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2017-02-18

佐島勤『魔法科高校の劣等生1~2』

佐島勤『魔法科高校の劣等生1~2 入学編〈上〉〈下〉』(電撃文庫、2011)読了。
少し先の未来っぽい日本。「超能力」が体系化された「魔法」として使える者がいるという世界で、「魔法師」を養成することを目的とした高校での兄と妹の物語。
妹は魔法の才に優れた「優等生」で、年子の兄はあまり才のない「劣等生」として入学したが…。

web小説投稿サイト掲載の作品を加筆修正した、著者デビュー作。
アニメで以前観ていた作品。妹がすごいブラコンなのは原作設定。まあ兄もたいがいシスコンなんだけど、それが目立たないくらい妹の深雪ちゃんがね…。

一般に「魔法」というと「ファンタジー」で、「超能力」というと「SF」なんだけど、この話ではあえてそれを逆にしている。
アニメでは流してしまったような世界の説明もちゃんとされている感じ(私が覚えていないだけかもだが)。書籍化にあたってかなり絞ったようにあとがきにあったが。
挿絵の男女の制服の違いはちょっと気になるが、まあお話の彩か…。

「入学編」は最初のエピソードとして、「劣等生」側が平等な扱いを求めた騒動を描く。
まだ序盤なので兄妹のすごいところは片鱗が見えた程度か。
兄妹の素性とか、ほかにもいろいろまだ出ていないところもあるので、アニメのあったあたりまでもう少し読んでみたいかな。
 

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2017-02-11

田中芳樹『魔境の女王陛下』

田中芳樹『魔境の女王陛下』(講談社ノベルス、2012)読了。
<薬師寺涼子の怪奇事件簿>の、光文社の方と合わせて多分9作目。
美人で有能だけど破天荒な上司に振り回される主人公の警察もの?

上司は仕事はできるけど(かなり強引だけど)、大金持ちで将来を約束されたキャリア官僚の警視で、性格は…悪い。主人公はノンキャリアなので上司より年上だけど階級は下の警部補。いつもわがままな上司に振り回される役なんだけど、結構有能で背も高くて顔も良い。実は上司に気に入られているんだけど、主人公は語り手なのでそのことに気づいていない…。

日本や世界の現状を痛烈に皮肉りながら、ばったばったと「敵」を切り伏せながら進む小気味よい物語。いや多少超自然的な事象も出てきたりするけど、ファンタジーじゃなくて一応警察ものだと思う。

今回はとある殺人鬼を追ってシベリアに赴くことになる話。日本が舞台の話と海外が舞台の話があるが、この巻は海外編。前巻を読んだのはかなり前だけど、相変わらず楽しめた。次巻がすでに出ているようなので、そのうちに。

以下、内容にふれるので畳む。
 

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2017-02-08

「日本号&へし切長谷部」見てきました!

「黒田家名宝展示」
会場:福岡市博物館(企画展示室2「黒田記念室」) ※月曜休館
展示期間:2017年1月5日(木)~2017年2月5日(日)…国宝 刀 名物 へし切長谷部
展示期間:通年…大身鎗 名物 日本号

行ってきました、福岡市博物館。
刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタ、刀「へし切長谷部」と鎗「日本号」を見に。

「へし切長谷部」は毎年1月のみの展示(多少は幅があり、今年は2月5日まで)。国宝は一年のうち限られた期間しか展示できないそう。あまり長いこと展示していると刃が曇るとか。
「日本号」は通年展示されてるけど、柄の螺鈿が剥がれてしまうのであまり動かせないらしい。
というわけで、両方を見に行くとしたら、1月に福岡に行くしかないわけで。


朝5:00起きで飛行機片道2時間、福岡滞在7時間あまり、日帰り。
(福岡行きのもう一つの目的、先に行った某イベントについてはここでは語らない。)

昼過ぎに博物館着。
前庭が広く、入り口前には巨大なブールデルの彫刻が4体。
1990年の開館だそうで、割と新しい。「へし切長谷部」などの黒田家ゆかりの品が寄贈されたのは開館記念もあったのかな。

1Fには撮影ポイント、ゲームのキャラの等身大パネルと描きおろしイラストがある。混んでいるときの列の整理に使うポールは日本号の柄の螺鈿を模したものでなかなか芸が細かくて楽しい。そんなに混んでいなかったのでのんびり撮影。

その横のショップで、先に買い物。もし見ているうちにタッチの差でなくなったりしたら悔しいなどと思って。
長谷部と日本号が載っていることを確認して所蔵品の図録の一つ「黒田家の甲冑と刀剣」を購入。刀は拵え以外はほとんどモノクロの写真だったけど、展示に出てない刀剣も載っていたので良しとしよう。
ほかに、長谷部と日本号の絵葉書、日本号のクリアファイル。長谷部と日光一文字のクリアファイルは売り切れだったが、ゲームとのコラボ缶バッジがまだあったのには驚き。展示最終日だったので絶対ないと思っていた。毎日数量を決めて出していたらしく、最終日分も確保されていたようだ。もちろん購入。缶バッジのラッピングは最終日特別仕様とか。一緒に入ってるカードも最終日仕様なのか、「また、いつか」とある。裏面のメッセージは10種類もあったそうで、うちのは「日光一文字もよろしく!」だった。(黒田節を歌ってる日本号?に「うるさい」と長谷部?が言ってるやつとか楽しい。)ちなみにこのカードの二振りの写真は、「また、会えたね」とあるポスターやリーフレットの写真とは、日本号と長谷部の位置が逆になってる。こんなところも細かいなあ。
日本号の等身大ポスターは売り切れだったけど、いやー買ってもどこに貼るんだ?

