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2010-04-29

漫画歴・その2(3)

「ぶ~け」系では水樹和佳。初期の作品は単行本で読んだけど、「イティハーサ」は連載第一回から読んだぞ。完結してよかった。
吉野朔実は「本の雑誌」で連載した書評エッセイ漫画の単行本で知って、それから作品も探して読んだ。「月下の一群」や「少年は荒野をめざす」の頃の絵が好き。今ぶ~けコミックス探すの大変…。

ひところSFファンタジー系の漫画誌がいくつも並び立っていて、それ以外の漫画誌にもSFファンタジー系の作品がよく載っていた。
「マンガ少年」(のち「デュオ」)では、少女漫画系では竹宮恵子「地球へ…」、山田ミネコ「ハルマゲドン」シリーズとかやっていた。
今残っているその手の雑誌は「ウィングス」くらいか。「パーム」シリーズの伸たまき(獣木野生)、「ジョーカー」シリーズの道原かつみ、「パイラザーダ」のあずみ椋とか好きだったな。「パーム」はなんと今も続いているが、ラストは確定しているのでミーハーのジェームス好きには先は読みたいけどちょっと辛いジレンマ。道原かつみは「ジョーカー」シリーズの原作者、麻城ゆうの小説の挿絵も描いていて、最初小説の方は半分は絵につられて買っていたっけ。あずみ椋は北欧神話ネタの「緋色(あか)い剣」も好きだなあ。
ちょっと別系統から来た人だけど、篠原烏童の「眩惑の摩天楼」も好きだった。かわいい系の女性とがっしりした男性っていう構図は好みのタイプ。
あと、ばりばりな少女漫画な絵柄だけど結構シリアスなSFだった「たんぽぽクレーター」シリーズの筒井百々子も気に入ったけれど、単行本は手に入りにくくて、まだ読めてない作品もある。

これらとは全く別に、何だか気になった作品に牧村ジュン『銀河のプリンセス』というのがあった。ロマンチックSFという感じの話だが、中に出てくるエスパーのお兄さんが気に入っていて、自分の創作のキャラのイメージモデルに使ったっけ。ふだん読まない「なかよし」の単行本だったが、何で知ったんだったかなあ。

個人的に話したことがある唯一の漫画家さんはめるへんめーかー。この人は描く漫画のイメージ通りの方だった。実はふわふわっとした感じの絵柄のためあまり読んでいなかったのだが、「夢狩人」など本格的なファンタジーやSFでは結構骨太な話も描いていて驚いた。コミカルなノリの「ペニントン館」や「星降る森のリトル魔女」なども楽しいが、実は一番好きなのはファンタジーでもSFでもない「森にすむ人々」だったりする。引退したつもりはないそうだが、声がかからなくなったとか言っていたような。

もっといろいろ読んだし好きなものもまだまだあるが、とりあえずこんなところで。

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2010-04-29

漫画歴・その2(2)

「花とゆめ」「LaLa」系だと、前回の美内すずえと和田慎二以外では、三原順の「はみだしっ子」シリーズとか、神坂智子の「シルクロード」シリーズとか読んでいた。
最近NHKの深夜アニメになった「花咲ける青少年」(しかしすごいタイトルだよな)の樹なつみは、初期の学園もの「~に捧げるコメディ」の頃から絵柄的にもストーリー的にも好きだったな。「マルチェロ物語(ストーリア)」も読んでたけど、SF「OZ」が好き。「八雲立つ」以降は読めてない。
あと、男の子は格好良く女の子はひたすらかわいいけど芯はしっかりしている、みたいな少女漫画の王道な、ひかわきょうこも実は結構好きだったりする。「和田君とゆきこ」「千津美と藤臣君」シリーズとか。「彼方から」完結したんだなー今度読もうかな。そう言えばこの作品も「OZ」も星雲賞取ったんだ。

