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2019-09-14

「みんなのレオ・レオーニ展」

「みんなのレオ・レオーニ展」
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
会期:2019年7月13日(土)~9月29日(日) ※月曜休館(ただし9月16日、9月23日は開館、翌火曜日も開館)

『あおくんときいろちゃん』『スイミー』などの絵本、想像上の植物の世界「平行植物」などで知られるレオ・レオーニの作品展。
絵本の原画やアートディレクター・グラフィックデザイナーとしての仕事、絵画や彫刻などを、その生涯とともに紹介するもの。

コラージュが使われている絵本の原画は、その質感が印刷された平らな画面とはまた一味違った味わい。
モノタイプという型押しスタンプみたいな技法の『スイミー』の「原画」というのもあるが、実際に絵本に使われた絵とは違い、絵本展のために再製作されたものか?本来の原画は?といった経緯は不明らしい。

会場には原画の近くに読んでみられる絵本が多数置いてあり、原画と比べてみたり、改めて読み直したり知らない作品を読んでみたりもできるようになっているのがよい。
多くの絵本はショップでも買えるようになっており、出版社と提携したりしたんだろうな。

レオ・レオーニの絵本は「自分探し」とか「世界平和」とかのテーマがストレートに表されているものが多いが、シンプルでかわいい絵柄でその臭さが嫌味に感じにくいというところがあるかも。
あと、かわいい絵柄の絵本しか知らないと、晩年近くの幻想的な「平行植物」はちょっと無気味に感じて意外に思う人もいるかも。

絵本を元にして作られたアニメーション上映や、来場者の影で『あおくんときいろちゃん』ふうの映像を作って遊べるスペースなどもある。

42階の美術館前と1階のショップには絵本そのもののほか、絵本のキャラクターや図柄をあしらった皿やトートバッグやアクリルキーホルダーなどのグッズ、キャラクターや図柄をあしらった入れ物に入っているお菓子なども。クッキーとかつい買っちゃったよ。


新宿高層ビル42階にあるこの美術館、親会社の変遷もあって名前何度か変わっているけど、来年には隣接地に建設中の美術館専用の建物に移転するというので、この眺めのいい「高層階にある美術館」とも間もなくお別れ。展望フロアとかは残るのかな?
 

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2019-08-19

特別展「室町将軍」+太宰府天満宮「名刀展」

特別展「室町将軍―戦乱と美の足利十五代」
会場:九州国立博物館
会期:2019年7月13日(土)~9月1日(日) ※月曜休館

宝物殿小企画「神社に奉納された名刀展」
会場:太宰府天満宮宝物殿
会期:2019年3月29日(金)~4月23日(火)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタが出ているというので。

※8/20追記・修正

九州は歴史・文化の地でいろいろありそうだから国立博物館あるんだなーと思っていたら、九州国立博物館は4番目の総合国立博物館として平成17(2005)年に開館したそうだ。最近やん。太宰府天満宮のちょっと奥の山の中にある、かなり大きな近代的な外観の建物。春は桜が綺麗そうな広い庭園もある。
往きはさっさと行きたかったので、福岡空港からタクシーで一気に博物館へ。車だとどちらかというと裏手の方に着く。

エスカレーターで3階特別展示室の室町将軍展へ。
入口すぐのところに15人の将軍がイラストとともに紹介してある。夏休みの子ども向けを意識してか、説明文のテンションがちょっとおかしい感じだったけど、そういや15人全員は覚えないよね…と思った。初代尊氏・三代義満・八代義政・十五代義昭くらいか。子どものうちや若くして亡くなった人もいたんだな。

各将軍・時代ごとにいろいろなものが展示されているんだけど、書状や水墨画や絵巻など照明を調節する必要のある「紙物」が多かったような。でもどこも最前列でちゃんと見られる程度の入りで助かった。博物館的には割が合わないのかもしれないけど。年配の夫婦ものや親子連れなども来ていて、刀剣女子っぽい人はあまり目立たなかったかな。

書状の字はほとんど読めないけど写経の経文は漢字1文字ずつ書くからちゃんと読めるなーとか、屏風絵はすごく細かいなーとか、青磁の器綺麗だなーとか、茶碗の模様の「天目」にもいろいろ「格」があるのだなーとか、将軍の持ち物「御物」は「ごもつ」って読むのかーとか(皇室の「御物」は「ぎょぶつ」)、無教養な感想を脳内に浮かべつつ見て回る。
屏風絵や絵巻の色よく残ってるけど、そもそも書状の紙とかもよく残ってるよね。虫食い痕も割とあるけどさすが和紙。衣装や織物もね。中国伝来の絵や工芸品も多い。勘合貿易関係の資料も。おお、昔習ったぞ(その後通説がいろいろ変わったらしいが)。
「室町将軍」は「武士」の範疇に入るんだろうけど(実際に戦に出てた人もいるし)、甲冑とかもあるものの、全体としては武器・武具より「文化」の品が多い。刀剣は3振り。

最初の「第1章 南北朝の動乱と足利尊氏」のところに、
「重要文化財 革包太刀(号 笹丸) 太刀 銘 □□国則宗(名物 二ツ銘則宗)」
足利尊氏の佩用と伝えられているらしい。「笹丸」という号は拵えについているようで、刀身の名物名とは別に拵えに号がついているのは珍しいのでは? 「京のかたな展」では後期展示で見られなかったものだが(でも多分拵えは出てない)、今回「笹丸拵」と言われる中身より重要な?拵えとともに見られて嬉しい。

展示の最後は「第4章 戦国の将軍たち」で、ここに残り2振りの刀がある。
「国宝 太刀 銘 長光(名物 大般若長光)」
今回のお目当て。刀自体は所蔵のトーハクこと東京国立博物館で見たことあったけど、室町将軍の刀だったこともあったんだな。「剣豪将軍」として有名な十三代義輝が持っていたという。その後もいろいろな人の手に渡って関東大震災の際には瓦礫の下敷きとなって刀身が曲がったりもしたそうだが修復されたとのこと。長船派特有の派手な刃文は健在。前はでかい大包平と同じときに見たせいか細身に見えたけど、そんなわけではなさそうだった。
ゲームキャラの大般若長光はクールだけど親しみやすいところもある飄々とした美形で、歴代の主だけでなく震災で受けた被害の話とかもそういえば全然しないよな。戦闘服は黒スーツに豪華そうな臙脂色のシャツ、よく見ると赤いカフスボタンで袖口を留めてるのもおしゃれ。内番服も首元まできっちり着こんでて素肌を顔と手首以外ほとんどさらさない。そういう自分の内側?を見せないところって…?

「国宝 太刀 銘 康次」
織田信長に追われた十五代義昭が力を借りようと薩摩の島津義久に贈ったものとか。あんまり御利益なかったかなあ。

最後はこの展覧会の目玉、京都の等持院という寺にある13人の足利将軍の木像(五代と十四代の二人分はなし)がずらりと円形の部屋に展示してある。ここのみ中央の撮影スポットから写真撮影可。なかなか圧巻。三代義満の目力がすごい。

特別展関連グッズは1階のミュージアムシップじゃなくて3階の特別展会場の前に。ゲームコラボグッズもここで売ってる。
この展覧会記念の描き下ろし大般若イラストのクリアファイル、刀とキャラ抜刀絵のポストカード、刀とキャラ立ち絵のチケットホルダー、刀とキャラ立ち絵入りのスティックケーキを購入。
他に無関係を装いつつ徳川美術館などにもあったペーパーナイフやマスキングテープなどのゲーム関連キャラモデルのグッズがいろいろ(笑)。伊達政宗関連刀(燭台切光忠・大倶利伽羅廣光・太鼓鐘貞宗・鶴丸国永ほか)のクリアファイル、コラボのと同じ会社が作ってるスティックケーキのうち「へし切長谷部」と「日本号」を購入(まあ同じ福岡のよしみということにしておこう)。「三日月宗近」「山姥切国広」等の人気キャラほか、最近実装の「祢々切丸」「北谷菜切」、未実装の天下五剣「鬼丸国綱」「童子切安綱」などもあったぞ。

1階に降りて、ロビー奥にあるゲームコラボのキャラ等身大立ち絵パネルと描き下ろしイラストを見に行って記念撮影。まあ今回はこの描き下ろし絵のクリアファイル買いに行ったようなもの。初日ではないせいもあるのか別に混んでなくて、時折刀剣女子と思われる人がやってくる程度。館のスタッフと思しき人も撮影してたけど。しかしこれが何なのか、特別展に出ている刀がゲームで擬人化された姿とも何とも説明してなくて、知らない人には謎のイケメン絵がなぜか飾ってあるようにしか見えないぞー。特別展の入口とはかなり離れてるし。他のところでもパネル展示ってこんな感じだったっけ? 九博、こういうコラボに慣れてない? もっと目立つようにして宣伝すればもっと人来てもうかるんじゃない?

