雄太刀」とされる。本来ならこっちの方が弟? いや「妻(パートナー)」かな? これも源氏ゆかりの刀と伝わる。

「重要美術品 太刀 無銘(古伯耆)」。これは戦前の1939年に春日大社で発見されていたが、2017年に錆びていた刀身を研いでみたところ古伯耆のものと判明したというもの。そういえばそういう報道見た覚えがあるな。この「発見」で春日大社は古伯耆の刀の調査を始め、今回の企画展になったようだ。
※愛称を募集とあったが、「白鹿丸(はくろくまる)」に決まったとのこと(公式ツイッターより―※2/21追記)。
ところでこの刀を研ぎ直した本阿弥光洲氏、人間国宝に認定されているそうだが、刀の研磨・鑑定の本阿弥家(光洲氏は分家筋だそうだが)、おおまだ活躍されているのだな。

ほかにも安綱はじめ古伯耆の刀がいくつもあるが、図録には「参考資料」として未展示の安綱・古伯耆の刀があと5振載っていて、うち一つはボストン美術館所蔵とか。海外流出…ちょっと複雑。

続いて第1室。
こちらの方が最初のあたり並んでいるので古い直刀、毛抜形太刀、飾剣などは後ろから。
儀仗用で豪華な拵えのもののなかには、刀身は形ばかりのものもあるらしい。抜けなくなっているものもあって、X線写真を撮って調べられているものも。

「小烏造太刀」。御物の小烏丸の写しで、大正天皇の即位記念との銘が入っている。鋒が両刃に造ってある直刀からの過渡期の形式である小烏丸の姿を再現してある。ゲームの小烏丸見直したら、確かに両鋒みたいだな。気づかなかったー。「国宝 黒漆平文飾剣(柄欠失)」も鋒両刃造。

「重要美術品 太刀 銘 有成(号 石切丸)」。石切劔箭神社の御神刀。関西なかなか行けないから初めて見られた。ゲームのように大太刀ではなく、細身の優美な太刀。
奉納用の刀を作るためのクラウドファンディングにはかなりの額が集まったとのこと、作られるのは太刀かな? それとも大太刀?

「刀 無銘(号 薄緑丸)」。鬼切丸(髭切)と同様、いろいろ逸話があって名前もたくさんあり、ゲームでは「膝丸」の名で実装されている。同じ逸話が伝えられている刀は複数あり、「京のかたな展」で出ていたのは大覚寺所蔵のもの、今回のは箱根神社所蔵のもの。刃長は大覚寺のものより10cm以上短いが、この刀は平安時代後期、大覚寺のものは鎌倉時代の作となっていた(それぞれ図録解説より)。ゲーム派生のミュージカルで髭切・膝丸が曽我兄弟の仇討の物語を「演じて」いたけど、膝丸は本当に曽我兄弟の逸話に縁があったんだな。

「重要文化財 三鈷柄籐巻剣」。綺麗な両刃の剣。刃長が90cm以上とかなり長く大きい。銘はないようだが三日月を作ったという三条宗近の作とのこと。三鈷柄が格好いいね。未展示だが籐巻の錦の鞘も残っているらしい。


展示室の下で、大山を含む、伯耆国=鳥取県などの観光パンフレットを配っていた。
奈良・京都・大阪にまたがるスタンプラリーもやっているので、時間に余裕がある方は回ってみるのも楽しいかも。

売店で童子切と鬼切丸(髭切)と薄緑丸(膝丸)のポストカード、薄緑丸のチケットホルダー、福博にもあった童子切の押し型クリアファイルを購入。よく考えたらコラボチケットと一緒に童子切と鬼切丸(髭切)のポストカードはもらっていたのだったが、まあお布施だと思うことに。
しまった、ここにカフェあったのか。なんか買い物したらさっさと出ちゃって気がつかなかった。でも混んでたかな。

萬葉植物園も入ろうか迷ったけど、、今は冬だからなーとまたの機会にすることに。萬葉植物園は以前、動植物園含む自然史系博物館ガイドを作る仕事で問い合わせしたときに、回答をくれた恩があるのだが。奈良県は寺社の資料館含め歴史文化系博物館はたくさんあるけど、自然史系があまり見つけられなくて、ダメ元で問い合わせたら回答をくれた。おかげで奈良県の収録館ゼロにならずに済んだ。その節はありがとうございました。
荷茶屋もちょっと混んでいそうだったので、お昼は別のところにすることにして参道を戻る。


往きもちょっと写真撮りに入った通り道の興福寺に立ち寄ってみる。
写真撮った五重塔は「なんか教科書とかで見たやつ~」。建物自体も国宝や重要文化財ばかりだよー。
ここにも国宝館があって、天燈鬼・龍燈鬼、十大弟子・八部衆の像などやっぱり「教科書とかで見たやつ~」な国宝がたくさん。「国宝館」なのだから当たり前なのだが。なかでも八部衆の一つ、あの有名な阿修羅像がなんかさらっと置いてある。格好いい像だよね。中央にある大きな菩薩像の前に賽銭箱置いてあった。まあ、ここお寺の中だしね。
パンフレットと阿修羅像のポストカード、あと今年の干支のネズミのマグネット(イエローのやつ。ピンクのとねずみ色のもあったけど)とおみくじ入りのねこがすごくかわいかったので購入。

奈良公園には本当に鹿が身近にいるのだけど、お土産品にも鹿グッズや鹿の絵がついているものがたくさんある。
駅売店で見かけて、参道のお店にもあった「のびしか」という変なストラップ?をつい買っちゃったよ。割と微妙な表情してて、おなかに「しーーーーーーか」とか書いてある細長い鹿で上下に引っ張るとちょっと伸びる…。手触りはすごくいいよ!

気軽にお昼が食べられそうなところを探しながら歩き、駅前の屋根のある商店街の中の「味亭 山崎屋」というお店で、お刺身や天ぷらなどいろいろ入った「寧楽弁当」を。連れはほうじ茶の茶飯に湯葉の入った餡を掛けて食べる「茶飯」。おいしかったです。

駅の売店で家用のみやげに「小鹿物語」というミルク黄身餡の入った奈良県産の小麦粉と蜂蜜を使ったまんじゅう…というか焼き菓子を購入。パッケージの鹿がかわいかったので!

帰りの新幹線は、まだ連休初日だから東京方面行きは空いてるかと思いきや、飛び乗ったら自由席は満席。幸い名古屋で少し降車があってあとはすわれてラッキー。
飲み物とスナックの物販が来たので、一部で話題の「シンカンセンスゴイカタイアイス」を買ってみた。確かにスゴクカタイ。スプーン、うっかり折ったら終わりだな…と思いながら食べた。おいしかったよ、スジャータのバニラアイス! 新幹線の物販ってもうないのかと思っていたら3/15までなのか。


「安綱・古伯耆展」はまだまだやっているので(2/1からは後期展示。ちょっとお休みもあるので注意)、興味のある方は是非。
しかし神社だから国宝殿も年末年始は夜通し開いていたのだよな。さすが。

奈良は高校の修学旅行で行ったはずなんだけど、どこ回ったか全然覚えてないなあ。
今度機会があったら、東大寺とか、奈良博も行ってみたい。文化財がいっぱいだ!
 

2019-12-05

「獅子王」見てきました!

東京国立博物館に行ってきました。
刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタが出ているので。


本館2階、常設「日本美術の流れ」5室・6室の「武士の装い」の部屋。
いつもの1階13-2室の刀剣の部屋は「展示環境改善ため閉室」とのことなので、今回は2階のみ。
2019年11月26日(火)~2020年2月9日(日)の展示期間。

「刀剣は(中略)刀身と刀装が揃っているものを中心に」とあるように、拵えもいろいろ出ていて嬉しい。

「重要文化財 太刀 無銘(号 獅子王)」。「大和物」とある。そうか、獅子王って刀工わからないんだよな。ゲームキャラの獅子王は太刀連中のなかでは若い見た目で背も低めなのは刀身が薄く細身なのから来ているのだろうけど、「本体」は太刀らしい長さと反りがあり、スリムだけど格好いいね!
獅子王の拵え「黒漆太刀」 も並べて一緒に出ている。これも重要文化財。こっちも格好いいね!

これでゲームに実装されたトーハクの刀は全部見たかな? 毛利くんはトーハクでじゃなくて「京のかたな展」でだけど。
しかしートーハクは全然宣伝しないんだから…ゲーム実装刀が出るときはさりげなく広報ツイッターとかでつぶやいてくれよ。
あとさ、そろそろ御物組の展示やってー。

「大笹穂槍(蜻蛉切写)」も出ていた。佐野美術館寄託の本科「蜻蛉切」に比べると使用感がない?