いよいよ2Fへ。展示室前でチケットを購入。企画展示は常設展示と共通でわずか200円。いや、せめて500円はとって良いのでは。チケットと一緒にリーフレットもくれる。欲しいと思っていたので嬉しい。
たいして並んでなくて割とすぐに入室できた。いつぞやの失敗があるので、スマホのカメラがノーフラッシュになっているか直前で確認。

日本号、第一印象は穂先が薄い!だった。根元へ行くにしたがってだんだん三角状に太くなるとはいえ。蜻蛉切のときも思ったけど、日本の槍の穂先ってあんなに薄いものなんだ。まだ見たことないけど、刺すことに特化している御手杵はきっと違うんだろうな。花丸アニメで一番下になっていたのに改めて納得。
よく手入れされていて、倶利伽羅龍の彫り物も綺麗。
柄はモザイク状の螺鈿がびっしりなんだけど、握ったっぽいところは螺鈿が少しなくなってへこんだ感じになっていて、使用感がある。
穂先に切り込み傷もあって、そこからも実戦使用が確認できるとのことだけど、いやーしかしこんな繊細な龍ときらきらの柄のついた槍、よく使ったもんだ。
同じく螺鈿つきの鞘は後世の作とのこと。菱形にしてあるところは母里家の紋らしい。
すっとした、美しい槍です。

長谷部は刀身と拵えが別々に。後世の作らしい金のハバキも。
これが皆焼の刃文かあ…光に透かしてしげしげと見てきました。自分で撮った写真では全然わからないけど。
あんまり反りがないところや鋒が大きいところが大太刀だったことを彷彿とさせるような。
詳しいことはよくわからないけど、綺麗で格好いい刀です。
日本号と並んでいるせいで余計小ぶりに見えるんだけど、骨太でしっかりした刀という印象。
ゲームの中のキャラの姿はどちらかというと逆のイメージかも。まあゲームキャラは「元の主」そのものの姿やついているエピソードに左右される面が大きいようなんだけどね。

同じ部屋には、酉年にちなんで「鳥」が描かれた掛け軸や屏風が並んでいた。
企画展示室は4部屋あって、それぞれにテーマを決めて展示している。
真ん中のところには蝙蝠の前立ての付いた変わり兜とかもあった。

せっかくなので、福岡の歴史と人々のくらしを紹介している常設展示も。
最初に一部屋使って国宝の金印。おー、あの教科書とかに載ってるやつ…小さいな(笑)。まあ「はんこ」だからね。
黒田長政の一の谷形兜のついた甲冑もあったけど、官兵衛のお椀形の朱漆塗合子形兜のやつは出てなかった。刀剣や武具甲冑はあまり出てなかったな。

あと2Fの読書室にも、館員さんオリジナル?のイラストつきで刀剣の本がまとめてあるコーナーができていた。
博物館の公式ツイッターにあげてあったけど、みんな気づいていたかな?

見終わった後、あ、そうだったと1Fの福みくじを引きに。「へし吉」が出たので、よっしゃあともう一度貢いでずばり「にほ吉」を引き当てる。でもこれ、もしかしてこの二種類しかないのかな?

先程より並んでいたけど、最後にもう一度、日本号と長谷部を見に行った。
最初のときは写真撮る方に気を取られた気がしたので、今度はじっくり目でのみ鑑賞。
ツーショット撮れないのが残念だったけど、二振りともとっても良かったです。堪能しました。

福岡市博物館、いろいろなところにちょっとした工夫や遊び心があったり、一般の展示品にも微妙にはっちゃけた感じのキャッチがあったりして、大変ノリのいいところのようだ。特に今年は日本号と長谷部の二振りを大変押してくれていて、ゲームの愛好者には楽しく嬉しかった。ありがとう、福博。


時間に余裕があったので、少し足を延ばして福岡タワーへ。
ここにもゲームの日本号の抜刀絵のパネルがあるので写真撮影。しかし日本号の姿をモチーフにしたとかいうタワー自体の撮影は失念。
ほかにもパネル置いてあるところなどはあったようだけど、ちょっと遠かったりしたのでここで終了とする。

地下鉄に乗って空港に行き、搭乗便が早いのに変更できたので、そのまま出発。
一般の観光もせず福岡らしい食べ物なども全然食べなかったけど、目的は果たせたので満足の旅でした。

(2月9日追記・修正)
 

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