館の外にあるガーデンレストラン行こうかと思ってたけど、中のオープンカフェが値段も手ごろですいていたのでサンドウィッチとケーキセットを頼んでお昼に。セットの紅茶おいしかったと思っていたら、レストランとカフェはともに「ホテルニューオータニ博多」ってレシートに書いてあった。追加でソフトクリームも食べちゃった。

4階の文化交流展示室の常設展はパスしちゃったんだけど、王貞治寄贈の「同田貫」とか出てたんだ。しまった。この「同田貫」自体は「京のかたな展」で見てるけど、ここ九州国立博物館の所蔵品だったんだな。これから行く人、時間と体力があればこちらも見に行くとお得かと(特別展料金払ってれば一緒に見られる)。


歩いてくるときの正規ルート?である「虹のトンネル」を抜けてなんかレトロな雰囲気を漂わせる「だざいふ遊園地」や官兵衛が太宰府に滞在したときに使ったという「如水の井戸」の横を通って天満宮方面へ。

天満宮の宝物殿入口にはゲームの「蛍丸」の立ち絵パネルが。
ここにはゲーム会社所蔵の復元された「蛍丸」写しの影打が展示されている(影打の1番目のは刀を打った刀工の出身地の関市に行っているので、これは復元のクラウドファンディングのときに最高額を寄付したゲーム会社社長に与えられた2番目のもの)。7/28までは真打も展示されていた。熊本地震で被災した阿蘇神社の復興を支援する取り組みの一つなので、ゲームの極蛍丸のクリアファイルも買ったよ。

復元刀の茎には元の刀工の名前「来国俊」や年紀のほか、刀身には「八幡大菩薩」の文字や素剣・梵字の彫刻が施されている。
「蛍丸」は第二次大戦後行方不明になったが絵図や写真が残っている。復元の際に製作されたテレビ番組のビデオが流されていたが、このことをきっかけに本物が見つかることも期待しているとあった。本当にどこかに現存しているといいけど。

他には菅原道真の佩刀だったという「重要文化財 毛抜形太刀 伝天国」(小烏パパ上と同じ刀工―どちらも「伝」だけど)とか、行平の太刀とか(これは多分本当に細身)、村正の短刀とか、室町時代の太宰府の刀工だったという金剛兵衛の脇差とか。
室町将軍展では刀は3点しか出てないので欲求不満?気味な人は行くといいかも。


太宰府駅まで参道を歩く。わずかな距離だったけど暑かったなあ~。こんなに暑くなければ、お店見ながらそぞろ歩くのも楽しそう。場所柄「梅」ネタのお菓子とかいろいろあったような。なぜかジブリ商品の店もあって、とあるトトロのぬいぐるみの手触りがすごく良かった…。

西鉄と地下鉄を乗り継いで福岡空港へ。
前回来たとき気になっていた「やりうどん福岡空港店」で、長い3本の牛蒡天の「天下三槍うどん」と「かしわおにぎり」を頼んで夕飯。ほかに牛蒡天1本の「博多やりうどん」もある。
土産にゲートショップで「博多とおりもん」を買って飛行機へ。
夕飯が早めだったこともあって、羽田でケーキセットでお茶してから帰宅。

天満宮へのお参りもしなかったし、飛梅や「東風吹かば」の歌碑とか九博の敷地内の大伴旅人の歌碑とかも見なかった非文化的な行程だったけど、割とのんびりできて楽しかった。
 

2019-05-27

「御手杵の槍」見てきました!(その2)

「御手杵サミット」
会場:市民情報センター 3階 多目的ホール、他
会期:2019年5月25日(土)~5月26日(日)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクター「御手杵」の元ネタ(レプリカ)が出ているというので。

前の週にも行ったのだが、群馬・埼玉にある御手杵のレプリカ・写し・鞘が集結する「御手杵サミット」が行われるので、結城以外の御手杵も見に。
初日は市民情報センターでの合同展示、2日目はスタンプラリー会場になってる各寺社での分散展示。
スタンプラリーはやっちゃったし、いっぺんに比較して見たかったため初日の方を選択。

展示のホールは駅前で、図書館やスタンプラリーの缶バッジ配布している観光物産センターも入っている複合施設。
ホール開場(13:00)の1時間前から待機列作るとのこと、それまで図書館に入って時間をつぶす。明るく斬新な設計の建物で、3階・4階には名誉館長で詩人の新川和江、免疫学者・文筆家の多田富雄のコレクションのコーナーもある。

時間になると1階の外の広場に待機列形成。外と言っても屋根の下なのでさほど辛くはない。この日はまだ5月だというのに真夏日になるほど暑く、炎天下でなかったのが大変助かった。
みるみる列は伸びて、人気の高さを思わせる。

ホールでは上から順に結城・比企(埼玉県東松山市)・前橋の3本のレプリカを横に並べて展示してあり、一本だけ刃のある「写し」(前橋)のものがケース入りでその手前に展示。
各御手杵は、wikiによるとそれぞれ残っている写真や資料を元に復元しているようだが、長さや形は異なる。柄を含む全長が一番長いのは結城のだけど、穂が一番長いのは写しかな?
柄の形状もいろいろで、鍔があるのは結城のだけ。
まあいずれにしても、穂の長い「突き棒」のような形は同じで、蜻蛉切や日本号のような槍とは根本的に異なる武器だよな~。

左右に各御手杵の毛鞘が並ぶ(右側に写し・比企・川越、左側に結城・前橋のもの)。どこも杵型の毛鞘あるんだな。みんなもふもふだー。写しのものだけ白っぽいがあとはみな黒っぽい。
大名行列の再現やったという川越のものは刀身はなくて鞘だけ。
そういえば今まで気づかなかったけど、結城のやつは熊の顔ついてる…。

ホールでは他に前橋・比企・川越のほか、もともとの御手杵を作った刀工の出身地で結城のレプリカも作った静岡県島田市からも関係者が来ていて、グッズ販売や資料配布をしていた。「活動報告会」では各地での取り組みも話されていたようだ。
「サミット」では他に結城家についての歴史講演会も行われていた。
グッズは刀身部分の金の栞と槍と鞘のシルエットのついてるクリアファイルを購入。


物販列に並んでいたら講演は満席になったので、昼食を求めて街へ。
前の週に見かけたインドカレーやってたところに行ってカレーとジュースを頼んだが、やってる人が別っぽい?と思ったらそこ「yuinowa」はシェアスペースで、やってるものは随時変わる場所だったらしい。私たちの次の人くらいでカレーは完売。

その後、最近できたテイクアウトのコッペパン屋さんでデザート代わりにブルーベリージャムとホイップクリームはさんだのを購入。ここも人気で種類によっては品切もあり、直後にパンが切れて10分待ちとかになっていた。パンに十字型の御手杵の印つき。

物産館で前の週に気になった桑の実ジャムを購入。桑の実って?と思ったが「マルベリー」とあって、そうか桑ってベリーの一種だったのかと納得。紬の織物←絹糸←蚕←桑、だから桑も名産なのですね。お茶を御馳走になり黒糖飴もいただいた。

パフェやってる店にも行ってみたがかなり待ちそうだったので断念。
その近くの「真盛堂」でレモン味のサブレを購入。名物「ゆでまんじゅう」はすでに完売。

やはり女性が気軽に立ち寄れるカフェなどは来る人数に比して少なく、人気品はすぐ完売…なのは仕方ないとは思うけど、もう少しいろいろできてくれると助かるかな。でも地元の方は親切で、頑張ってくれてるのは嬉しい。ありがとうございました!