そうそう、ビクセンの単眼刀が来たので初めて使ってみました(首にぶら下げて入ったのにあやうく使うの忘れるところだった)。確かに、地鉄や刃文の細かいところが見えるね! 獅子王も打ち除けある?


今回も法隆寺宝物館の「ガーデンテラス」でランチ、今日はビーフストロガノフとダージリン紅茶。
追加で果物添えの紅茶シフォンケーキとコーヒー。ケーキもおいしい。
 

2019-10-25

「特別展 侍」

「特別展 侍 ~もののふの美の系譜~」
会場:福岡市博物館
会期:2019年9月7日(土)~11月4日(月・振休) ※月曜休館(月曜日が祝日の場合は翌平日)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタが出ているというので。
感想をゲーム実装刀や号・名物名ついてるもの、黒田官兵衛・長政所用のものを中心に。
この展示の3分の1近くを「黒田資料」が占められることに、黒田家の、福岡市博物館の力を感じます。
ゲーム関連の話もします。
そして今回もかなり長いよ!

武士の時代、平安中期(11世紀)から桃山時代(17世紀初頭)にいたる、約600年間にわたる甲冑・刀剣類の展覧会。国宝・重要文化財もたくさん来ているので是非見たかったもの。チケット前売りで買ったぞ!

しかし今回は行くまで台風に祟られ、何度も飛行機の予約を変更した。最初の予定は9/22(17号)、次は10/12、そして10/13(ともに19号)。ひどい被害に遭われた方々、浮かれたことを言っていて申し訳ない。早期の復旧をお祈りしております。

※最終日の11/4にもう一度行ったので、若干追記・修正※


まずは1階の階段両脇の刀剣男士等身大パネルとイラスト鑑賞、写真撮影。
パネルはコラボ追加の桑名江がふえて、企画展示室で常設の日本号を含めて10枚。イラストは桑名江はなく9枚、うち今回の描き下ろしは6枚。
階段に向かって左側は物吉・宗三・江雪・大典太・桑名、右側は長谷部・日本号・博多・五虎退・骨喰。
桑名江の追加で並び順が少し変わったのだけど、長谷部と日本号の並びはママ、日本号の隣に博多が来て、福岡ゆかりの3振りが並ぶことになったので嬉しい。
ちなみに初期の並びは、左側は大典太・五虎退・博多・骨喰・物吉、右側は江雪・宗三・長谷部・日本号だった。並び順少し変わったけど藤四郎兄弟3振りが並んでるのは同じ、織田組の宗三と長谷部が並ぶ。特別展にいない日本号は一番奥に控えめに…ていう感じだった。

1階の通常のショップをのぞいたあと、2階の特別展入口横の特設ショップへ。
今回の描き下ろしイラスト6枚のクリアファイル(お使い分を含む)と絵葉書セット、刀の長谷部のクリアファイル、ゲーム使用イラストと刀身写真の絵葉書つきクリアファイルの長谷部と日本号の分(今回の新作の方)、図録用トートバッグ、コースター。追加で長谷部と日本号のステンレス栞も。
刀の長谷部のクリアファイルは、1階のショップで売ってる日本号のファイルと同じく刀身や鞘の部分が透かしてあって銀の紙が挟んである新作。
ゲームキャラのイラストと刀身写真が両方ついているグッズでは、物吉は事務所NGなので刀身写真なし。徳川美術館はコラボしないからね。
ミニ屏風も買おうかな~と思ったら、これ受注生産だったのね。結構値も張るので冷静になって購入をやめ(すでにかなりいろいろ買ってたし)。
どなたかが買っていたと思うのだが、押し型の白いクリアファイルの日本号のを買おうと思ったらなかった。三日月のとかはあったけど。売り切れか?
※特設ショップ、もう一回見に行って、知人へのお土産追加の栞とハンドタオル日本号を購入。日本号の押し型のクリアファイルはやっぱりなかった。うーん、残念。あと長財布のチラシあったのでもらった。日本号財布、見本はなかったけど来るの楽しみ~※

前売りで買ってあったチケットは、図録付きのは特設ショップで、ゲームコラボイラストと刀剣・甲冑の写真のある特別前売りチケットは展示室の入り口で引換。特別前売りのはへし切長谷部と黒田長政の一ノ谷形兜つき具足のだった。やったぜ。

ふだんは使わないんだけど、ナレーションがゲームの日本号の声優の津田健次郎さんなので、音声ガイドを借りることに。
歓迎・結びと企画展示室の方にいる日本号の案内の3種は、ゲームキャラ「日本号」としてのボーナストラック。黒田節も歌ってくれます。
その他の説明はですます調でゲームキャラの「日本号」のしゃべり方とは違うんだけど、落ち着いた低い声で丁寧に話されるのでいいねえ~。持って帰れないのが実に残念。
ゲームと呼び方が違うのは「おおでんた」→「おおてんた」、「てんがごけん」→「てんかごけん」、「さもんじ」→「さもじ」というあたりか。博物館の方針?
※でも「官兵衛」は「かんべえ」と言っていた。確か福岡市博は以前は「かんびょうえ」と書いていたと思ったが、一般的な読み方に倣ったのかな。図録も「孝高」「如水」にはフリガナがあるけど「官兵衛」にないのは妥協の現れ?※
あと※ダメージとかフルセットとかコンパクトとか※コーディネートとかカタカナ語を結構使っていたかな。


「序章 誕生前夜」
ここはプロローグで、埴輪とかから。「重要文化財 庚寅銘大刀」というのは古墳時代の鉄製の直刀。本体は錆でぼろぼろだけど、金象嵌銘は鮮やかに残っている。金ってすごいな。これ、出土したとき新聞に載ったりしたやつかな。2011年発見だから本当に最近だね。
「重要文化財 毛抜形太刀 伝菅公遺品」は、ご近所の太宰府天満宮所蔵の菅原道真所用と伝わるものとか。解説によると刀工は天国とされていて、小烏丸パパの兄弟分?

「第1章 大鎧・日本刀の誕生」
ここからが本番。最初の刀は「重要文化財 太刀 銘 備前国□□(伝友成)」、「伝」の通りなら鶯丸の兄弟分だね。

今回のお目当ての一つ、「国宝 太刀 銘 光世作 名物 大典太」。天下五剣の一つで、久しぶりの展示とのこと。ゲーム実装後ではもちろん初。時代的には太刀だけど、刃長は66.1cmで太刀としてはかなり短い。でも幅が広くがっちりした感じがして「小さい」「短い」などとは感じさせないさすがの貫禄。
拵えは来てないが金のハバキが添えてあって、彫ってあるものは裏は加賀前田家の紋だと周りで話している人がいたが、表が鳥ちゃんなんだけどー。え、なんかかわいくない? 「鳥とまらず」のエピソードは関係してる? 特に説明はなく図録に写真も載ってないけど行く人は見てー。※福岡市博のツイッターが大典太のことを「鳩さん」と言っていたのでよく見たら、ハバキの彫り物、確かに「鳩」っぽかった。※
wikiによると他に外箱と中箱もあるらしい。厳重~。
そういえば加賀前田家に伝わった文化財を保存・管理する前田育徳会って本部は石川県じゃなくて東京にあるんだな(と思ったら愛知の徳川美術館を運営している尾張徳川家の徳川黎明会も本部は東京だった)。早くから文化財を公益法人の財団で管理していたのは関東大震災のときに被災しそうになったことがきっかけだったとか。専門の展示施設はないとのことだけど、今なら大典太と前田藤四郎を目玉にすれば結構人の来る施設作れるんじゃあ…? 資料の一部は、石川県や金沢市に寄託しているのもあるみたいだけど。

後期から展示の「国宝 太刀 銘 豊後国行平作」はいわゆる「古今伝授の太刀」。古今伝受とは「秘伝」として伝えられる古今和歌集の解釈だとか。和歌の解釈ってそんな大変なものなのか。関ヶ原の戦いの際、古今伝受が継承者だった細川幽斎から烏丸光広へ伝えられたときに贈られた刀とのこと。その後いろいろあって昭和初期に再び細川家に戻り、現在は細川家伝来の文化財を保存する永青文庫が所蔵。歌仙の同僚だね。

「重要文化財 太刀 銘 波平行安 号 笹貫」は「風に舞った無数の笹の葉が刺し貫かれた」なんていうゲームの刀剣乱舞に来そうな逸話持ち。黒漆太刀拵付で一緒に出ている。京博所蔵だけど「京のかたな展」には出てなかったみたい。

「第2章 武者の世における甲冑・刀剣の発達」
副葬品になってる太刀と短刀、太刀は少し抜いてあるのが興味深い。副葬品というと古墳時代みたいな感じがするけど、鎌倉時代でもあるんだな。