中学になってからよく読むようになったのは「プリンセス」系。
筆頭は青池保子。「イブの息子たち」から「エロイカより愛をこめて」、「エル・アルコン」まで。特に「エロイカ~」の少佐にはまって、高校生の頃コミケに行って買ったファン同人誌(個人でやってた硬い研究中心のもの)を定期購読したりした。ストーリーとしてはスピンオフの「Z(ツェット)」第2話がすごく好きだった。中1の頃、ヤマトタケルとバージルのキスシーンを見て「この二人って、どっちか女性だったっけ?」とか悩んだのは遠い思い出。
それと、ファンタジー漫画をがんばって描いている中山星香。単行本はかなり持ってると思う。「妖精国(アルフヘイム)の騎士」とかのハイ・ファンタジー系はもちろん、「13枚綴りのお客人」とかのエブリデイ・マジックものも好きなんだけど。悪役は美形の方がいいと思う…
あと花郁悠紀子。絵柄が美しくて好きだったんだけど、私が高校生の時に亡くなった。SFファンタジーの「フェネラ」や「昼さがりの精霊」とか好きだけど、「春秋姫」や「幻の花恋」とかの日本ものも良かったな。後で思うと随所に「死」が見え隠れしていたけれど、ああ、もっともっと作品が読みたかったなー。実妹の波津彬子もフレドリック・ブラウンのコミカライズ「みみず天使」が良かったなあ。

「少女コミック」系。
萩尾望都は小学生の頃「ポーの一族」とかやっていたはすだが、リアルタイムではほとんど記憶がない。小学生の頃は「少女コミック」系の雑誌は読んでなかったからなー(後で単行本か全集で読んだ)。「スター・レッド」はリアルタイムで連載第一回から読んでいた。「まるでスター・ルビーですな」のシーンが赤く見えたぞ。
吉田秋生はリアルタイムで「ホテル・カリフォルニア」から「カリフォルニア物語」を読んでいた。日本ものの「夢みる頃をすぎても」とかを含め、若者の等身大な描写がすごく身近に感じられた。少女漫画だけど目に星もなく、後ろ姿がむしろ寸詰まって見えるくらい絵自体もリアルだった。
SF系の漫画では「ブレーメン5」「那由他」の佐々木淳子を読んでいた。「ダークグリーン」はリアルタイムで。

この項、もう一回続く。

2010-04-29

漫画歴・その2(1)

今回は少女漫画について。

よく読んだ記憶のある少女漫画誌は「別冊マーガレット」「りぼん」(多分小学生の頃)、「花とゆめ」「LaLa」「プリンセス」「ビバプリンセス」「週刊少女コミック」「別冊少女コミック」「プチフラワー」「プチコミック」「ぶ~け」、あとこれらの別冊・増刊など(ここまで中学生以降)。

「その1」でも書いたとおり、吝嗇家ゆえあまり漫画誌や単行本は買わず、中学生になってからは立ち読み常習犯になったのだが、小学生の頃は姉が買ったのを見たりしていたのかも。特に「りぼん」は「なかよし」とともに付録があったためひもかけがされていて、本屋の店頭では見られなかったので、中学生以降はあまり読んだ記憶がない。「りぼん」系のものは増刊や別冊の再録や単行本で読んだものも。
最近は単行本はビニ本だし雑誌もそうなってきたのも多いけど、逆に新古書店とかで立ち読みが可能なところがふえた。でも昔ほど漫画の棚に人がびっしりじゃない気がするのは、娯楽が増えて漫画読み人口が減ったせいなのだろうか?

読んだ少女漫画の傾向としては、学園ラブコメとかはあまり読まず、少女漫画としては異色な方の冒険ものとかが好きだった。のちにはSFやファンタジー系のが好みに。SFは小説より少女漫画系の漫画で好きなのが多いような気がする。
今家にある単行本を中心に読んだもの・好きなものを思い出してみると…

小学生のころは「別冊マーガレット」の美内すずえとか和田慎二が好きで、特に和田慎二はのちにかなり単行本をそろえたりした(『銀色の髪の亜里沙』から『スケバン刑事』の8巻まで)。この二人が「花とゆめ」に移ったあとも作品を追っていたと思う。美内すずえは「ガラスの仮面」が始まったとき、今度は現代ものなのか~早く終わってまた冒険ものやらないかなーとか思っていた。「はるかなる風と光」とか「赤い女神」とか好きだった。「聖(セント)アリス帝国」も面白かったけど、2話で中絶しちゃって残念だったなあ。