あと帰りの電車を待つ間、駅近くの閉店した家具センターの1階で知り合いの知人が開いたという着物のリユース・レンタルなどをしているお店「rico_labo」を覗いてきた。機織りや着付けの教室、小物の販売などもしている。駅から近いので、着物着て街を歩きたい人には便利かも。

最後に後ろからもう一度槍展示を見て出てきたら、情報センターの入り口付近で来場した審神者の皆さんが持ってきた御手杵もちたちを並べての撮影会になっていた。ずらっと並んだもちがかわいかった!
 

2019-05-20

「御手杵の槍」見てきました!

「結城蔵美館5周年記念 結城晴朝公家督相続460年祭 結城蔵美館 特別展」
会場:結城蔵美館
会期:2019年5月18日(土)~6月5日(水) ※期間中休館なし(通常は木曜休館)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクター「御手杵」の元ネタ(レプリカ)が出ているというので。

「槍 御手杵」は「天下三槍」の一つだけど、東京大空襲で焼け、そのときの鉄塊ものちに行方不明になったとかで、燭台切と違って完全に失われてしまったとのこと。
近年になって複数のレプリカが作られたが、この結城のものはそれらのうちの最初のもので、元の御手杵を作った五条義助の出身地である静岡県島田市の有志によって作られ結城市に寄贈されたもの。

今回の特別展示では、常設展示では2階にある御手杵の槍が、入口から入ってすぐのところにどーんと。
島田の三名槍展でも見たはずなんだけど、穂先こんなにぴかぴかしてたっけ? 黒漆塗みたいな柄もつやつやで、磨いたのかな?
杵形の黒熊毛皮の鞘も横に展示してある。
今回の展示ではどちらもケースから出して、間近に360度全方位から見られるようにしてある。もちろんおさわりはNGだけど、写真撮影はOK。
相変わらず穂が迫力の大きさ。もふもふの鞘も確かに重そうだけど、本体の方が重そうだよ。

御手杵の上には17代当主結城晴朝・18代当主結城秀康の肖像画、隣の部屋には関連する文書等とゲームコラボの新規描き下ろしイラスト。

結城蔵美館は蔵を改装して作られた展示館で2階もあるが、今回は1階のみを使用。
展示初日の開館前に行ったので、期せずして市長さんの挨拶やゲーム会社の人の挨拶、ゲームの宣伝隊長「おっきいこんのすけ」や市のマスコット「まゆげった」の撮影会にも立ち会ってしまった。おっきいこんのすけ、初めて生で見たけどかわいかったよ! まゆげったくんもゲームの御手杵の服装で大サービス、槍も持ってる!(しかし動きにくそう…裏口から展示館の中に入ろうとしてたけど幅の関係で入れなかった…)

入館の前にまず物販列に並んで、新規描き下ろしイラストのクリアファイル、御手杵の槍のチャームのついてる鞘の絵の缶バッジ、御手杵装束のまゆげったくんのキーホルダーを購入。
展示館自体は無料。小さな展示館だし市の施設なんだろうけど入館料取ってもいいんやで…。みんな御手杵くんのためになるなら喜んで払うよ! 刃のない模造刀といえど、館の維持管理にもお金かかるんだし。
開館5周年のウェルカムカード(蔵美館と御手杵の説明が書いてある)、こんのすけの「名刺」ももらえた。

蔵美館を見終わって、スタンプラリーへ。
市内の寺社を回って駅前の観光物産センターで記念缶バッジをゲット。物産センターで御手杵ケースに入ってるお菓子を購入。
駅前の「ドイトンコーヒー」にて菓子パンとコーヒーでお茶。タイの麻薬撲滅支援プロジェクトの一環のお店で、コーヒー豆やかわいい民芸品風のグッズも売ってる。

結城には初めて行ったけど、街中には蔵の残る家がぽつぽつあり、風情がある。
ただ足利のときも思ったけど、街中は人が少なく、歩いているのはスタンプラリーしてる刀剣女子ばかりな感じ…。メインストリートに転々とはためく御手杵(ゲームキャラの)の幟が申し訳ないような。
酒の蔵元に寄ったりもしたが、観光客が気軽に入れそうなごはん屋さんがあまりなかったかなあ。そういうのあるとお金がもう少し落としやすいかも?
結城と言えば紬、織物で有名だけど、本格的な着物とかはきっと高いんだろうな。織物体験できる施設などもあるようだけど、これも小物を気軽に買えるお店とかもっとあれば。
御手杵は常設展示なので、他に目玉がないのがちと苦しいけど、頑張って観光大使やってくれや。

5/25・26には群馬・埼玉にある御手杵のレプリカ・写し・鞘が集結する「御手杵サミット」が行われる。
実は「サミット」がどういうものかあまり確認してなかったんだけど、各地の御手杵が一堂に見られる機会なんてめったになさそうだから、ちょっと行きたくなってきたなあ…。
 

2019-05-02

「徳川将軍ゆかりの名刀」+太郎太刀再び

特別展「徳川将軍ゆかりの名刀」
会場:徳川美術館
会期:2019年4月14日(日)~6月2日(日) ※月曜休館

「熱田神宮宝物展 4月平常展」
会場:熱田神宮宝物館(文化殿1階)
会期:2019年3月29日(金)~4月23日(火)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタの刀剣を見に、遠征してきた。
※グッズの関係で2回行ったので両方の分を合わせて(※つきが主に2回目)。
相変わらず長いよ!


徳川美術館の展示はゲームとは特にコラボはしていないのだが、明らかに意識している。「とくびぐみ そろいぶみ」とのキャッチでゲーム実装の所蔵刀を並べてポスター作ったり(この柄のチラシ欲しかったけどなかったなあ)、ショップのグッズもね…。
以下、ゲーム関連の刀の展示を中心に。文字一部字体置き換え。

入ってすぐの第1~6展示室は常設展の「名品コレクション展示室」。
ここの第1展示室「武家のシンボル-武具・刀剣-」の正面には、具足・太刀(拵)・軍扇・馬標など武将の装具一式が。槍(拵)もあって、うん槍はやっぱり柄付きで見たいよねー穂先はよく見えなくなるけど!

※まずあるのは少し先にある「重要文化財 刀 銘 本作長義・・・(以下58字略)」の折紙。「代金子拾五枚」とある。金子1枚は銭20貫、とあったので銭300貫分、大般若の半分か~。

「金襴包刀拵(刀 無銘 一文字 名物 南泉一文字 附属)」
徳川義宣(尾張家16代)所用の、明治2年(1869)に作られたという新しい拵え。脇差の拵えとセットになっている。
ゲームでは南泉くんの派手なシャツの柄のモデルになっているもの。
あると思ってなかったので名称等が読めない後ろから、派手な拵えだなーと思って見ていた。
※最前列でよく見ると、鞘の覆い、黒地に金糸で刺繍してある布なんだよなー豪華。