「重要文化財 波文螺鈿鞍 鐙付」は佐々木高綱と梶原景季の「宇治川の先陣争い」の際の高綱が用いていた鞍とか。高綱は黒田家の先祖ということになっているらしい。

福岡一文字派の刀がいくつか。「国宝 太刀 名物 日光一文字」「重要文化財 太刀 銘 一 号 姫鶴一文字」など。ゲーム実装済の南泉一文字と同じく、ともに丁子乱れの刃文が派手。一文字派の刀、そろそろ次が来ないかな?
日光一文字は長谷部と入れ替わりで今まで見られていなかったので嬉しい。葡萄文蒔絵刀箱も見たかったなー。ゲーム実装したら絶対シャツの柄になると思ってる…。名前は「日光(二荒山)にあったから」という割とあっさりした理由なのでゲームには出しにくい? 「斬ったときに日光が反射し…」とかいうドラマチックな逸話ではなく残念。小田原征伐の際に降伏の仲介の礼として北条氏直から黒田官兵衛がもらったものとか。大河ドラマでそのシーンがあったとき(「真田丸」だったか?)、「あれは『誰』だー」と審神者の話題になっていたような。
姫鶴一文字の方が、夢に磨り上げの中止を嘆願したつるという名の姫が出たとかいうおもしろい逸話があるが、そもそも名称の由来は諸説あるらしい。上杉景勝所用と伝わる。

短刀・脇指が集まっているコーナー。
「重要文化財 短刀 銘 吉光 名物 博多藤四郎」「重要美術品 短刀 銘 吉光 号 五虎退」「重要文化財 脇指 名物 物吉貞宗」、ほかにも吉光や貞宗の短刀がある。
博多藤四郎は黒田長政の次代藩主忠之のもとにあったという福岡ゆかりなので里帰り(忠之は黒田騒動などで藩主としてはちょっとアレだったようだが)。今は東京の文化庁所蔵、トーハクには入らないのかな?
五虎退は今回は黒漆塗?の鞘・白木の柄の拵付。5匹もの虎を退けたなんていう逸話の割にかわいい感じのする短刀。
物吉貞宗は拵えや付属品がたくさん出てたホーム感ばりばりな徳川美術館とは違い刀身のみのシンプルな展示。王子様のお忍び旅行?

有名な正宗の刀も。正宗の刀の名称は持ち主から来てるのが多く、ゲームに実装するにはちょっとインパクトに欠けるのかな。
「国宝 刀 金象嵌銘 正宗 本阿(花押)/本多中務所持 名物 中務正宗」、これって本田忠勝の刀だったんだな。ゲームに来たら蜻蛉切と回想あるかな? 桑名正宗とも。
「重要文化財 刀 名物 石田正宗」、実戦で受けた疵があるため「切込正宗」とも言われる刀。ゲームに来るならこっちの名前? 石田三成のほか結城秀康も所持していたというので、ゲームでは日向正宗・御手杵あたりと縁がある?

他には長巻や薙刀などの「長い」武器も。

「第3章 南北朝動乱の時代における甲冑・刀剣の変化」
後期から展示の「重要文化財 騎馬武者像」。「京のかたな展」にも出ていた、かつては足利尊氏像として教科書とかに載っていたもの。九博の「室町将軍展」にも出ていたみたいなので、足利尊氏像じゃなくなっても需要はあるようだ。

日光二荒山神社から大太刀2本。「国宝 大太刀 銘 備州長船倫光/貞治五年二月日」「重要文化財 大太刀 号 瀬昇太刀」。
どちらも磨り上げされていない大太刀、でかい! 早いうちに奉納されたので磨り上げされなかったのかな。祢々切丸はお留守番だけど、二荒山神社、大太刀いっぱいあるんだな。
長船の方は朱塗野太刀拵も豪壮。
瀬昇太刀は龍となって川を上ってきたという勇壮な伝承つきの御神刀。実戦の疵もある。これを振るった人って…?

「重要美術品 太刀 銘 備前国住義次 号 南山刀」は黒田長政が朝鮮出兵の際に行った虎退治で、家臣の菅正利が虎を切ったと言われる刀。中国の南山で虎を切ったという故事にあやかっての命名とか。直接関係ないところからの号というところが南泉一文字の名前のつけ方と似てる?

「刀 名物 城井兼光」は黒田長政愛用の刀の一つ。とはいえ城井鎮房という和睦した敵を酒宴の席で謀殺したとかいう、あんまり褒められない感じの由来の刀なんだけど。

「重要文化財 刀 金象嵌銘 義弘本阿(花押)/本多美濃守所持 名物 桑名江」は本田忠勝の子の忠政の所持刀とか。会期中に実装されたゲームでは最新の刀。急遽コラボが決定したが、前から「密約」なかった? 「京のかたな展」にも出ていた。

「重要文化財 薙刀直し刀 名物 骨喰藤四郎」は前見たときも思ったけど、刀身も彫り物も綺麗で焼けて再刃したものとは思えない。後期は裏側展示なので彫り物は倶利伽羅龍の方ではなく不動明王が見えていた…はず(※確認しました、不動明王でした※)。佐野美術館の「REBORN 蘇る名刀」展でも見たが、豊国神社が「今後の公開予定はない」とツイートしていたので(9/6。「当分は」ってことだよね…?)、今回改めて見られて良かった。まだ見ていない人は是非。

「国宝 太刀 銘 筑州住左 名物 江雪左文字」は華やかな美しい太刀だけど、茎は磨り上げ入っているとかで目釘穴5つもあいてる。茎の銘はよく見えなかったな―。同じく国宝の短刀「太閤左文字」とともに刀剣博物館での左文字展でも見た刀。今回は拵えはなし。
ゲーム実装の弟刀「重要文化財 刀 金象嵌銘 永禄三年五月十九日義元討捕刻彼所持刀/織田尾張守信長 名物 義元左文字」(ゲームでは「宗三左文字」)は前期のみの展示だったので、兄弟並んでいるところが見られずちょっと残念。

「重要文化財 牡丹造梅花皮鮫鞘腰刀拵」は花のような模様が浮き出ている鞘を持つ拵え。鮫皮(=エイの皮)に漆を塗って研ぎ出すと、こんな梅の花のような模様が出るんだなー。おもしろい。

「第4章 下剋上の時代における甲冑・刀剣の変化」
ここは初めの方には甲冑がいろいろ。しかし糸とかきれいによく残っているよな。

「刀 銘 兼元 号 大仙兼元」は「関の孫六」で知られる刀工兼元の作。これも長政の刀だったらしいが、息子に譲ったものとか。

「脇指 名物 碇切」は名称の由来が二説あるが、いずれも朝鮮出兵の際のもの。「官兵衛が碇を切って出航」は切ったのは碇綱だと思うけど、「長政が敵兵を碇の爪ごと切った」というのは金属の碇そのものだよなあ。後者の説の方が盛られてる? のち忠之が磨り上げて脇指にしたとのこと。

出ました今展のホスト、「国宝 刀 金象嵌銘 長谷部国重本阿(花押)/黒田筑前守 名物 圧切長谷部」。福岡市博では「圧切」表記で「棚は切っていない」とのこと。相変わらず皆焼が美しいけど大鋒で案外がっちりした印象を与える刀。今年の冬は行かなかったから、京都以来の一年ぶり~。
※今回初めて気づいたけど、茎の目釘穴ふさいでいるの銅?(そんな色に見えた)※
拵えの誼?でお隣展示の「重要文化財 刀 銘 備州長船祐定/大永二二年八月日 金象嵌銘 あたき切・脇毛落 名物 安宅切」。ちなみに重文指定は拵えによるらしい。四国攻めのときに官兵衛が用いた刀だったとか。後半が微妙な銘は試し切りしたときのもの。

「刀 金象嵌銘 黒田筑前守殿御所持、二ツ胴切手中川左平太(花押) 号 和泉守兼定」も、試し切りのときに二人分の胴体を一刀両断したというもの。切れ味の宣伝だから、刀ってこういう逸話多いよな…。これも長政愛用の刀。

「刀 銘 阿州氏吉作 名物 岩切海部」の名称は岩をも断ち切る切れ味というところから。

「大身鎗 銘 長吉作 名物 一国長吉」は長政が初陣から愛用していたという鑓。この鑓をもって筑前一国を手に入れたということからの名称。全長は日本号よりも長いそう。彫り物も見事だけど、刀身に塗られた鮮やかな朱漆が目を引く。昨年の「黒田家の甲冑と刀剣展」ではチケットについていた。

「薙刀 銘 平鎮教 金象嵌銘 権藤 名物 権藤鎮教」も名称の由来が二説。朝鮮出兵の際に虎に襲われそうになった官兵衛をこの薙刀で助けたのが権藤という名の家臣だった説、関ヶ原の戦いの際に宮崎城で奮戦し戦死した敵将権藤平左衛門にちなんでその薙刀に官兵衛がつけた説。
※丁子乱れ?の派手な刃文だった。※