「りぼん」系では一条ゆかりを読んでいたことは覚えている。私が子どもの頃から描いていたが、今も描いているんだよなー。双子のエスパー兄妹の出てくる「こいきな奴ら」とか好きだった。「有閑倶楽部」も楽しかったし。「デザイナー」も「砂の城」も読んではいるが…。

長くなったので次回に続く。

2010-04-25

漫画歴・その1

物語の本も読んだが、それとは別に漫画もすごく好きで、読み出すと回りが気にならないほど集中して読む子どもだった。友だちの家で読みふけってしまったこともある。普通の本は買ってもらえたが、漫画の単行本や雑誌は小遣いで買わねばならなかったので、吝嗇家の私はあまり買わなかったと思う。家にない漫画があるとどうしても読みたくなってしまったりしたのだろう。
いわゆる少女漫画も少年漫画も両方読んでいた。

小学生の頃は「小学○年生」という学年誌を途中まで買っていたが、一度「小学三年生」だと思って「小学二年生」を買ってしまうという痛恨のミスを犯したことがある。だが実は読み始めてしばらくはその間違いに気づいていなかった。
当時の学年誌にはテレビでやっていたアニメなどの関連か、「キカイダー」とか「ドロロンえん魔くん」とかの漫画が各学年誌とも載っていたためだ。おそらく石森プロやダイナミック・プロの若手の人とかが描いていたのだろう(今調べてみたら「ドロロンえん魔くん」は、「小学三年生」には永井豪本人が描いていたらしい。年代が微妙に合わないので私が読んでいたのはそれではなかったか?)。それでももちろん全く同じものが載っているわけではないので、なんだかいつもと違うな、と思っていたのだが…。
掲載作の中に両親のいない姉妹が主人公のバレエ漫画があったのだが、それも基本コンセプトは同じで名前や設定が違う別の漫画が載っていた。そのへんで買い間違いに気づいたと思う。しかし主人公の姉妹は預けられた老夫婦に虐待されていたりするのだが、物置に住まわせられているというのはともかく、老夫婦は虎を飼っている(そして虎の前足が物置の扉を破って部屋に入られそうになる―下の子はよくわからなくて「なあんだ、ねこだわ」とか言ってる)という設定はすごかったなあ。あと足をけがするか病気の疑いか何かで、片足になってもバレリーナをめざす訓練として、縄跳び片足跳び連続2000回とかもやってたなあ。最後は生き別れていた母親とも再会して(お母さんは記憶喪失とかいうよくあるネタだった気が)、ハッピーエンドだったと思う。タイトルとか作家名とか全然覚えていないのだが、これも元話がどこかの少女漫画誌に載っていたりしたのだろうか。

2010-04-19

サイト更新

やっとこサイトを更新。
改めて見ると文章が直したくなるところも。

気づけば日本編の更新は二年ぶり。海外編は昨年11月に新訳追加などの更新したのでしばらくしない予定だが、こっちは「裏」の感想がしばらくないなあ…。まあこの二年くらい、翻訳児童文学で読んだのは「ハリー・ポッター」の続編くらいなので。現在「不死鳥の騎士団」まで読了。全部読み終わってから感想を入れる予定。ほとぼりが冷めて図書館に返ってくるのを待っているのだが、新しい方の2作はなかなか見ない。

「ハリー・ポッター」が終わって児童ファンタジーのブームは終わったとか言われているそうだが、「ハリー・ポッター」以降の児童ファンタジーは実はあまり読めていないので、そろそろまたいろいろと探してみようかな。思えばニフティのSFファンタジー・フォーラムの児童ファンタジーの部屋があったころには、あそこでいろいろ感想を見て参考にしたものだったなあ。