そしてここだけ2時間待ちとかの列になっている理由、
「重要文化財 刀 銘 本作長義・・・(以下58字略)」
北条氏直・長尾顕長・徳川綱誠(尾張家3代)所持、南北朝時代(14世紀)の刀。元の主もとい来歴がわかるようになっているのがいいね。しかし「以下58字」って公式な略称なんだな。ちなみにフル表記の銘は「本作長義天正十八年庚寅五月三日ニ九州日向住國廣銘打 長尾新五郎平朝臣顕長所持 天正十四年七月廿一日小田原参府之時従 屋形様被下置也」。
「特別公開」とやらで、ゲーム実装後、初の本体展示。しかもこの短期間で人気キャラになったので長蛇の列。でも「京のかたな展」にも出ていたんだよーみんな見てなかったー?
※写しの「山姥切国広」と違うなーと思ったのは刃文の合間?が影みたいに見えること、似てるなと思ったところは大鋒で鋒まで刃文があること(逆だ逆!)。
拵えはないけど保管用の白鞘も出ていた。

第2~6展示室、および併設の「蓬左文庫」の展示室には、大名家の屋敷の内部の復元や道具、源氏物語絵巻など、貴重な品々の数々。

さて第7~9展示室、今回の特別展「徳川将軍ゆかりの名刀」。
入口に「(列に並ばずに)「本作長義」を見ないで「南泉~(以下ゲーム実装の4振り)」を見たい方はこちら」とわざわざ注意書きがしてあるぞ。

「重要文化財 刀 無銘 一文字(名物 南泉一文字)」
室町将軍家・豊臣秀吉・豊臣秀頼・徳川家康所持、来歴は何気にすごい。
鎌倉(13世紀)の刀なので結構古い。一文字派も刃文派手だよなー。
3種ある拵えのうち、今回では2つめのが一緒に展示。ゲームでの鞘の下半分の方、金色の輪が連なったみたいな、梨子地刻小サ刀拵、徳川綱誠(尾張家3代)所用で江戸時代(17世紀)のもの。第1展示室の拵えより古い。鍔の金の部分がゲームだと猫の足跡みたいにしてあるんだな。
付属の鍔とは別に「鉄無地鐔(号 あけぼの)」という号のついている鍔が一緒に展示されていた。徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所用の室町時代(15世紀)のもので、こっちはさらに古い。昔使われていたものなのかな。

「脇指 銘 吉光(名物 鯰尾藤四郎)」
織田信勝・豊臣秀吉・豊臣秀頼・徳川家康所持、鎌倉時代(13世紀)の長巻直し刀。
とくびぐみの中ではゲーム初期からいる古株、コラボお菓子もある(後述)。
今年だけでも三島の佐野美術館や水戸の徳川ミュージアムに出張して忙しい奴。
徳川慶勝(尾張家14代)所用、江戸時代(19世紀)の蝋色塗脇指拵と並べて展示。

「重要文化財 脇指 無銘 貞宗(名物 物吉貞宗)」
徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所持、南北朝時代(14世紀)の脇指。
家康がこの脇差を帯びて出陣すると必ず勝ったという、徳川家が大変大事にしていたであろうもの。
蝋色塗合口拵(徳川家康所持・徳川義直(尾張家初代)拝領、江戸時代(17世紀))と、
盲亀浮木図小柄(無銘 祐乗(後藤家初代) 徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所用 室町時代(15世紀))のほか、
徳川家康・徳川義直・家康の側室で義直の母である相応院(物吉が尾張家に渡されるべく尽力した)の画像など付属展示物も多く、この刀が「別格」の扱いなのがわかる。

「国宝 短刀 銘 吉光(名物 後藤藤四郎)」
後藤庄三郎・徳川家光(3代将軍)・徳川光義(尾張家2代光友)所持、鎌倉時代(13世紀)の短刀。
京都のときは短刀の兄弟がたくさんいたけど今回はあまりいなくてわかりやすい?
吉光としては派手な刃文なんだとか。

その他、印象に残ったものとしては、皆焼の波紋が鎬を挟んで広がる村正の刀とか、よく似た感じの2振りの国宝の長刀(片方は無銘)とか。
「銭2500貫」の国宝の光忠の太刀があったが、多分一番高かったのは「銭3000貫」の重文の村正の刀かな。大般若の5倍~。あ、物吉は「150枚」だから同じくらいか。折紙に価値が書いてあるとつい比べて見ちゃうよなー。
国宝や重要文化財もいっぱいあるけど、名物や号のついた刀剣もたくさんあって、そのうちゲームに実装されるものもあるかも。後藤くんと一緒に贈られたという「重要文化財 刀 無銘 郷義弘(名物 五月雨江)」とかは来ないかな?
ここの展示は来歴や所持者がわかる説明文のほか、刀身だけじゃなくて付属の刀装や折紙とかも出ているものが多いので、なかなかおもしろい。小柄も柄だけじゃなくて刃もあるものが多い。刃の部分に銘があるものも。
刀身はよそにあげちゃって刀装のみ、というのもある。そういうものなのか? もらった家は自前で刀装作ったりするのかな。
刀装や付属品も豪華に金や蒔絵・螺鈿が使ってあるもの多いし、当然だけど葵の御紋がいっぱい。御三家だからね。拵えも大小揃っているものが多いし、刀掛台や関係文書もいろいろ。
刀を入れるものとして「刀箱」「刀袋」以外に「刀筒」というものがあることを初めて知った。
「トルコの至宝展」でも思ったけど、持っていたところにお金があると、関連物品を含めて保管がきちんとできていそうでいいね。拵えなどの刀装や付属品も豪華で揃ってる。柄巻の糸も色褪せてないし。そして古い刀がごろごろある。すごい。


ショップでは図録「徳川美術館所蔵 刀剣・刀装具」とゲーム実装5振り「とくびぐみ」があしらってあるミニファイル、「南泉一文字」のアクリルキーホルダー、「本作長義」と「南泉一文字」のポイント付箋、そしてなぜかあるゲーム実装刀「山姥切国広」と「燭台切光忠」の押形付箋を購入。「三日月宗近」や「へし切長谷部」のペーパーナイフもあるぞー(これは買ってない)。
※「南泉一文字」と「本作長義」の金銀ブックマーク、とくびぐみの缶マグネット5種(絵柄にある「鯰尾藤四郎」の鯰、「南泉一文字」の猫はわかるとして、「物吉貞宗」はうさぎ、「後藤藤四郎」は鳥、「本作長義」は狼なのはなんでだ?)、「鯰尾藤四郎」「物吉貞宗」「後藤藤四郎」の絵葉書、「本作長義」の折紙柄の手拭、「本作長義」の刀身と折紙柄のミニファイル購入。
※ショップとは別にゲームに出てくる刀剣にあやかったグッズを売ってる物販コーナーがあって、そこでは鍔を描いたクリアファイル、「燭台切光忠」のストラップを。
※公式ツイートで「とくびぐみ そろいぶみ」のチラシ?をあしらったお菓子が出たとあったが見かけなかったなあ。あのチラシ置いてなかったから欲しかったんだが。帰った後の入れ違いだったか?


※喫茶室が入れたので復活していた「創作和菓子 鯰尾藤四郎」を注文。金箔の載った透明な青いゼリーの中にピンクの餅菓子が入っている感じ? 「鯰尾藤四郎」の菓子切で切って食べる(菓子切は持ち帰れません)。

※庭園「徳川園」のショップ「葵」も入ってみたら、手拭いのはんかち「抹茶ねこ」がかわいかったので購入。

ガーデンレストランは結婚披露宴やっていて入れなさそうだったのでパスして(そういえば美術館・庭園入口で紋付+白無垢に打掛の別のカップルが写真撮っていたがそういう場所だったか?)、名古屋駅に戻り、食堂街の中の店で昼食。
※2回目の昼食はひつまぶしを食べてみよう!と近くでお値段手頃そうな店を探して行ってみた。おいしかったよ!