「第5章 天下一統の時代における当世具足・新刀の出現」
このコーナーの最初には火縄銃が3本。そのうちの2本「火縄銃 太郎坊(烏天狗図金象嵌)」「火縄銃 次郎坊(不動明王像金象嵌)」は長政秘蔵の銃で、とある狩の際に家臣黒田一成が次郎坊で大猪の胴を撃ち、長政が太郎坊でとどめを刺したとか。長政様、刀剣や甲冑だけでなく銃も好きだったのかな。

安宅切と圧切長谷部のお揃いの拵え、今回も並んで展示。元になった安宅切の方が「重要文化財 金霰鮫青漆打刀拵」、新しい圧切長谷部の方が「国宝 金霰鮫青漆打刀拵」。細かい金細工が綺麗。

「重要美術品 剣 銘 奉納不動尊 信濃守藤原国広/慶長十八年癸丑八月三日」は刀工堀川派の祖国広の死の前年の作の剣。年紀を月日まできっちり刻む傾向は晩年まで健在。

「刀 銘 九州肥後同田貫上野介」は王貞治が九州国立博物館に寄贈したもので「京のかたな展」にも。室町将軍展のとき常設展の方に出ていたもの。

このへんから当世具足がいろいろ。小札を糸で綴り合わせた従来の形のもののほか、鉄の延べ板5枚で胴を作った「鉄黒漆塗雪下胴 銘 雪下政家作/天正十六年八月吉日」、ヨーロッパの甲冑風の「重要文化財 南蛮胴具足」なども。

黒田家の甲冑と言えば、まずこれ! 官兵衛の「朱漆塗合子形兜・黒糸威五枚胴具足」。兜の方は3代目の藩主光之が作らせた写し。「如水の赤合子」として有名でこの写しは赤一色だが、黒田騒動の際のごたごたで今はもりおか歴史文化館にある「本物」の「銀白檀塗合子形兜」と同じく朱漆の下には銀箔貼ってあるのかな。

それから、長政の「重要文化財 銀箔押一の谷形兜・黒糸威五枚胴具足」、この一の谷形兜な…。「重要文化財 黒田長政像」でかぶっているやつ。子孫の当主の方々も繰り返し自分用に作らせているんだけど、この絵で見ると結構微妙じゃね? 鎧とセットで展示されてるのは割と格好良さそうに見えなくもないけど。以前は常設展のところにあった気がする。いつもはそっち?
長政の兜と思っていたら、日本号の鑓の元の主である福島正則と朝鮮出兵の際に仲違いした後、和解のしるしに双方で自分の兜の写しを作って贈ったとのことで、もともとは一の谷形兜は福島正則が使っていたらしい。
そのとき長政が贈ったのは大水牛脇立兜の写しだったとか。長政が愛用した「重要文化財 黒漆塗桃形大水牛脇立兜」は今回2種出てるけど、どっちかが元なのかな。さらに別のもあったりして。


ところで本展は「太刀」でも刃の部分を上に向けての展示だったな。刃文をよく見せるため?(※最初のところに刃先の保護と刃文の観察を容易にするため、てちゃんと書いてあった※) 前期と後期で裏返して見せているものもあるようだ。
拵えはあっても来てないものも多く、せっかくならあるものは拵えも見たいよね。まあ刀身だけでも貸してくれるのはめっけものなのかも。
実際に戦でついたらしい疵のあるものも多いね。「武器」であったことを確認させられる。

福岡市博が持っているもの、黒田家の持ち物だった「黒田資料」が多いのを見るにつけ、黒田家が武士の家だったのだなと実感。そして経済力もあったのだろうなーと。よくぞ散逸させずに持っていてくれた(日本号は近代になって売られたりしたし)。
「黒田資料」には初代藩主の長政が使ったというものがたくさんある。実戦に出てた最後の世代というのもあるだろうけど、朝鮮出兵での虎退治という逸話もあるし、刀剣好きでもあったとか。一般的にはお父さんの官兵衛の方が有名だけど。

甲冑は、大鎧・胴丸・腹巻、星兜・筋兜・桃形兜など、時代ごとにいろいろな種類のものが出ていた。
鎧は会場の説明書きに「胴丸」は背中引合、「腹巻」は右引合とあったけど、個々の鎧の図録の解説見てると「胴丸」の説明に「腹巻」って書いてあったりするぞ。名称と実態は一致しないものもある?(※腹巻と胴丸の呼称が当時と現代とで逆になってしまった等の説明もちゃんとあった―覚えとけよ>自分※)
兜は一般兵用の同じ形の量産品があったかと思うと、大将用の奇をてらったような変わり兜もあっておもしろい。
陣羽織とかもあるよー。

「京のかたな展」は最終的に2か月で入場者25万人を超えたようだけど、1か月で3万人でも十分すごいよ! あっちは国立、こっちは市立だし。規模も違うしね。5万人くらいはいくかな?(追記:10/25に5万人突破!おめでとうございます!)


特別展を見終わった後、常設の日本号を含む企画展示室へ。
日本号(鑓)、相変わらず綺麗だね~。
10/20までは「古の刀剣」として青銅や鉄の剣などの展示もある。
※最初はパスした金印ほか常設展もさっと。金印、小さい~と言ってる人たちがいた。そうなんだよねー。以前は一の谷形兜の甲冑はこっちの常設に出てたんだけど、今回は大水牛脇立兜つきの甲冑。長政様、大水牛脇立兜たくさん持ってるね。※

昼食は博物館の喫茶室で。今回はおすすめになってた豚肉の生姜焼きを。デザートにバニラパフェ。連れは大海老フライカレーと抹茶ロールケーキ。
※某イベント会場のヤフオクドームから肩にのしかかる重さの戦利品を背負っていたので、昼食場所を探す余裕もなく今回も博物館の喫茶室で遅めの昼食。和風おろしハンバーグと、以前飲めなかったハイビスカスジュースを。※

最後に1階のショップをもう一回のぞいていると、昨年イルカのを買ったアジアの民芸品の木彫りの動物の風鈴のマンボウがかわいかったので連れが購入。


さて一応目的地その2の福岡タワーへ。ここもゲームコラボやっているので。
スカイツリー、東京タワーに次ぐ、日本で3番目に高いタワーなんだとか。下まで行ったことはあったけど、登るのは初めて。
展望室の窓に、ゲームキャラの戦闘時の抜刀絵と台詞が貼ってある。展望室3階に物吉・宗三・江雪・五虎退・骨喰。展望室1階に大典太・博多・長谷部・日本号。後でコラボ追加になった桑名江はなし。
展望室は親子連れやカップルなどの「普通」の観光客でかなり混んでいて、ゲームキャラの写真撮るのはちょっと申し訳ない感じだった。
1階のロビーには、タワーの写っている風景を背景に、福岡ゆかりの3振り、日本号・長谷部・博多のイラストを合成した写真も。


帰りは博多駅前でいったん地下鉄を降りて、今まで見ていない駅前の黒田武士像を捜しに。
見つけたけど、なんか周りが囲ってあって近づけなくて、像も台座に青い板巻いてあって槍の部分に黄色のテープ巻いてあった。修理中? 駅前で何かイベントやるため?

福岡空港で家への土産として、あまおう苺のクランチチョコ、フィナンシェというお菓子を購入。
夕食は羽田で和風ハンバーグとベリーのロールケーキ。連れはオムハヤシと宇治抹茶オペラ。
※博物館もよりの地下鉄駅にくっついているスーパー?の中の如水庵で黒田藩太鼓焼を購入。食べるの家帰ってからになったけどおいししかった。開店100日祭とかでここの店は最近できたらしい。※
※空港では家族の土産にあまおう苺のクリーム使ったミルフィーユ。夕食はグリルチキン。名物のラーメン食べるべきかと思ったけど、夕食には軽いかなあと次の機会に。※

次行くことがあったら、今度は城址をもう少し歩きたいなあ。
 

2019-10-03

「小龍景光」「鳴狐」見てきました!

東京国立博物館に行ってきました。
刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタが出ているというので。


本館1階、常設「総合文化展」。
13-2室、刀剣の部屋。
2019年10月1日(火)~2019年11月4日(月)の展示期間で出ているのは16口。

今日のお目当ては、
「国宝 太刀 銘 備前国長船住景光(号 小龍景光)」
刃文はトーハクの説明文には「直刃調」とあるが、『国宝・重要文化財大全』にある「小丁子に互の目交り」ていう感じだと思うんだけど? 隣に並んでいた光忠の刀とともに、長船派っぽい華やかな刃文だったと思う。
彫り物も見たけど、「覗き龍」と言われるのは裏側の方か?
前に見てるはずなんだけど、ゲーム実装前だったので記憶がない…ので、改めてきちんと見ました。

それと、今、
「重要文化財 刀 銘 左兵衛尉藤原国吉(号 鳴狐)」
が出てます。「粟田口国吉」か~これ鳴狐の人だっけとかぼんやり説明文読んでたら「由来は不明だが「鳴狐」の号がある」(うろ覚え)とあって、「本刃」じゃん!とよく見ました。
鋒のない、「短刀を巨大化させたよう」な打刀。
「京のかたな展」で見たけど、展示がちょうど角で混んでいたので、今回はゆっくり見られて良かった。

これでゲームに実装されてて見てないトーハクの刀は獅子王くらいかな?