2010-04-17

読書歴・その3

児童文学以外の日本人作家作品について。敬称略。

ファンタジーはライトノベル系に多いが、ライトノベルはあまり読めていない。いろいろ楽しめるものはまだまだあると思うのだが、たくさんあり過ぎて…。ライトノベル系はイラストも重要だよね。
栗本薫の<グイン・サーガ>(ハヤカワ文庫JA)は10巻が出たあたりから読み始め、まだ読んでいる。いろいろ言いたいことがなくもないが、未完が果てしなく残念。
オーソドックス?に小野不由美の<十二国記>シリーズ(講談社X文庫ホワイトハート)はよくできていて好きだが、最初の巻はしんどかったなあ。しかし続きはいつ出るのだろうか。完結できるのか? 山田章博のイラストがあるホワイトハート版がオススメ。
その他有名どころでは雪野紗衣の<彩雲国物語>シリーズ(角川ビーンズ文庫)。結構深刻な話なのだが、会話も地の文も徹底的に軽くてある意味とてもすごいと思う。テレビアニメもクォリティ高くて楽しめる。
そこまで有名じゃないうちでは茅田砂胡。<デルフィニア戦記>(中央公論新社 C☆NOVELS Fantasia)は試しに1巻を読んだ後、これはイケル!ということで全巻一気読みした。文庫版もあるが沖麻実也のイラストがいいなあ。他のシリーズも好きだが、主人公たちがひたすら元気なのが楽しい。
ややマイナーなところでは麻城ゆうの<月光界シリーズ>(大陸ノベルス→角川スニーカー文庫、ウィングス・ノヴェルス、ウィングス文庫、角川ビーンズ文庫)。道原かつみのイラストも好きなのだが。この世界の話はもう出ないのかな。

日本のSFはファンタジーよりもさらに読んでいない。その中でも「読んでいる」と言えるのが「その2」にも書いたように谷甲州。技術的な難しいことは私にはわからないが、描写がしっかりしていて「いぶし銀」的な作品と言ったら失礼だろうか。ときどきコミカルで味のあるキャラもいて楽しい。<航空宇宙軍史>(ハヤカワ文庫JA)ほか。SF以外の山岳小説や架空戦記ものは読んでいない。
やや若手では野尻抱介。ライトノベルとして出ていた<クレギオン>(富士見ファンタジア文庫→ハヤカワ文庫JA)や<ロケットガール>(富士見ファンタジア文庫)も立派にハードSF。安心して読めるし面白い。
同じくライトノベル系で岩本隆雄の『星虫』(新潮文庫→ソノラマ文庫)はいい! ファンタジーの面もあるが、SFとして若い人にも読んで欲しい!と思える作品。同じ世界観での関連作品もあり。
最近読んだものでは有川浩の<図書館戦争>シリーズ(アスキー・メディアワークス)。これも1巻を読んだ時点で書店へ走って大人買い。あれは結構現実に即した話なんだよね。図書館事情をある程度知っていると随所でにやりとさせられる。ラブストーリーとしてもとても楽しいぞ。
あと、中井紀夫に『山の上の交響楽』(ハヤカワ文庫JA)というのがあったが、不思議な感じの物語で印象に残っている。

ミステリは、日本のものはほとんど読んでいない気がする。日本の作品は何かどろどろした感じがして。ミステリはたいていは殺人事件とかの殺伐としたものだけれど、物語としては探偵役も含めドライなものが好きかも。北村薫の<私>シリーズ(東京創元社)は好きで読んでいる。

小説ではないが、イギリス話のエッセイの林望は好きでよく読む。何といっても処女作の『イギリスはおいしい』(平凡社→文春文庫)が楽しい。「まずいイギリス料理」の描写が秀逸。私のような「イギリス好き」向き。新刊が次々出るのでなかなかフォローしきれない。小説もあるが、エッセイ形式のものの方が面白い。

2010-04-16

読書歴・その2

今回は児童文学以外の翻訳ものを中心に。

児童文学にはファンタジーとリアリズムという分け方がされることが多く、私はどちらかというとファンタジーの方が好きだったのだが、一昔前までは一般に「ファンタジー」と言ってもなかなか何のことかわかってもらえなかったものだ。現実の中で不思議なことが起きる「エブリデイ・マジック」と言われる話、魔法があり人外の生き物が普通に出てくるような全くの別世界ですべてが起こる話、現実から別世界へ行って冒険する話…などといちいち説明しなくてはならなかった。今では「ハリー・ポッター」とか「ロード・オブ・ザ・リング」とか言えば大体わかってもらえるような気がする。ベストセラー小説やヒット映画は偉大だ。「子どもだまし」のくだらないもの、と思う人も相変わらずいるとは思うが、社会的に認知度が上がって、作品の数もふえて選択肢が多くなったのは喜ばしい。