時間に少し余裕があったので足を延ばして熱田神宮へ。

文化殿1階の宝物館入口には今回もどーんと「太郎太刀」、「刀 末之青江(真柄太刀)」が。
前に来たときは置いてあった普通の大きさの刀は今回はなかった。解説文についてる姉川の合戦図、もっと全景だった気がしていたが前と同じだった。
相変わらず迫力、格好いい。
次郎太刀が出ていることもあるそうで、「京のかたな展」で見られなかった拵えもいつか見たいものだ。
以前はここは写真撮影可だったのだが、今は禁止になったようだ(背後の壁にカメラ×マークが)。

「熱田神宮の宝刀」という小冊子を買って中へ。帯に太郎太刀のカラー全体写真、なかに次郎太刀のカラー図版あり。
今回の中の展示は「尾張の画人たち」。改元をにらんでか、草薙剣関係の絵図がいくつか。
ほかに奉納の刀剣類も。小ぶりの両刃の「剣」も多い。剣ってちょっと槍に似てるね。三鈷剣の形の柄とか火焔のついてる鞘とかもあっておもしろい。
あと今回気づいたが、奉納刀は茎ではなく刀身に経文や「熱田神宮奉納」とか刻んであるものが多い。美しい草木の文様が刻んであるものも。

アンタークチサイトもまだあったぞ。「南極の石」とあって南極の昭和基地あたりにあったものらしい。海上自衛隊が寄贈したものとのことだが、なぜ南極の石が熱田神宮に??

展示室をのんびり見たあと改めて太郎太刀を見ていて、あれ照明ついてなかったっけ?と思っていたら閉館時間だった。中をゆっくり見るのに間に合って良かった。


しかし今回意外に思ったのは、主に徳川美術館の近所だが名古屋って道歩く人が少ない?だった。
歩道はすごく広くて歩きやすいのに、土曜日なのに、歩いている人がなんかほとんどいないところが多かったような。
足利や水戸よりも人口多い大都会だろうに…なぜ?
まあ名古屋駅地下街の食べ物屋は繁盛しているようだったが。
そして徳川美術館の最寄り駅のひとつがある名鉄瀬戸線、「名鉄」なのに名古屋駅に行けないとはびっくりだった。
※2回目はゴールデンウィーク初日だったので、往きは名古屋まで1時間半近く、新幹線の混んだデッキで立ちっぱなしだった。ちょっと連休なめてたなー。
 

2019-04-22

トルコ至宝展

「トルコ文化年2019 トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」
会場:国立新美術館
会期:2019年3月20日(水)~5月20日(月) ※火曜休館

装飾やアクセサリー、各種の道具に宝石がふんだんに使われていて豪華。ダイヤモンド、ルビー、真珠、トルコ石、珊瑚、そして鮮やかな緑のエメラルド。短剣の柄まるごとエメラルド、とかも。トルコって宝石の産地なのかな。七宝や金細工も見事。

中国製や日本製の陶磁器などもあるけど、「地味」と思ったのか金や宝石細工を追加したものも。しかし裏側や縁はともかく、食品載せる部分に宝石つけたら食べにくいし手入もしにくいのでは? それともこういうのは飾りや儀式用で実際は使われなかった?

織物や布、服飾系を熱心に見ている年配の女性も多かったような。
刺繍も金糸銀糸をはじめ豪華で細かく、そしてこうした繊維系、色も含め驚くほど保存状態が良い。「残欠」という感じではなく、今でも着られそうなものも多い。乾燥しているせいでもあるんだろうけど、お金のあるところがきちんと保管していたんだろうな。

イスラム文化なので人物モチーフのものはほとんどなく花鳥文様が多いのだが、なかでも展覧会タイトルにもなっているチューリップをモチーフにした図案やらチューリップ用花瓶などチューリップがらみがいろいろ。スルタン・スレイマン1世も手ずから育てていたとか。

すごく大きなガラス器や陶磁器があって、これ運搬に気を遣うだろうなあと担当者の苦労を思う。

平日にもかかわらず結構人がいる感じ。

ショップには高そうな宝飾品やいろいろな織物や布製品も多数。
出品作品があしらってあるクリアファイルと、紅茶と「プリン」ことターキッシュディライト(ロクム)のマスティック味を購入。

美術館のカフェは軽くレストランはお高かったので、原宿近くに出て昼食。甘めのバターミルクのソースのフライドチキンがおいしかった。赤ちゃん連れの外国人家族が複数組いて、赤ちゃんがかわいかった。
 

2019-04-22

ラファエル前派の軌跡展

「ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡」展
会場:三菱一号館美術館
会期:2019年3月14日(木)~6月9日(日) ※月曜休館

「ラスキン生誕200年記念」とあり、ラスキンが評価したターナーの作品から始まり、ラスキン自身の絵画があって、ラスキンが擁護した「ラファエル前派」、ロセッティやジョン・エヴァレット・ミレー、バーン=ジョーンズらの作品が続く。ウィリアム・モリスの工房の織物や家具なども。

派手派手で耽美な「ラファエル前派」の絵画の洪水を期待するとちょっと物足りないかもしれないけど、19世紀のイギリス美術が幅広く味わえるバランスの取れた展覧会。

売店では特に何も買わなかったけど、ジャムやお茶なども売っていたほか、モリスの工房の椅子とかがいいお値段で売っていた。

ミュージアム・カフェはお昼は満員で入れずコラボデザートはお楽しみできなかった。美術館の隣の建物の店で昼食。外の席でちょっと風が肌寒かったけれど、日替わりのお魚のムニエルがおいしかった。
丸の内のオフィス街にあるためもあってか、昼時は結構美術館の周りに人が多かった。
 

2019-01-27

「REBORN 蘇る名刀」

「REBORN 蘇る名刀」
会場:佐野美術館
会期:2019年1月7日(月)~2019年2月24日(日)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタが出ているというので。

後の予定もあって三島ではゆっくりできない見込みだったので、新幹線の中であわただしく駅ホーム上の売店で買った弁当で昼食。三島は鰻がうまいと聞いていたのだが、それはまたの機会に。
途中の交差点の角にある千歳屋という化粧品屋さんにお店の自作の刀剣男士イラストがあって、コラボ商品も売ってる。
前回行ったときも歩いて行ったけど道筋が違ったようで、今回は裏手の方に着いた。おかげで通り抜けながら庭園も少し見られて良かった。

今回の展覧会は戦火や火事や災害で焼けた刀剣がテーマ。平安から江戸の時代までの刀が「大阪城落城」「明暦の大火」「関東大震災」などと被災の種別に並んでいる。
「再刃」という焼き直しがされたものは綺麗で素人目には全くわからないが、見る人が見ればわかるんだろう。再刃されたものはもう斬れないそうだし。再刃は最近はやらないのかと思っていたが、昭和の末頃~平成の時代に再刃されたものもあるのだな。
焼け身の姿のままというものもあり、なかには生々しく刀身が曲がったり変形したものもある。「燭台切光忠」などはかなりきれいに残った方なんだな。

「重要文化財 薙刀直シ刀 無銘 吉光(名物 骨喰藤四郎)」
ゲームでは脇差(=脇指)扱いだが刃長58.8センチとかなり大きい。資料によっては刀(打刀)扱いしてあるものもある。刀身も不動明王や倶利伽羅龍の彫り物も綺麗で焼けたものとは思えないほど。

「脇指 銘 吉光(名物 鯰尾藤四郎)」
骨喰と同じく薙刀直しの刀で、ゲームでは同じ脇差だが刃長38.5センチと骨喰に比べてかなり小さく感じられるけれど、こちらには銘が残っている。形、そんなに鯰に似てるかな?
事務所NG(笑)とかで今回はコラボイラストや絵葉書などはなし(図録にはいる)。

「短刀 銘 行光(名物 不動行光)」
本能寺で焼けたものと伝わっているが、実際のところは不明だそう。再刃時期も不明だとか。火焔不動などの彫り物もよく残っている。
黒塗刻鞘小サ刀拵も綺麗で格好いいね! 鞘や柄についてる菱形が三つ連なったような模様はどこかの紋かな?