あと鶯丸の刀工の古備前友成の国宝の太刀、愛染国俊の刀工の二字国俊の重要文化財の太刀、山姥切本歌の刀工の長船長義の短刀とか。


2階の常設の5室・6室の「武士の装い」の部屋、今回は蜻蛉切写はいなかったけど、十文字槍や弓、黒田家の人の一ノ谷兜付きの甲冑などあり。
刀と並べて拵えが出てるのもあっておもしろかった。


長めの刀剣絵葉書で買ってないと思ったものを買ったけど(亀甲、厚、獅子王)、うちへ帰って調べたら全部買ってたや。まあ良し。


今回もまた法隆寺宝物館の「ガーデンテラス」でランチ。平日だったので空いていて休みかと思った。今回はドライカレー。ここ、ちょっとお高いけどおいしい、と思ってたら「ホテルオークラ」なのね。九博は「ニューオータニ」だったな。
時間が微妙にありそうだったので、食後のデザートは「椿屋珈琲」まで行ってミルクレープとブレンドを。

途中、ちょっとした段差で転んで膝を打った。そろそろ年なんだから気をつけないとな~。またケータイ壊しそうにもなったし。
 

2019-09-14

「みんなのレオ・レオーニ展」

「みんなのレオ・レオーニ展」
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
会期:2019年7月13日(土)~9月29日(日) ※月曜休館(ただし9月16日、9月23日は開館、翌火曜日も開館)

『あおくんときいろちゃん』『スイミー』などの絵本、想像上の植物の世界「平行植物」などで知られるレオ・レオーニの作品展。
絵本の原画やアートディレクター・グラフィックデザイナーとしての仕事、絵画や彫刻などを、その生涯とともに紹介するもの。

コラージュが使われている絵本の原画は、その質感が印刷された平らな画面とはまた一味違った味わい。
モノタイプという型押しスタンプみたいな技法の『スイミー』の「原画」というのもあるが、実際に絵本に使われた絵とは違い、絵本展のために再製作されたものか?本来の原画は?といった経緯は不明らしい。

会場には原画の近くに読んでみられる絵本が多数置いてあり、原画と比べてみたり、改めて読み直したり知らない作品を読んでみたりもできるようになっているのがよい。
多くの絵本はショップでも買えるようになっており、出版社と提携したりしたんだろうな。

レオ・レオーニの絵本は「自分探し」とか「世界平和」とかのテーマがストレートに表されているものが多いが、シンプルでかわいい絵柄でその臭さが嫌味に感じにくいというところがあるかも。
あと、かわいい絵柄の絵本しか知らないと、晩年近くの幻想的な「平行植物」はちょっと無気味に感じて意外に思う人もいるかも。

絵本を元にして作られたアニメーション上映や、来場者の影で『あおくんときいろちゃん』ふうの映像を作って遊べるスペースなどもある。

42階の美術館前と1階のショップには絵本そのもののほか、絵本のキャラクターや図柄をあしらった皿やトートバッグやアクリルキーホルダーなどのグッズ、キャラクターや図柄をあしらった入れ物に入っているお菓子なども。クッキーとかつい買っちゃったよ。


新宿高層ビル42階にあるこの美術館、親会社の変遷もあって名前何度か変わっているけど、来年には隣接地に建設中の美術館専用の建物に移転するというので、この眺めのいい「高層階にある美術館」とも間もなくお別れ。展望フロアとかは残るのかな?
 

2019-08-19

特別展「室町将軍」+太宰府天満宮「名刀展」

特別展「室町将軍―戦乱と美の足利十五代」
会場:九州国立博物館
会期:2019年7月13日(土)~9月1日(日) ※月曜休館

宝物殿小企画「神社に奉納された名刀展」
会場:太宰府天満宮宝物殿
会期:2019年3月29日(金)~4月23日(火)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタが出ているというので。

※8/20追記・修正

九州は歴史・文化の地でいろいろありそうだから国立博物館あるんだなーと思っていたら、九州国立博物館は4番目の総合国立博物館として平成17(2005)年に開館したそうだ。最近やん。太宰府天満宮のちょっと奥の山の中にある、かなり大きな近代的な外観の建物。春は桜が綺麗そうな広い庭園もある。
往きはさっさと行きたかったので、福岡空港からタクシーで一気に博物館へ。車だとどちらかというと裏手の方に着く。

エスカレーターで3階特別展示室の室町将軍展へ。
入口すぐのところに15人の将軍がイラストとともに紹介してある。夏休みの子ども向けを意識してか、説明文のテンションがちょっとおかしい感じだったけど、そういや15人全員は覚えないよね…と思った。初代尊氏・三代義満・八代義政・十五代義昭くらいか。子どものうちや若くして亡くなった人もいたんだな。

各将軍・時代ごとにいろいろなものが展示されているんだけど、書状や水墨画や絵巻など照明を調節する必要のある「紙物」が多かったような。でもどこも最前列でちゃんと見られる程度の入りで助かった。博物館的には割が合わないのかもしれないけど。年配の夫婦ものや親子連れなども来ていて、刀剣女子っぽい人はあまり目立たなかったかな。

書状の字はほとんど読めないけど写経の経文は漢字1文字ずつ書くからちゃんと読めるなーとか、屏風絵はすごく細かいなーとか、青磁の器綺麗だなーとか、茶碗の模様の「天目」にもいろいろ「格」があるのだなーとか、将軍の持ち物「御物」は「ごもつ」って読むのかーとか(皇室の「御物」は「ぎょぶつ」)、無教養な感想を脳内に浮かべつつ見て回る。
屏風絵や絵巻の色よく残ってるけど、そもそも書状の紙とかもよく残ってるよね。虫食い痕も割とあるけどさすが和紙。衣装や織物もね。中国伝来の絵や工芸品も多い。勘合貿易関係の資料も。おお、昔習ったぞ(その後通説がいろいろ変わったらしいが)。
「室町将軍」は「武士」の範疇に入るんだろうけど(実際に戦に出てた人もいるし)、甲冑とかもあるものの、全体としては武器・武具より「文化」の品が多い。刀剣は3振り。

最初の「第1章 南北朝の動乱と足利尊氏」のところに、
「重要文化財 革包太刀(号 笹丸) 太刀 銘 □□国則宗(名物 二ツ銘則宗)」
足利尊氏の佩用と伝えられているらしい。「笹丸」という号は拵えについているようで、刀身の名物名とは別に拵えに号がついているのは珍しいのでは? 「京のかたな展」では後期展示で見られなかったものだが(でも多分拵えは出てない)、今回「笹丸拵」と言われる中身より重要な?拵えとともに見られて嬉しい。

展示の最後は「第4章 戦国の将軍たち」で、ここに残り2振りの刀がある。
「国宝 太刀 銘 長光(名物 大般若長光)」
今回のお目当て。刀自体は所蔵のトーハクこと東京国立博物館で見たことあったけど、室町将軍の刀だったこともあったんだな。「剣豪将軍」として有名な十三代義輝が持っていたという。その後もいろいろな人の手に渡って関東大震災の際には瓦礫の下敷きとなって刀身が曲がったりもしたそうだが修復されたとのこと。長船派特有の派手な刃文は健在。前はでかい大包平と同じときに見たせいか細身に見えたけど、そんなわけではなさそうだった。
ゲームキャラの大般若長光はクールだけど親しみやすいところもある飄々とした美形で、歴代の主だけでなく震災で受けた被害の話とかもそういえば全然しないよな。戦闘服は黒スーツに豪華そうな臙脂色のシャツ、よく見ると赤いカフスボタンで袖口を留めてるのもおしゃれ。内番服も首元まできっちり着こんでて素肌を顔と手首以外ほとんどさらさない。そういう自分の内側?を見せないところって…?

