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2019-09-14

岡崎琢磨『珈琲店タレーランの事件簿』

岡崎琢磨『珈琲店タレーランの事件簿―また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』(宝島社文庫、2012)読了。
宝島社刊行。第10回『このミステリーがすごい!』大賞最終選考に残った作品を改稿したもの。第1回京都本大賞受賞作。

珈琲店「タレーラン」で女性バリスタが謎を解き明かすという形式のミステリ。
語り手は理想のコーヒーの味を追い求める青年。
シリーズ化され、これが第1作となる。

以下、内容にふれるので畳む。
 

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2019-08-11

北村薫『太宰治の辞書』

北村薫『太宰治の辞書』(創元推理文庫、2017)読了。
円紫さんと「私」シリーズ最新刊。短編集。
新潮社、2015年刊の単行本収録の「花火」「女生徒」「太宰治の辞書」に、短編「白い朝」とエッセイ「一年後の『太宰治の辞書』」「二つの『現代日本文学大系』」を併載。

前作『朝霧』が1998年刊行でもう出ないと思っていた。文庫化からも2年経ってしまっているが、このシリーズ好きだったので。

以下、内容にふれるので畳む。
 

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2019-07-19

橙乃ままれ『ログ・ホライズン10』

橙乃ままれ『ログ・ホライズン10 ノウアスフィアの開墾』(エンターブレイン、2015)読了。
とあるゲーム世界に取り込まれ、その中で「生きて」いく物語。

シブヤ攻防戦のことしか覚えていなかったけど、前半にもいろいろあるし、主人公がストーリー上結構重大な決心をする巻。物語の中で多分ターニングポイントになるんじゃないかな。

11巻も出てるけど、なかなか10巻手に入らなくて、とりあえず10巻のみ某密林で購入。
アニメ第2シーズンはここまでなので、ともあれここまでは読みたいと。もちろん先は気になるのだが。
しかし大まかな流れは覚えているが細かいことは全く覚えていないので、この際1巻から読み直すことに。

以下、内容にふれるので畳む。
 

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2019-03-31

荻原規子『RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴』

荻原規子『RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴』(角川文庫、2019)読了。
山伏・忍者・陰陽師などが入り乱れる「和モノ」なファンタジーの外伝的作品集で本編の前日譚の短編3本と後日譚の中編。

前日譚の短編はアニメ化特典ブックレット・単行本刊行記念小冊子・コミックス版巻末おまけに載ったもの。
後日譚の中編は電子マガジンに連載されたもの。

続編はないと思っていたので、後日譚が読めて嬉しい。
短編はそもそも存在を知らなかったのでそちらも嬉しかった。

読んだのは一般文庫版だが、もともとは児童文学の方なのでカテゴリー「児童文学」で。
いずれサイトの方にもアップ予定。

以下、ネタバレを含むので畳む。
 

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2019-03-05

『旅ゆけば味わい深し』

『旅ゆけば味わい深し』(わたしの旅ブックス)(林望著、産業編集センター、2018.6.26)読了。
イギリスに関するエッセイで世に知られるようになった、国文学者・作家の著者の旅と食べ物エッセイ。

講演で出かけた先で食べた料理、家で自分で作った料理などについて、本人によるカラー写真とともに掲載したブログ記事を本にしたもの。
お店の料理や食材の生産農家などがある場合は、店の名前と所在地つき。
大体見開きで1品の文と写真という構成なので、1件ごとの記事はごく短くすぐ読める。
レシピがついているものや手のかかりそうなものもあるが、たいていは簡単に作れそうなもの。

どれもおいしそうに書いてあって楽しい。
 

2019-03-02

『役に立たない読書』

『役に立たない読書』(インターナショナル新書)(林望著、集英社インターナショナル、2017.4.12)読了。
イギリスに関するエッセイで世に知られるようになった、国文学者・作家の著者の読書論。

本は買って読めというのが持論であられるので、図書館派でもある私にはうなずけないところも多いし、嫌いな人だったら鼻につくと思うところもあるだろうけれど、私はこの方の語り口が好きなのでおおむね楽しく読めた。(途中で読むのをやめるほど合わなかったわけではない^^;)
共感できるところも共感できないところもあるけれど、まあ、こう思う人もいるんだなあ、という感じ。