ゲーム実装の刀では「刀 無銘 光忠(号 燭台切光忠)」は1月23日まで、「重要文化財 刀 金象嵌銘 永禄三年五月十九日/義元討捕刻彼所持刀/織田尾張守信長(名物 義元左文字)」(ゲームでは「宗三左文字」)は2月1日からの展示なので見られなかったが、「京のかたな展」で見られなかった鯰尾と骨喰、それと不動が初めて見られて良かった。

他に燭台切と同郷?の「太刀 銘 包永/兵部大輔藤孝磨上之異名号児手柏/天正二年三月十三日(名物 児手柏包永)」や、ゲーム実装の刀と同じ刀工、友成・国行・宗近・正宗・貞宗の刀なども。
刀の一部だけ研磨されたものがあったが、今回の展示に際し調査のために研磨されたとのこと。
あと「茎押形集」として焼けた刀剣の茎部分のみの複製というおもしろいものもあった。
刀身とともに精緻な拵えが出ているものもあり、やっぱり刀は拵えとともに見たいよな、とも思った。理想は拵えをつけた姿だけど、そうすると茎の銘とか見えなくなっちゃうから難しいところか(拵えで有名な刀というものもあるが)。

売店で図録と絵葉書(不動と骨喰と宗三のゲームコラボイラスト、不動(刀)、骨喰(刀)、蜻蛉切(槍))を購入。それと二年前の展覧会での蜻蛉切と太鼓鐘貞宗のクリアファイルがまだあったのでこれも購入(なんでそのとき買わなかったんだ?)。マステとか缶バッジとかタオルとか、前回のも含めてまだいろいろあったぞ。

往きは三島駅から歩いたが帰りはなるべく早く帰ろうと伊豆箱根鉄道駿豆線の三島田町駅から帰ろうとしたら、駅にゲームマスコット的なかわいい「こんのすけ」がいて、スタンプラリーのスタンプがあったので押してきた。正直ラリーはあきらめていたのだが、美術館の分は押していたので、わかっていたらもう一か所押しておくんだったか。

さて、地元へ取って返してこの日の第二目標の映画館へ(先週と同じような流れ)。
 

2019-01-20

「江雪左文字」見てきました!

「特別展 筑前左文字の名刀」
会場:刀剣博物館
会期:2019年1月12日(土)~2019年2月11日(月・祝)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクター「江雪左文字」の元ネタが出ているというので。

「国宝 太刀 銘 筑州住左(号 江雪左文字)」
広島県福山市のふくやま美術館寄託の刀で、今回の展覧会での目玉。
いちばん最初に展示されていて、この刀だけ写真撮影OK(ただしSNSアップなどはNG)。
細身だけどしっかりした感じの、刃文もゲームでの性格から想像していたより華やかな美しい太刀。
黒漆研出鮫打刀拵も一緒に来ている。

他に「太閤左文字」という号を持つ国宝の短刀をはじめ、左文字こと左衛門三郎の祖父・父・子や門弟といった九州刀工一派の刀がいろいろ。
展示室は一室だがさほど混んではいなくてゆっくり見られた。

昨年末に同展覧会をふくやま美術館でやったときは「江雪左文字」の「弟」の「重要文化財 刀 金象嵌銘 永禄三年五月十九日義元討捕刻彼所持刀/織田尾張守信長(名物 義元左文字)」、ゲームでは「宗三左文字」という名の刀も出ていたけど、そちらは間もなく三島の佐野美術館の展覧会に行くせいか展示はなし。

今回の展覧会では拵えのある刀は一緒に出ているのが多くて見ていて楽しい。
刀剣博物館の展示はハバキは刀身につける方針らしく、徳川家の葵紋や豊臣家の桐紋、斜めの平行線の模様なども。


売店で今は出ていない「明石国行」のクリアファイルを売っていたので購入。
みかん色の敷物つきの箱に入った玉鋼や打ち粉とかの刀剣お手入れセットも売っているがプロが買うのか?それとも刀剣女子のコレクターズアイテム?

以前「明石国行」を見に行ったあと昨年に両国の旧安田庭園内に移転していて、この場所は今回が初めて。駅からも近いし施設もきれいで展示室も広くなっていて良かった。相変わらずもともと刀剣愛好家と思われる年配の男性と、ゲームから来たと思われる若い女性の二極化した客層。
両国はちょうど今大相撲の初場所が開かれていたので、駅からすぐの国技館には華やかな幟がたくさん立っていて、これから取組があるらしい力士の人が歩いていたりしていた。

関東の者には広島の「江雪さん」はなかなか見に行けないので、興味のある人はこの機会に是非。

両国駅内の鶏料理屋さんでお昼を食べてこの日の第二目標の映画館へ。
 

2018-11-05

「鶴丸写し」&「京のかたな展」

京都へ行ってきました。
刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタがいろいろ出ているというので。

藤森(ふじのもり)神社
太刀「鶴丸(写し)」を2018年1月20日から約1年間公開中

特別展「京(みやこ)のかたな展 匠のわざと雅のこころ」
会場:京都国立博物館 平成知新館
会期:2018年9月29日(土)~11月25日(日) 
   ※月曜休館、月曜が祝日・休日となる場合は翌火曜休館
   前期:9月29日(土)~10月28日(日)、後期:10月30日(火)~11月25日(日)
見たい刀が前期展示に多かったので、前期最終日の前日に京都行を決行。

以下、ゲームキャラの話も混在しています。超長いです。


新幹線からJR奈良線に乗り換えてJR藤森駅で下車、まずは「鶴丸(写し)」を見に藤森神社へ。
「ふじのもり」って読むのですね。1800年の歴史のある神社だそうですが、「勝運・学問と馬の神社」として現在は競馬関係の方々が多く訪れるのかな?
入ってすぐの参道のところに「車→」「人・馬←」と分かれた進路表示があって、人と馬は一緒なのか!ていうか馬でやって来るの想定されてんのか!

「鶴丸(写し)」は宝物殿に。
細身の綺麗な太刀で、鶴丸印を入れた金のハバキつき。
木型・火造り(刀の形になった状態の金属)・押し型図も一緒に展示されている。
古刀再現に定評のある藤安将平刀匠の手になるものとのこと。再現過程の写真の展示もある。
本科が一時この神社にあったと伝えられていることから、写し刀が奉納されたとのこと。
「太刀 銘 国永(名物 鶴丸)」は現存してるけど御物でなかなかお目にかかれないので、写しでも見られて嬉しい。

奉納品には、鎧、鞍や鐙などの馬具、弓矢も。刀は「鶴丸(写し)」のほかに二振りが展示されていた。
古今東西の馬の工芸品も、木彫りや金属製、唐三彩の焼き物などいろいろ。

宝物殿の入り口付近には「奉納」されたたくさんのゲーム関係の鶴丸グッズが。こんなに種類あったんだね~。白いポンポンだけってのはどこのグッズだ? ここだけは写真撮影OK。
鶴丸ぬいの一つは御朱印帳とかを扱っているところでも店番に出ていた。
「鶴丸(写し)」の写真入りの大小のクリアファイルセット、絵葉書3枚組を購入。御朱印帳はいろいろ種類があるけど、本科の押し型つきのものをいただく。写し刀デザインの栞つき。

「鶴丸(写し)」のことは神社のホームページでは「最新情報」というところにまとめられている。
御朱印帳などは品切になるときもあるので、神社のツイッターを参照すると便利。

ゲームの鶴丸はうちでは一軍だったし、何といっても初期刀・初鍛刀(短刀限定)に次ぐ三振り目として来てくれた古参なので、写しでも是非見たかった一振り。これであと一軍で見てないのは蜂須賀だけかー。


さて今度は私鉄の京阪電車の墨染駅から乗車して七条駅で下車、本日のメインイベントの京都国立博物館へ。
(その前に「薬研(写し)」の記念切手売ってないかなーと近くの郵便局行ってみたけど土曜だったので郵便局あいてなかったわ…)