そのファンタジーの児童文学ではないものとしては、1979年に早川書房でハヤカワ文庫FTが創刊された。初期は児童文学なども入っていたが、次第に別世界ものの大河シリーズが主流になった。それまではファンタジー系の作品は、児童文学でないと「幻想・怪奇」という分野しかないような感じがあったが、自分好みの読みやすいものがふえて大変嬉しかった。
表紙や挿絵に漫画家を使うのは人によりけりで、「イラスト」が描ける人はいいのだが「自分の漫画」にしかならない人もいて、個人的にはちょっと…なものもある。いやあなたの漫画は好きなんですよ、Nさん。
この文庫も今では500番を超えたが、300番ぐらいまでは50%以上の読書率を保っていた。
好きな作家の一番はパトリシア・A.マキリップ。FT文庫の栄えある第1番を飾った『妖女サイベルの呼び声』も好きだが、<イルスの竪琴>三部作がとても好みだった。
あと、タニス・リーも。<平たい地球>シリーズの『闇の公子』をはじめとする、ややエロティックな「幻想小説」が美しくて良かった。最近はFT文庫で出なくなって作品が探しにくいぞ。
グレッグ・ベアの『無限コンチェルト』やR.A.マカヴォイの『黒龍とお茶を』なども好き。
ファンタジーは「美しく」ないと!(美形のキャラが出る、という意味にあらず)

SFは大学生になってから、あるとき思い立ってまとめてばーっと読むまで、あまり読んでいなかったように思う。アイザック・アシモフとかレイ・ブラッドベリとかぐらい。一応古典からサイバーパンクあたりまでいろいろ読んだが、SF小説はファンタジーに比べて「美しさ」が足りない気がして、ファンタジー程のめりこめる作品が少ない感じ。SF漫画にはすごく好みの作品もあるんだけど(後述)。
アン・マキャフリイの<パーンの竜騎士>とか、ロジャー・ゼラズニイの<真世界(アンバー)>シリーズとかジャック・ヴァンスの『竜を駆る種族』とかロバート・L.フォワードの『竜の卵』とか…内容やタイトルがファンタジーっぽいものが多いような。フォワードはばりばりのハードSFだが。ハードSFではラリイ・ニーヴンの<ノウン・スペース>も好きだった(以上ハヤカワ文庫SF)。日本人では谷甲州の<航空宇宙軍史>(ハヤカワ文庫JAほか)も面白かった。日本人作家・作品については後述。
SFはテーマ別アンソロジーも多いけど、新潮文庫の『スターシップ』が良かったな。

ミステリ・冒険小説は社会人になってから、やはりあるとき思い立ってまとめていろいろ読んだ。
エド・マクベインの<87分署>シリーズ(ハヤカワ・ミステリ)はそれ以前から読んでいたけど。父が好きなのでこの分野はいろいろ家にあった。
新しめのものではアーロン・エルキンズの<スケルトン探偵>シリーズ(ミステリアス・プレス文庫→ハヤカワ・ミステリ文庫)をよく読んでいる。
ルパンは子どもの頃は面白く読んでホームズは鼻につく感じがしてあまり好きではなかったけど、大人になって改めて読んでみたら逆にルパンは大仰でホームズの方が面白く感じた。
ミステリは結構当たりはずれがあって、フランス・ミステリは駄目なのが多かったような。冒険小説やスパイものはさらに当たりはずれがあって、デズモンド・バグリイの『高い砦』(ハヤカワ文庫NV)とかは面白かったけど。
冒険小説とはちょっとずれるかもだが、海洋ものの雄、セシル・スコット・フォレスターの<ホーンブロワー>シリーズ(ハヤカワ文庫NV)も好きだった。
歴史上の謎を追うジョセフィン・テイの『時の娘』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、中世が舞台の文字通り「歴史ミステリ」であるエリス・ピーターズの<修道士カドフェル>シリーズ(現代教養文庫→光文社文庫)、リンゼイ・デイヴィスのローマ時代のハードボイルド探偵もの?の<密偵ファルコ>シリーズ(光文社文庫)なども好み。
おまけとして、ドナルド・E.ウェストレイクの『ニューヨーク編集者物語』(扶桑社ミステリー文庫)を。この作品はミステリではないが、実録ユーモア小説という感じで、特にアシモフが次々と作品を書いて送りつけてくるというくだりはさもありなんという感じで笑った。