「国宝 太刀 銘 康次」
織田信長に追われた十五代義昭が力を借りようと薩摩の島津義久に贈ったものとか。あんまり御利益なかったかなあ。

最後はこの展覧会の目玉、京都の等持院という寺にある13人の足利将軍の木像(五代と十四代の二人分はなし)がずらりと円形の部屋に展示してある。ここのみ中央の撮影スポットから写真撮影可。なかなか圧巻。三代義満の目力がすごい。

特別展関連グッズは1階のミュージアムシップじゃなくて3階の特別展会場の前に。ゲームコラボグッズもここで売ってる。
この展覧会記念の描き下ろし大般若イラストのクリアファイル、刀とキャラ抜刀絵のポストカード、刀とキャラ立ち絵のチケットホルダー、刀とキャラ立ち絵入りのスティックケーキを購入。
他に無関係を装いつつ徳川美術館などにもあったペーパーナイフやマスキングテープなどのゲーム関連キャラモデルのグッズがいろいろ(笑)。伊達政宗関連刀(燭台切光忠・大倶利伽羅廣光・太鼓鐘貞宗・鶴丸国永ほか)のクリアファイル、コラボのと同じ会社が作ってるスティックケーキのうち「へし切長谷部」と「日本号」を購入(まあ同じ福岡のよしみということにしておこう)。「三日月宗近」「山姥切国広」等の人気キャラほか、最近実装の「祢々切丸」「北谷菜切」、未実装の天下五剣「鬼丸国綱」「童子切安綱」などもあったぞ。

1階に降りて、ロビー奥にあるゲームコラボのキャラ等身大立ち絵パネルと描き下ろしイラストを見に行って記念撮影。まあ今回はこの描き下ろし絵のクリアファイル買いに行ったようなもの。初日ではないせいもあるのか別に混んでなくて、時折刀剣女子と思われる人がやってくる程度。館のスタッフと思しき人も撮影してたけど。しかしこれが何なのか、特別展に出ている刀がゲームで擬人化された姿とも何とも説明してなくて、知らない人には謎のイケメン絵がなぜか飾ってあるようにしか見えないぞー。特別展の入口とはかなり離れてるし。他のところでもパネル展示ってこんな感じだったっけ? 九博、こういうコラボに慣れてない? もっと目立つようにして宣伝すればもっと人来てもうかるんじゃない?

館の外にあるガーデンレストラン行こうかと思ってたけど、中のオープンカフェが値段も手ごろですいていたのでサンドウィッチとケーキセットを頼んでお昼に。セットの紅茶おいしかったと思っていたら、レストランとカフェはともに「ホテルニューオータニ博多」ってレシートに書いてあった。追加でソフトクリームも食べちゃった。

4階の文化交流展示室の常設展はパスしちゃったんだけど、王貞治寄贈の「同田貫」とか出てたんだ。しまった。この「同田貫」自体は「京のかたな展」で見てるけど、ここ九州国立博物館の所蔵品だったんだな。これから行く人、時間と体力があればこちらも見に行くとお得かと(特別展料金払ってれば一緒に見られる)。


歩いてくるときの正規ルート?である「虹のトンネル」を抜けてなんかレトロな雰囲気を漂わせる「だざいふ遊園地」や官兵衛が太宰府に滞在したときに使ったという「如水の井戸」の横を通って天満宮方面へ。

天満宮の宝物殿入口にはゲームの「蛍丸」の立ち絵パネルが。
ここにはゲーム会社所蔵の復元された「蛍丸」写しの影打が展示されている(影打の1番目のは刀を打った刀工の出身地の関市に行っているので、これは復元のクラウドファンディングのときに最高額を寄付したゲーム会社社長に与えられた2番目のもの)。7/28までは真打も展示されていた。熊本地震で被災した阿蘇神社の復興を支援する取り組みの一つなので、ゲームの極蛍丸のクリアファイルも買ったよ。

復元刀の茎には元の刀工の名前「来国俊」や年紀のほか、刀身には「八幡大菩薩」の文字や素剣・梵字の彫刻が施されている。
「蛍丸」は第二次大戦後行方不明になったが絵図や写真が残っている。復元の際に製作されたテレビ番組のビデオが流されていたが、このことをきっかけに本物が見つかることも期待しているとあった。本当にどこかに現存しているといいけど。

他には菅原道真の佩刀だったという「重要文化財 毛抜形太刀 伝天国」(小烏パパ上と同じ刀工―どちらも「伝」だけど)とか、行平の太刀とか(これは多分本当に細身)、村正の短刀とか、室町時代の太宰府の刀工だったという金剛兵衛の脇差とか。
室町将軍展では刀は3点しか出てないので欲求不満?気味な人は行くといいかも。


太宰府駅まで参道を歩く。わずかな距離だったけど暑かったなあ~。こんなに暑くなければ、お店見ながらそぞろ歩くのも楽しそう。場所柄「梅」ネタのお菓子とかいろいろあったような。なぜかジブリ商品の店もあって、とあるトトロのぬいぐるみの手触りがすごく良かった…。

西鉄と地下鉄を乗り継いで福岡空港へ。
前回来たとき気になっていた「やりうどん福岡空港店」で、長い3本の牛蒡天の「天下三槍うどん」と「かしわおにぎり」を頼んで夕飯。ほかに牛蒡天1本の「博多やりうどん」もある。
土産にゲートショップで「博多とおりもん」を買って飛行機へ。
夕飯が早めだったこともあって、羽田でケーキセットでお茶してから帰宅。

天満宮へのお参りもしなかったし、飛梅や「東風吹かば」の歌碑とか九博の敷地内の大伴旅人の歌碑とかも見なかった非文化的な行程だったけど、割とのんびりできて楽しかった。
 

2019-05-27

「御手杵の槍」見てきました!(その2)

「御手杵サミット」
会場:市民情報センター 3階 多目的ホール、他
会期:2019年5月25日(土)~5月26日(日)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクター「御手杵」の元ネタ(レプリカ)が出ているというので。

前の週にも行ったのだが、群馬・埼玉にある御手杵のレプリカ・写し・鞘が集結する「御手杵サミット」が行われるので、結城以外の御手杵も見に。
初日は市民情報センターでの合同展示、2日目はスタンプラリー会場になってる各寺社での分散展示。
スタンプラリーはやっちゃったし、いっぺんに比較して見たかったため初日の方を選択。

展示のホールは駅前で、図書館やスタンプラリーの缶バッジ配布している観光物産センターも入っている複合施設。
ホール開場(13:00)の1時間前から待機列作るとのこと、それまで図書館に入って時間をつぶす。明るく斬新な設計の建物で、3階・4階には名誉館長で詩人の新川和江、免疫学者・文筆家の多田富雄のコレクションのコーナーもある。

時間になると1階の外の広場に待機列形成。外と言っても屋根の下なのでさほど辛くはない。この日はまだ5月だというのに真夏日になるほど暑く、炎天下でなかったのが大変助かった。
みるみる列は伸びて、人気の高さを思わせる。

ホールでは上から順に結城・比企(埼玉県東松山市)・前橋の3本のレプリカを横に並べて展示してあり、一本だけ刃のある「写し」(前橋)のものがケース入りでその手前に展示。
各御手杵は、wikiによるとそれぞれ残っている写真や資料を元に復元しているようだが、長さや形は異なる。柄を含む全長が一番長いのは結城のだけど、穂が一番長いのは写しかな?
柄の形状もいろいろで、鍔があるのは結城のだけ。
まあいずれにしても、穂の長い「突き棒」のような形は同じで、蜻蛉切や日本号のような槍とは根本的に異なる武器だよな~。

左右に各御手杵の毛鞘が並ぶ(右側に写し・比企・川越、左側に結城・前橋のもの)。どこも杵型の毛鞘あるんだな。みんなもふもふだー。写しのものだけ白っぽいがあとはみな黒っぽい。
大名行列の再現やったという川越のものは刀身はなくて鞘だけ。
そういえば今まで気づかなかったけど、結城のやつは熊の顔ついてる…。

ホールでは他に前橋・比企・川越のほか、もともとの御手杵を作った刀工の出身地で結城のレプリカも作った静岡県島田市からも関係者が来ていて、グッズ販売や資料配布をしていた。「活動報告会」では各地での取り組みも話されていたようだ。
「サミット」では他に結城家についての歴史講演会も行われていた。
グッズは刀身部分の金の栞と槍と鞘のシルエットのついてるクリアファイルを購入。


物販列に並んでいたら講演は満席になったので、昼食を求めて街へ。
前の週に見かけたインドカレーやってたところに行ってカレーとジュースを頼んだが、やってる人が別っぽい?と思ったらそこ「yuinowa」はシェアスペースで、やってるものは随時変わる場所だったらしい。私たちの次の人くらいでカレーは完売。

その後、最近できたテイクアウトのコッペパン屋さんでデザート代わりにブルーベリージャムとホイップクリームはさんだのを購入。ここも人気で種類によっては品切もあり、直後にパンが切れて10分待ちとかになっていた。パンに十字型の御手杵の印つき。

物産館で前の週に気になった桑の実ジャムを購入。桑の実って?と思ったが「マルベリー」とあって、そうか桑ってベリーの一種だったのかと納得。紬の織物←絹糸←蚕←桑、だから桑も名産なのですね。お茶を御馳走になり黒糖飴もいただいた。

パフェやってる店にも行ってみたがかなり待ちそうだったので断念。
その近くの「真盛堂」でレモン味のサブレを購入。名物「ゆでまんじゅう」はすでに完売。

やはり女性が気軽に立ち寄れるカフェなどは来る人数に比して少なく、人気品はすぐ完売…なのは仕方ないとは思うけど、もう少しいろいろできてくれると助かるかな。でも地元の方は親切で、頑張ってくれてるのは嬉しい。ありがとうございました!