11:00前くらいに着いたけどやはりかなり並んでいそう。先に入口横の売店で図録と絵葉書(秋田藤四郎、吉行、獅子王)、吉行の金属製の栞を購入。
チケットはオンラインで事前購入しておいたものをプリントアウト。念のためスマホにもデータ送っておいたけど。行く決心したのが遅かったのでゲームとのコラボチケットなどは販売終了になっていた。

最近テレビでも刀剣番組がいくつかあって、この展覧会のことに触れているものも多かった(というか、この展覧会が催されたので番組が制作されているのだろう)。ただでさえ混んでるのにそんなに宣伝しなくても…と思っていたが、目標人数30万人とかは厳しいらしい。いやーしかしかなり混んでるから、これ以上入れようという目標が大きすぎるのでは。ずいぶん来てる方だと思うけど。まあ博物館としてもかなり力を入れた企画展なのはわかる。これだけの規模のものはもうなかなか開けないとか。

事前に特別展のページにあった出品一覧をプリントアウトしてチェック。
雑誌「BRUTUS」9月15日号の特別付録でもゲームキャラ元ネタの刀剣の展示場所が確認できて便利だった。
並んでいるあいだに図録で予習。昼食代わりに買っておいたカロリーメイトで腹ごしらえも。京博のマスコット、トラりんが遊びに出てきてくれたりした。待ち時間90分くらいで入館。
ちなみにこの土日は10:00~11:00くらいの入館がいちばん混んでいて最大で120分待ちくらいだった。もう少し前は180分待ちとかもあったみたいだけど、展示替えされる後期からはまた混み具合は変わるかも。
中も混んでるけど、午後入館なら待ち時間は少なくて済みそう。金曜・土曜は夜20:00まで開館なので(入館は30分前まで)、比較的ゆっくり見られるかな?

借りなかったけど、音声ガイド借りるところも列になっていて借りるだけでもしばらくかかる。
ちなみに音声ガイドは刀剣男士声優4人のと俳優の伊武雅刀のと2種類がある。

感想はゲーム実装刀を中心に。

まずはエレベーターで3階へ。
「第一章 京のかたなの誕生(平安時代後期)」。合戦絵巻や三条派の太刀など。
ここの目玉は「国宝 太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)」。ここだけ1時間待ちくらいの特別の列になっていた。三日月は前に見たことがあったのでいったんスルーしたけど、全然見ないのもなんだと思って全部見終わった後に戻って後ろから見てきた。きれいな細身の長めの太刀だけど、東博での方が落ち着いて見られるな。
ここにはゲーム関係の刀は前期展示では三日月だけ。
でも銘国永の太刀が出ていて、あれ?国永の銘のある太刀って鶴丸だけじゃなかったっけと思ったら、「近年になって発見された」って図録にあった。さっき見てきた鶴丸の写しにもやっぱり似てる?

2階。
「第二章 後鳥羽天皇と御番鍛冶(鎌倉時代前期)」。後鳥羽天皇が自ら打ったという「菊御作」が複数。
後ろからだと菊紋や一文字の「一」はあまり見えなかったなあ。

「第三章 粟田口派と吉光(鎌倉時代前期~中期)」。二室使って粟田口派がたくさん。
最初の部屋は吉光以外の国友、国吉など。
この部屋の見所は何といっても「重要文化財 刀 銘 左兵衛尉藤原国吉(号 鳴狐)」。東博でもまだ見たことはなかったから初めて。打刀だけど鋒を作らない「平造」という形式で、図録にも「短刀を巨大化させたよう」とか書いてある。

続いての部屋は吉光の刀がいっぱい。前期展示では「国宝 短刀 銘 吉光(名物 後藤藤四郎)」「重要文化財 短刀 銘 吉光(名物 秋田藤四郎)」「重要美術品 短刀 銘 吉光(号 五虎退)」「重要文化財 短刀 銘 吉光(名物 博多藤四郎)」「重要文化財 短刀 銘 吉光(名物 前田藤四郎)」「短刀 銘 吉光(名物 毛利藤四郎)」など。秋田は目玉の一つらしく、図録の表紙など随所に出てくる。全部初めて見るけど、個人的には博多が見られて嬉しい。
「包丁藤四郎」も出ていたけど、「包丁藤四郎」と呼ばれた刀は二振りあって、ゲーム実装の方は焼失した方だったはずなのでここに出ているのは「別刃」(なのでゲームとのコラボはしていない)。
「藤四郎」はゲーム未実装の刀がここにあるものだけでもまだいくつかあって、これからも増える可能性あるかも。

「第四章 京のかたなの隆盛(鎌倉時代中期~後期)」。来派とその流れを汲む流派の作品など。
ここの見所はまず「国宝 太刀 銘 国行(号 明石国行)」。前に見たことあるけど、相変わらずきれいな刀という印象。来派は他にもいろいろ出てるけど、鑓もいくつか来ていた。
同じ部屋には「国宝 短刀 銘 備州長船住景光/元亨三年三月日(号 謙信景光)」。上杉謙信が持っていたとされる短刀で、「秩父大菩薩」の文字と梵字が彫り込んである。ゲームの中ではかわいい少年姿のすっきりした短刀。

隣の部屋は来派から派生した各地の流派の刀剣。
「太刀 朱銘 千代鶴国安 木屋□研之(号 次郎太刀)」。熱田神宮で太郎さんは見たけど次郎ちゃんは初めて。太郎太刀と同じく樋に朱が塗ってある。とても振り回したりできなさそうなでかい刀。拵えも見たかったな。
「刀 銘 九州肥後同田貫上野介」。実戦刀の同田貫の代表。図録を見ていたらこれは王貞治が九州国立博物館に寄贈したものとのこと。一本足打法習得のために使った刀かな。

1階。
「第五章 京のかたなの苦難(南北朝時代―室町時代中期)」。長谷部派や信国派など。
「重要文化財 騎馬武者像」。昔、足利尊氏像って習った人物像。最近は違う人の像と考えられているらしい。
「国宝 刀 金象嵌銘 長谷部国重本阿(花押)/黒田筑前守(名物 圧切長谷部)」。出ました「へし切長谷部」。きれいなんだけど割とがっちり武骨な感じもして、でも皆焼の刃文は華やかな刀。
長谷部と三日月はこの展覧会の目玉で、この二振りは360度ぐるっと裏表とも見られるようになっている。ゲームコラボチケットもこの二人だし、グッズもある。
長谷部派の刀はいろいろ出ているけど、皆焼が多くてみんな派手~。鑓の刃文も「皆焼風」とか。
「刀 銘 村正」。こちらも同田貫とともに「代表」の村正。戊辰戦争の際、有栖川宮親王が用いたもの。村正は本来なら皇族が使う「格」の刀じゃないそうだが、「徳川家に祟る刀」という逸話にあやかって用いたとか。こんなところにも「妖刀」伝説が利いているとは。

「第六章 京のかたなの復興(室町時代後期―桃山時代)」。「新刀の祖」とうたわれる埋忠明寿、堀川派の祖・堀川国広の刀など。
「重要文化財 刀 銘 本作長義天正十八年庚寅五月三日二九州日向住国広銘打/天正十四年七月廿一日小田原参府之時従屋形様被下置也長尾新五郎平朝臣顕長所持」。ゲーム初期刀の一つ「山姥切国広」の本科。いわゆる「本作長義」以下58字、かな? 国広の銘は長い!が刀工名・年紀・場所・持ち主などの情報満載で後世の人には助かるかな。全体に黒い影が並ぶような刃文?があって、あれ山姥切国広ってこんな感じだったっけ?と思っていたら、全体の姿形はあまり似ていないらしい。大鋒で鋒まで刃文があるところなどは写しと同様だけど。
「脇差 銘 以南蛮鉄於武州江戸越前康継/骨喰吉光摸」は後記展示のゲーム実装刀「骨喰藤四郎」の模作。骨喰の写しはたくさんあるらしいが、この模作は骨喰が火災に遭う前に作られたという写しの中でも有名なもの。別の写しがゲームコラボイラストのある明治古都館の方にも出ていた。