2010-04-15

読書歴・その1

福音館の絵本と岩波の児童文学(主に翻訳もの)で育つ。ちなみに福音館書店の月刊絵本「こどものとも」が創刊されたのは1956年、岩波書店の岩波少年文庫が始まったのは1950年である。私が子ども時代を過ごした1960~70年代はそのへんが軌道に乗って、単行本を含めいろいろ出るようになっていた頃だ。もちろんそのほかのものもいろいろ出ていて読んでいたはずではあるが、幸運な時代であったと思う。

絵本はディック・ブルーナの「うさこちゃん」シリーズ(福音館書店)なども読んでいたが、ほかに印象に残っているものはと言うと…なぜかバージニア・リー・バートンの『せいめいのれきし』(岩波書店)が思い浮かぶ。今では内容的には少々古くなり、科学絵本としては現役ではないかもしれないが、舞台仕立てになっている画面を隅々まで見て楽しんだ。同じような構図で登場するものが変わっていくのが面白かった。最初の頃の版で、カバーの下の本体が黒一色で表紙に金色の太陽がついている装丁も好きだった(今の日本版は違うのだが、のちに原書がその装丁なのを見て思わず買ってしまった)。

児童文学についてはサイトを参照のこと。とうに「児童」ではなくなったし、自分の子どもを理由にしているわけでもなく、自分が面白いと思ってずっと読んでいる。最近はあまりたくさん読んではいないが、読書量自体が減っているからなあ。ファンタジー部門ではJ.R.R.トールキン、リアリズム部門ではアーサー・ランサムが私の中では双璧である(トールキンは児童文学とは言いがたいところもあるが)。

あと、小学生の頃は探検記・冒険記・ノンフィクションの類もよく読んでいたと思う。登山ものや極地探検、航海記や伝記はなぜかいろいろ読んでいて、エルゾークの「アンナプルナ登頂」、南極点到達競争のアムンゼンとスコット、マゼラン隊の世界一周などで凍傷や壊血病は常識だと思っていた。小学校の学校図書館の高い棚にあったノンフィクション・シリーズがお気に入りで、脚立に上って取ってよく読んでいたのを覚えている。

家ではそんなに次々と本を買ってもらったわけではなかったと思う。父親が新聞社に勤めていたので書評用の本をもらったり、近所の幼稚園の図書室開放などを利用したりもしていたようだ。小学校二年生のとき、家の近くに地域文庫ができて、そこでよく本を借りた。市立の図書館が少し離れたところにできたのはその三年後のことであった。

とはいえ、姉と共用の子ども部屋には父親が自作した天井近くまである本棚があり、友人の家に行くと、子ども部屋に、いやほかの部屋にも、なぜ本棚がないのだ~と驚いたりしたものだ。長じて知り合った人はお互いの家に行くとまず本棚を確認しに行くような人ばかりな気がするのだが。

2010-04-10

プロフィール

兎年の8月20日生まれ。

趣味は一応読書。福音館の絵本と岩波の児童書で育つ。いまだに児童文学を読む。ファンタジーではJ.R.R.トールキン、リアリズムではアーサー・ランサムが双璧。一般文学では翻訳ものを中心にファンタジー・SF・ミステリほか。

漫画も好き。少女漫画から少年漫画まで幅広く。青池保子、花郁悠紀子、伸たまき(獣木野生)など。最近何故か車田正美の「聖闘士星矢」とそのスピンオフ作品(→「エルシド別館」)。

スポーツは専らテレビ観戦。主に野球で、ものすごく適当な巨人ファンだが、最近はベイスターズも応援している。大相撲では貴ノ花(初代)のファンだった。オリンピックは各国の旗や衣装がおもしろい入場行進を観るのが好き(いやもちろん競技も観るが)。

最近はあまり見ないが、星を見るのも好き。双眼鏡による観望止まり。かつては皆既日食を見にスマトラまで行った。

これもときたまだが、美術展へ絵を見に行くのも好き。好きな分野はシュールレアリスムで好きな画家はルネ・マグリット。だまし絵のエッシャーとか版画のマリオ・アヴァティも好き。完全な抽象画よりも静物画的なものが好みかも。

連絡:mcbt★br4.fiberbit.net(★を@に)

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