あと帰りの電車を待つ間、駅近くの閉店した家具センターの1階で知り合いの知人が開いたという着物のリユース・レンタルなどをしているお店「rico_labo」を覗いてきた。機織りや着付けの教室、小物の販売などもしている。駅から近いので、着物着て街を歩きたい人には便利かも。

最後に後ろからもう一度槍展示を見て出てきたら、情報センターの入り口付近で来場した審神者の皆さんが持ってきた御手杵もちたちを並べての撮影会になっていた。ずらっと並んだもちがかわいかった!
 

2019-05-20

「御手杵の槍」見てきました!

「結城蔵美館5周年記念 結城晴朝公家督相続460年祭 結城蔵美館 特別展」
会場:結城蔵美館
会期:2019年5月18日(土)~6月5日(水) ※期間中休館なし(通常は木曜休館)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクター「御手杵」の元ネタ(レプリカ)が出ているというので。

「槍 御手杵」は「天下三槍」の一つだけど、東京大空襲で焼け、そのときの鉄塊ものちに行方不明になったとかで、燭台切と違って完全に失われてしまったとのこと。
近年になって複数のレプリカが作られたが、この結城のものはそれらのうちの最初のもので、元の御手杵を作った五条義助の出身地である静岡県島田市の有志によって作られ結城市に寄贈されたもの。

今回の特別展示では、常設展示では2階にある御手杵の槍が、入口から入ってすぐのところにどーんと。
島田の三名槍展でも見たはずなんだけど、穂先こんなにぴかぴかしてたっけ? 黒漆塗みたいな柄もつやつやで、磨いたのかな?
杵形の黒熊毛皮の鞘も横に展示してある。
今回の展示ではどちらもケースから出して、間近に360度全方位から見られるようにしてある。もちろんおさわりはNGだけど、写真撮影はOK。
相変わらず穂が迫力の大きさ。もふもふの鞘も確かに重そうだけど、本体の方が重そうだよ。

御手杵の上には17代当主結城晴朝・18代当主結城秀康の肖像画、隣の部屋には関連する文書等とゲームコラボの新規描き下ろしイラスト。

結城蔵美館は蔵を改装して作られた展示館で2階もあるが、今回は1階のみを使用。
展示初日の開館前に行ったので、期せずして市長さんの挨拶やゲーム会社の人の挨拶、ゲームの宣伝隊長「おっきいこんのすけ」や市のマスコット「まゆげった」の撮影会にも立ち会ってしまった。おっきいこんのすけ、初めて生で見たけどかわいかったよ! まゆげったくんもゲームの御手杵の服装で大サービス、槍も持ってる!(しかし動きにくそう…裏口から展示館の中に入ろうとしてたけど幅の関係で入れなかった…)

入館の前にまず物販列に並んで、新規描き下ろしイラストのクリアファイル、御手杵の槍のチャームのついてる鞘の絵の缶バッジ、御手杵装束のまゆげったくんのキーホルダーを購入。
展示館自体は無料。小さな展示館だし市の施設なんだろうけど入館料取ってもいいんやで…。みんな御手杵くんのためになるなら喜んで払うよ! 刃のない模造刀といえど、館の維持管理にもお金かかるんだし。
開館5周年のウェルカムカード(蔵美館と御手杵の説明が書いてある)、こんのすけの「名刺」ももらえた。

蔵美館を見終わって、スタンプラリーへ。
市内の寺社を回って駅前の観光物産センターで記念缶バッジをゲット。物産センターで御手杵ケースに入ってるお菓子を購入。
駅前の「ドイトンコーヒー」にて菓子パンとコーヒーでお茶。タイの麻薬撲滅支援プロジェクトの一環のお店で、コーヒー豆やかわいい民芸品風のグッズも売ってる。

結城には初めて行ったけど、街中には蔵の残る家がぽつぽつあり、風情がある。
ただ足利のときも思ったけど、街中は人が少なく、歩いているのはスタンプラリーしてる刀剣女子ばかりな感じ…。メインストリートに転々とはためく御手杵(ゲームキャラの)の幟が申し訳ないような。
酒の蔵元に寄ったりもしたが、観光客が気軽に入れそうなごはん屋さんがあまりなかったかなあ。そういうのあるとお金がもう少し落としやすいかも?
結城と言えば紬、織物で有名だけど、本格的な着物とかはきっと高いんだろうな。織物体験できる施設などもあるようだけど、これも小物を気軽に買えるお店とかもっとあれば。
御手杵は常設展示なので、他に目玉がないのがちと苦しいけど、頑張って観光大使やってくれや。

5/25・26には群馬・埼玉にある御手杵のレプリカ・写し・鞘が集結する「御手杵サミット」が行われる。
実は「サミット」がどういうものかあまり確認してなかったんだけど、各地の御手杵が一堂に見られる機会なんてめったになさそうだから、ちょっと行きたくなってきたなあ…。
 

2019-05-02

「徳川将軍ゆかりの名刀」+太郎太刀再び

特別展「徳川将軍ゆかりの名刀」
会場:徳川美術館
会期:2019年4月14日(日)~6月2日(日) ※月曜休館

「熱田神宮宝物展 4月平常展」
会場:熱田神宮宝物館(文化殿1階)
会期:2019年3月29日(金)~4月23日(火)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタの刀剣を見に、遠征してきた。
※グッズの関係で2回行ったので両方の分を合わせて(※つきが主に2回目)。
相変わらず長いよ!


徳川美術館の展示はゲームとは特にコラボはしていないのだが、明らかに意識している。「とくびぐみ そろいぶみ」とのキャッチでゲーム実装の所蔵刀を並べてポスター作ったり(この柄のチラシ欲しかったけどなかったなあ)、ショップのグッズもね…。
以下、ゲーム関連の刀の展示を中心に。文字一部字体置き換え。

入ってすぐの第1~6展示室は常設展の「名品コレクション展示室」。
ここの第1展示室「武家のシンボル-武具・刀剣-」の正面には、具足・太刀(拵)・軍扇・馬標など武将の装具一式が。槍(拵)もあって、うん槍はやっぱり柄付きで見たいよねー穂先はよく見えなくなるけど!

※まずあるのは少し先にある「重要文化財 刀 銘 本作長義・・・(以下58字略)」の折紙。「代金子拾五枚」とある。金子1枚は銭20貫、とあったので銭300貫分、大般若の半分か~。

「金襴包刀拵(刀 無銘 一文字 名物 南泉一文字 附属)」
徳川義宣(尾張家16代)所用の、明治2年(1869)に作られたという新しい拵え。脇差の拵えとセットになっている。
ゲームでは南泉くんの派手なシャツの柄のモデルになっているもの。
あると思ってなかったので名称等が読めない後ろから、派手な拵えだなーと思って見ていた。
※最前列でよく見ると、鞘の覆い、黒地に金糸で刺繍してある布なんだよなー豪華。

そしてここだけ2時間待ちとかの列になっている理由、
「重要文化財 刀 銘 本作長義・・・(以下58字略)」
北条氏直・長尾顕長・徳川綱誠(尾張家3代)所持、南北朝時代(14世紀)の刀。元の主もとい来歴がわかるようになっているのがいいね。しかし「以下58字」って公式な略称なんだな。ちなみにフル表記の銘は「本作長義天正十八年庚寅五月三日ニ九州日向住國廣銘打 長尾新五郎平朝臣顕長所持 天正十四年七月廿一日小田原参府之時従 屋形様被下置也」。
「特別公開」とやらで、ゲーム実装後、初の本体展示。しかもこの短期間で人気キャラになったので長蛇の列。でも「京のかたな展」にも出ていたんだよーみんな見てなかったー?
※写しの「山姥切国広」と違うなーと思ったのは刃文の合間?が影みたいに見えること、似てるなと思ったところは大鋒で鋒まで刃文があること(逆だ逆!)。
拵えはないけど保管用の白鞘も出ていた。

第2~6展示室、および併設の「蓬左文庫」の展示室には、大名家の屋敷の内部の復元や道具、源氏物語絵巻など、貴重な品々の数々。

さて第7~9展示室、今回の特別展「徳川将軍ゆかりの名刀」。
入口に「(列に並ばずに)「本作長義」を見ないで「南泉~(以下ゲーム実装の4振り)」を見たい方はこちら」とわざわざ注意書きがしてあるぞ。