古典については「知らない世界」なので、かえって結構おもしろく読めた。
『遊仙窟』のくだりなども。

朗読については周囲の環境もあるし気恥しくてなかなかできないが、語られるものであった「物語」、演じられることが前提の「戯曲」、そして歌われることも多い「詩」は、確かに声に出して読むと味わいがまた一入というところもあるんだろうなあとは思う。近代の小説でも「走れメロス」なんかはすごく調子がいいし。

少し前にこの方の自伝的エッセイ風小説?を読んだのだが、読みながら覚えてないからやっぱり読んでいないよなと思っていたが、記録を見たら読んでたー! すっかりさっぱり忘れていた。まあそれもおもしろかったからいいけど。
 

2018-12-02

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖―扉子と不思議な客人』

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖―扉子と不思議な客人』(メディアワークス文庫、2018)読了。
古書店を舞台にした、古書と古書にまつわる人間模様を描いたミステリー、番外編。
巻数ついてないけれど本編7巻のあとの後日譚。

母親の栞子が娘の扉子にそれぞれの本に関係した物語を語るという形式。実際は名前を伏せたり省略したりして語っていたという設定。

作者は「本編に出てこないエピソードを考えるのが好き」とのこと(私も好きだ!)。前日譚もそのうち出るかも。楽しみ。
 

2018-12-01

茅田砂胡『ポーラの戴冠式』

茅田砂胡『ポーラの戴冠式』(中央公論新社C★NOVELS Fantasia、2018)読了。
<デルフィニア戦記外伝>の第3巻。『茅田砂胡 全仕事1993-2013』に収録の本編後日譚にあたる「紅蓮の夢」のさらに後日譚の短編連作集。雑誌「小説BOC」連載10話分+書き下ろし2話。

主に次世代の子どもたち中心。こういう周辺の人たちの物語も楽しい。

細かいことはかなり忘れているので、読み終わった後「紅蓮の夢」を読み返し、さらに1巻から読み返しを始めてみた。こんな事件あったっけ?と本当に細かいこと忘れているので新鮮~。

「紅蓮の夢」のときに子どもたち関係の系図作ったけど、全体の系図も作り出してみた。

また「外伝」あるといいなあ。
 

2018-11-29

茅田砂胡『天使たちの課外活動6』

茅田砂胡『天使たちの課外活動6―テオの秘密のレストラン』(中央公論新社C★NOVELS Fantasia、2018)読了。
<暁の天使たち><クラッシュ・ブレイズ>シリーズの続きの新シリーズの第6作。
表紙は金銀天使だが、主役はまたしてもテオドール・ダナーさんだよね…。
本当にこの人好きなんだな。まあおいしそうだからいいか。
今回も義父のパラデューさんが苦労させられるけど、楽しそうだよね。
続きがあるようなので、あの林檎の調理法は次巻かな?
 

2018-11-24

ベレアーズ『壁のなかの時計』

ジョン・ベレアーズ『壁のなかの時計』(アーティスト・ハウス 2001)読了。
<ルイスと魔法使い協会>シリーズの第1作。

2018年に映画化された。映画鑑賞のお誘いをいただいたのだが日程が合わず、なら原作だけでも読んでみようかなあと思ったもの。

訳されたのはハリポタブームの中だが、原作が書かれたのは1973年。さらに作品の中の年代は第二次大戦終了からほどない1948年のアメリカだが、とりたてて古さは感じなかった。イギリスの一昔前のファンタジーと思いきや、野球が出てくるのでああアメリカの話なんだなあとは思ったが。

シリーズ化され3作目まではベレアーズ本人が、ベレアーズの死後ブラッド・ストリックランドという人が書き継いで2008年の第12作で完結した。日本では第8作まで訳されているが、すべてベレアーズの名義になっているようだ。最後まで訳されなかったのは日本ではあまり人気がなかったのかな?
映画化を機に別の出版社から文庫版が出ているようなので、うまくすればシリーズ最後まで翻訳されるかも。

大事になりそうになりながら、日常的な感じの漂う親しみやすいファンタジーというところか。

以下、内容にふれるので畳む。
なお私はこの作品が「駄目」だったので、好きな方やこれから読む・観るつもりな方には以下を読むことは避けていただいた方が良いかも。
 

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