「重要文化財 鑓 銘 城州埋忠作/文禄二年十二月日」。秀吉から上杉家に贈られた20口のうち残っている10口。図録には柄がついているのがあったけど、展示は刃の部分のみ。鑓は柄がついている方が迫力があるんだけど、柄つきだと場所取るし、大身鑓じゃないとかえって小ぢんまりした感じになっちゃうかな。
「刀 銘 日州古屋住国広山伏時作(以下切)」。ゲーム実装刀「山伏国広」とは別の刀だけど、国広が山伏修行していた時のものらしいので近い時期に作ったものなのだろう。刀身の表裏に5文字の梵字。京に居を定めた国広の刀は他にもいろいろ出ていた。

「刀 銘 濃州関住兼定作(号 歌仙兼定)」。36人斬りを三十六歌仙になぞらえたという「雅な」号の由来はともかく、見るのは初めてなので嬉しい。茎近くの大きな刃文?も雅かな。ただ歌仙は拵えも見たかったな。やはり永青文庫にも行かないと。
「刀 銘 吉行」。坂本龍馬が暗殺されたときに持っていた刀と最近確認され、京博に寄贈されたもの。火災に遭って反りや本来の刃文がほとんど失われたとのこと。本当に直刀のようにまっすぐに近い。素人目にはそういう刀なのかと思えるが、龍馬が持っていたときは趣が違うかと思うと残っていても刀にもいろいろな刃生が…。

「第七章 京のかたなの展開(桃山時代―江戸時代前期)」。戦国以降の「新刀」の時代の刀。
ここにはゲーム関連の刀はないが、粟田口派や堀川派の流れの刀が出ている。刀身全体に赤茶色の漆を塗った刀というのもあった。

「第八章 京のかたなと人びと(江戸時代中期―現代)」。全時代を通し、古社寺の奉納刀剣から現代の作品まで。
「重要文化財 太刀 銘 国綱(名物 髭切・鬼切)」。最近はすっかり「髭切」が「鬼切」と併記されるようになったなあ。しかし銘の「国綱」はかつて「安綱」だったとかで込み入った事情があるらしい。「鬼丸国綱」と「童子切安綱」とどっちにあやかろうとしたんだろう? 「実家」北野天満宮でも「宝刀展」やっているので前期後半2週間のみの展示。
「重要文化財 太刀 銘 □忠(名物 膝丸・薄緑)」。こちらも連名。俺たちの名前はいっぱいあってな…ですね。銘の一文字目が読めないので、こちらも正確には誰が打った刀かわからない。膝丸の展示は通期だけど、やはりこの二振りが並んで見られるのは嬉しい。どちらも初めて見るけどどちらも格好いいよ! 図録の説明にもどっちも「源氏の重宝」とあるぞ。
「重要文化財 刀 金象嵌銘 永禄三年五月十九日義元討捕刻彼所持刀/織田尾張守信長(名物 義元左文字)」。ゲームでは「宗三左文字」として出ている刀。ゲームキャラのイメージより重厚な印象。金象嵌銘の信長の自慢ぶり?がね…。火災の後に再刃されたものなので、これがもう斬れないとは。

この展覧会に出ているうちでは時代的には多分最古の「重要文化財 黒漆剣」はところどころ錆が出ているけど、黒漆塗りの鞘とともにかなりきれいに残っている方なんだろうと思う。坂上田村麻呂の剣と伝承。ソハヤノツルキの本科があったのなら、その同僚?
インドネシアの短剣「クリス」というものも。手元の方の金箔による草花文様が綺麗だが、先端が蛇行している形なのは刺したり引き抜いたりするときに人体によりダメージを与えるためとか。
祇園祭などに使われる刃のない長刀も。

現代刀もあり、この展覧会では「最後の山城鍛冶」とされている故隅谷正峯の最晩年の作「太刀 銘 備前国包平作/傘笠正峯作之 平成八年十二月日(大包平写)」が作品番号200で最後を飾る。「つい最近」の刀なので茎がまだ銀色でぴかぴか。東博で見た大包平はもっと大きかった気がしたが、後で調べてみたらほぼ同じ寸法だった。一番下の目釘穴が縁とつながっているのも本科と同じに作ってある。他にも「直刀 銘 傘笠正峯作之/戊辰年八月日(七星剣写)」なども出ていた。この方は日本号の写しも作っていて、日本号の写しの中では最高傑作と言われているとか。もちろん写しじゃない作刀もしている。出身の立命館大学にはかつて日本刀鍛錬所があったらしい。


ゲーム実装刀以外にもいろいろな「名物」や号のある刀、おもしろいエピソードのありそうな刀がいろいろ出ていた。そのうち実装されるものもありそう。

今回の展示は人が多いことを見越してか途中からそうしたのか、「最前列」と「後ろからでもいい人」と二つの流れになるように係の人が案内していた。
とはいえ各部屋の最初のへんはすごく混んでるけど、部屋の出口近くは人がばらけてきてそれほどでもなくなるので、「最前列」じゃなくても最前列で見られることも。
ただ角は人がたまりやすいので人気のありそうな刀は角を避けて欲しかったかな(鳴狐とか)。

撮影禁止なのに何か目に当てている人がいるな?と思って見ると、単眼のミニオペラグラス持ってる人が結構いた。よく見えるよって推奨している声を見かけたし、ビクセンからゲームコラボの単眼オペラグラスも出ていたっけ(完売してた)。

あと刀はほぼ刀身のみで(ハバキが別にして添えてあることもあるが)、拵えも有名な歌仙や長谷部も今回は刀身のみ。「刀」を見せる、ということに専心しているということか。後期展示の二ツ銘則宗の拵えの笹丸も来てないのかな。

「京のかたな」展なので山城鍛冶の流れというコンセプトのためか、刀鍛冶の大手備前長船派の刀は少なかった。備前長船刀剣博物館にもいつか行ってみたい。


明治古都館中央ホールでゲーム「刀剣乱舞」コラボの刀剣男士の等身大パネルと描き下ろしイラストなどが展示されているので当然そちらも。
ゲーム実装の刀は23振り出ていて、この展覧会に合わせての描き下ろしイラストが20点。三日月は二周年記念祝画の絵に加工したもの、長谷部は福岡市博物館の展示の際のコラボイラスト、あと五虎退も別のときのイラストだったけど全員ゲーム画面では見られないオリジナルイラストが見られて楽しかった。

こっちの売店では連れが明石と鳴狐の描き下ろしイラストのクリアファイルを購入。
描き下ろしイラストを使ったグッズなどのほか、ゲーム開始一周年と二周年の記念祝画集、絢爛図録の2冊も売っているので、買い逃した人はチャンスかも。

平成知新館にとってかえし、大変混雑している売店で特別展関連グッズのうち、頼まれていた特別展マーク入りのボトルバッグと三日月のペーパーナイフを購入。自分用に長谷部のペーパーナイフと図録専用バッグも買った。図録バッグは基本図録とセットでしか売ってくれないが、すでに図録購入済と現物やレシートを見せると売ってくれる(博物館入口横の売店ではバッグは売ってなくて図録のみの販売なので注意)。

敷地内の「前田珈琲」でお茶。特別展とコラボした「かたなパフェ」(チョコぼうろ、ストロベリーシャーベット、自家製モカシフォン、チョコアイスに刀クッキー)と英国風ミルクティ(品名不確か)を。

バスは満員でバス停もかなりな列だったので、歩いて京都駅へ。
往きはちょっとばたばたして乗車前に買いそこなったので新幹線の車内販売のお弁当で朝ごはんだったが、帰りは乗車時間に余裕があったので駅の売店で買ったお弁当でやはり新幹線内で夕ごはん。

京都は高校の修学旅行以来か?
他の観光も食事も全然しなかったしだいぶ疲れたけど、いろいろ見られて楽しかった!
たくさんの刀剣が見られて圧巻。迷っている方は行って損はないと思うので、この機会に是非!
 

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