「重要文化財 刀 無銘 一文字(名物 南泉一文字)」
室町将軍家・豊臣秀吉・豊臣秀頼・徳川家康所持、来歴は何気にすごい。
鎌倉(13世紀)の刀なので結構古い。一文字派も刃文派手だよなー。
3種ある拵えのうち、今回では2つめのが一緒に展示。ゲームでの鞘の下半分の方、金色の輪が連なったみたいな、梨子地刻小サ刀拵、徳川綱誠(尾張家3代)所用で江戸時代(17世紀)のもの。第1展示室の拵えより古い。鍔の金の部分がゲームだと猫の足跡みたいにしてあるんだな。
付属の鍔とは別に「鉄無地鐔(号 あけぼの)」という号のついている鍔が一緒に展示されていた。徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所用の室町時代(15世紀)のもので、こっちはさらに古い。昔使われていたものなのかな。

「脇指 銘 吉光(名物 鯰尾藤四郎)」
織田信勝・豊臣秀吉・豊臣秀頼・徳川家康所持、鎌倉時代(13世紀)の長巻直し刀。
とくびぐみの中ではゲーム初期からいる古株、コラボお菓子もある(後述)。
今年だけでも三島の佐野美術館や水戸の徳川ミュージアムに出張して忙しい奴。
徳川慶勝(尾張家14代)所用、江戸時代(19世紀)の蝋色塗脇指拵と並べて展示。

「重要文化財 脇指 無銘 貞宗(名物 物吉貞宗)」
徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所持、南北朝時代(14世紀)の脇指。
家康がこの脇差を帯びて出陣すると必ず勝ったという、徳川家が大変大事にしていたであろうもの。
蝋色塗合口拵(徳川家康所持・徳川義直(尾張家初代)拝領、江戸時代(17世紀))と、
盲亀浮木図小柄(無銘 祐乗(後藤家初代) 徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所用 室町時代(15世紀))のほか、
徳川家康・徳川義直・家康の側室で義直の母である相応院(物吉が尾張家に渡されるべく尽力した)の画像など付属展示物も多く、この刀が「別格」の扱いなのがわかる。

「国宝 短刀 銘 吉光(名物 後藤藤四郎)」
後藤庄三郎・徳川家光(3代将軍)・徳川光義(尾張家2代光友)所持、鎌倉時代(13世紀)の短刀。
京都のときは短刀の兄弟がたくさんいたけど今回はあまりいなくてわかりやすい?
吉光としては派手な刃文なんだとか。

その他、印象に残ったものとしては、皆焼の波紋が鎬を挟んで広がる村正の刀とか、よく似た感じの2振りの国宝の長刀(片方は無銘)とか。
「銭2500貫」の国宝の光忠の太刀があったが、多分一番高かったのは「銭3000貫」の重文の村正の刀かな。大般若の5倍~。あ、物吉は「150枚」だから同じくらいか。折紙に価値が書いてあるとつい比べて見ちゃうよなー。
国宝や重要文化財もいっぱいあるけど、名物や号のついた刀剣もたくさんあって、そのうちゲームに実装されるものもあるかも。後藤くんと一緒に贈られたという「重要文化財 刀 無銘 郷義弘(名物 五月雨江)」とかは来ないかな?
ここの展示は来歴や所持者がわかる説明文のほか、刀身だけじゃなくて付属の刀装や折紙とかも出ているものが多いので、なかなかおもしろい。小柄も柄だけじゃなくて刃もあるものが多い。刃の部分に銘があるものも。
刀身はよそにあげちゃって刀装のみ、というのもある。そういうものなのか? もらった家は自前で刀装作ったりするのかな。
刀装や付属品も豪華に金や蒔絵・螺鈿が使ってあるもの多いし、当然だけど葵の御紋がいっぱい。御三家だからね。拵えも大小揃っているものが多いし、刀掛台や関係文書もいろいろ。
刀を入れるものとして「刀箱」「刀袋」以外に「刀筒」というものがあることを初めて知った。
「トルコの至宝展」でも思ったけど、持っていたところにお金があると、関連物品を含めて保管がきちんとできていそうでいいね。拵えなどの刀装や付属品も豪華で揃ってる。柄巻の糸も色褪せてないし。そして古い刀がごろごろある。すごい。


ショップでは図録「徳川美術館所蔵 刀剣・刀装具」とゲーム実装5振り「とくびぐみ」があしらってあるミニファイル、「南泉一文字」のアクリルキーホルダー、「本作長義」と「南泉一文字」のポイント付箋、そしてなぜかあるゲーム実装刀「山姥切国広」と「燭台切光忠」の押形付箋を購入。「三日月宗近」や「へし切長谷部」のペーパーナイフもあるぞー(これは買ってない)。
※「南泉一文字」と「本作長義」の金銀ブックマーク、とくびぐみの缶マグネット5種(絵柄にある「鯰尾藤四郎」の鯰、「南泉一文字」の猫はわかるとして、「物吉貞宗」はうさぎ、「後藤藤四郎」は鳥、「本作長義」は狼なのはなんでだ?)、「鯰尾藤四郎」「物吉貞宗」「後藤藤四郎」の絵葉書、「本作長義」の折紙柄の手拭、「本作長義」の刀身と折紙柄のミニファイル購入。
※ショップとは別にゲームに出てくる刀剣にあやかったグッズを売ってる物販コーナーがあって、そこでは鍔を描いたクリアファイル、「燭台切光忠」のストラップを。
※公式ツイートで「とくびぐみ そろいぶみ」のチラシ?をあしらったお菓子が出たとあったが見かけなかったなあ。あのチラシ置いてなかったから欲しかったんだが。帰った後の入れ違いだったか?


※喫茶室が入れたので復活していた「創作和菓子 鯰尾藤四郎」を注文。金箔の載った透明な青いゼリーの中にピンクの餅菓子が入っている感じ? 「鯰尾藤四郎」の菓子切で切って食べる(菓子切は持ち帰れません)。

※庭園「徳川園」のショップ「葵」も入ってみたら、手拭いのはんかち「抹茶ねこ」がかわいかったので購入。

ガーデンレストランは結婚披露宴やっていて入れなさそうだったのでパスして(そういえば美術館・庭園入口で紋付+白無垢に打掛の別のカップルが写真撮っていたがそういう場所だったか?)、名古屋駅に戻り、食堂街の中の店で昼食。
※2回目の昼食はひつまぶしを食べてみよう!と近くでお値段手頃そうな店を探して行ってみた。おいしかったよ!


時間に少し余裕があったので足を延ばして熱田神宮へ。

文化殿1階の宝物館入口には今回もどーんと「太郎太刀」、「刀 末之青江(真柄太刀)」が。
前に来たときは置いてあった普通の大きさの刀は今回はなかった。解説文についてる姉川の合戦図、もっと全景だった気がしていたが前と同じだった。
相変わらず迫力、格好いい。
次郎太刀が出ていることもあるそうで、「京のかたな展」で見られなかった拵えもいつか見たいものだ。
以前はここは写真撮影可だったのだが、今は禁止になったようだ(背後の壁にカメラ×マークが)。

「熱田神宮の宝刀」という小冊子を買って中へ。帯に太郎太刀のカラー全体写真、なかに次郎太刀のカラー図版あり。
今回の中の展示は「尾張の画人たち」。改元をにらんでか、草薙剣関係の絵図がいくつか。
ほかに奉納の刀剣類も。小ぶりの両刃の「剣」も多い。剣ってちょっと槍に似てるね。三鈷剣の形の柄とか火焔のついてる鞘とかもあっておもしろい。
あと今回気づいたが、奉納刀は茎ではなく刀身に経文や「熱田神宮奉納」とか刻んであるものが多い。美しい草木の文様が刻んであるものも。

アンタークチサイトもまだあったぞ。「南極の石」とあって南極の昭和基地あたりにあったものらしい。海上自衛隊が寄贈したものとのことだが、なぜ南極の石が熱田神宮に??

展示室をのんびり見たあと改めて太郎太刀を見ていて、あれ照明ついてなかったっけ?と思っていたら閉館時間だった。中をゆっくり見るのに間に合って良かった。


しかし今回意外に思ったのは、主に徳川美術館の近所だが名古屋って道歩く人が少ない?だった。
歩道はすごく広くて歩きやすいのに、土曜日なのに、歩いている人がなんかほとんどいないところが多かったような。
足利や水戸よりも人口多い大都会だろうに…なぜ?
まあ名古屋駅地下街の食べ物屋は繁盛しているようだったが。
そして徳川美術館の最寄り駅のひとつがある名鉄瀬戸線、「名鉄」なのに名古屋駅に行けないとはびっくりだった。
※2回目はゴールデンウィーク初日だったので、往きは名古屋まで1時間半近く、新幹線の混んだデッキで立ちっぱなしだった。ちょっと連休なめてたなー。
 

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