FC2ブログ
2019-10-25

テンプレート変更

テンプレやっと春秋仕様に変更。
もう暑くはならない? 台風は来るけど…。
災害に遭われた方々が早く落ち着かれますように。
 

スポンサーサイト



2019-10-25

「特別展 侍」

「特別展 侍 ~もののふの美の系譜~」
会場:福岡市博物館
会期:2019年9月7日(土)~11月4日(月・振休) ※月曜休館(月曜日が祝日の場合は翌平日)

刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタが出ているというので。
感想をゲーム実装刀や号・名物名ついてるもの、黒田官兵衛・長政所用のものを中心に。
この展示の3分の1近くを「黒田資料」が占められることに、黒田家の、福岡市博物館の力を感じます。
ゲーム関連の話もします。
そして今回もかなり長いよ!

武士の時代、平安中期(11世紀)から桃山時代(17世紀初頭)にいたる、約600年間にわたる甲冑・刀剣類の展覧会。国宝・重要文化財もたくさん来ているので是非見たかったもの。チケット前売りで買ったぞ!

しかし今回は行くまで台風に祟られ、何度も飛行機の予約を変更した。最初の予定は9/22(17号)、次は10/12、そして10/13(ともに19号)。ひどい被害に遭われた方々、浮かれたことを言っていて申し訳ない。早期の復旧をお祈りしております。

※最終日の11/4にもう一度行ったので、若干追記・修正※


まずは1階の階段両脇の刀剣男士等身大パネルとイラスト鑑賞、写真撮影。
パネルはコラボ追加の桑名江がふえて、企画展示室で常設の日本号を含めて10枚。イラストは桑名江はなく9枚、うち今回の描き下ろしは6枚。
階段に向かって左側は物吉・宗三・江雪・大典太・桑名、右側は長谷部・日本号・博多・五虎退・骨喰。
桑名江の追加で並び順が少し変わったのだけど、長谷部と日本号の並びはママ、日本号の隣に博多が来て、福岡ゆかりの3振りが並ぶことになったので嬉しい。
ちなみに初期の並びは、左側は大典太・五虎退・博多・骨喰・物吉、右側は江雪・宗三・長谷部・日本号だった。並び順少し変わったけど藤四郎兄弟3振りが並んでるのは同じ、織田組の宗三と長谷部が並ぶ。特別展にいない日本号は一番奥に控えめに…ていう感じだった。

1階の通常のショップをのぞいたあと、2階の特別展入口横の特設ショップへ。
今回の描き下ろしイラスト6枚のクリアファイル(お使い分を含む)と絵葉書セット、刀の長谷部のクリアファイル、ゲーム使用イラストと刀身写真の絵葉書つきクリアファイルの長谷部と日本号の分(今回の新作の方)、図録用トートバッグ、コースター。追加で長谷部と日本号のステンレス栞も。
刀の長谷部のクリアファイルは、1階のショップで売ってる日本号のファイルと同じく刀身や鞘の部分が透かしてあって銀の紙が挟んである新作。
ゲームキャラのイラストと刀身写真が両方ついているグッズでは、物吉は事務所NGなので刀身写真なし。徳川美術館はコラボしないからね。
ミニ屏風も買おうかな~と思ったら、これ受注生産だったのね。結構値も張るので冷静になって購入をやめ(すでにかなりいろいろ買ってたし)。
どなたかが買っていたと思うのだが、押し型の白いクリアファイルの日本号のを買おうと思ったらなかった。三日月のとかはあったけど。売り切れか?
※特設ショップ、もう一回見に行って、知人へのお土産追加の栞とハンドタオル日本号を購入。日本号の押し型のクリアファイルはやっぱりなかった。うーん、残念。あと長財布のチラシあったのでもらった。日本号財布、見本はなかったけど来るの楽しみ~※

前売りで買ってあったチケットは、図録付きのは特設ショップで、ゲームコラボイラストと刀剣・甲冑の写真のある特別前売りチケットは展示室の入り口で引換。特別前売りのはへし切長谷部と黒田長政の一ノ谷形兜つき具足のだった。やったぜ。

ふだんは使わないんだけど、ナレーションがゲームの日本号の声優の津田健次郎さんなので、音声ガイドを借りることに。
歓迎・結びと企画展示室の方にいる日本号の案内の3種は、ゲームキャラ「日本号」としてのボーナストラック。黒田節も歌ってくれます。
その他の説明はですます調でゲームキャラの「日本号」のしゃべり方とは違うんだけど、落ち着いた低い声で丁寧に話されるのでいいねえ~。持って帰れないのが実に残念。
ゲームと呼び方が違うのは「おおでんた」→「おおてんた」、「てんがごけん」→「てんかごけん」、「さもんじ」→「さもじ」というあたりか。博物館の方針?
※でも「官兵衛」は「かんべえ」と言っていた。確か福岡市博は以前は「かんびょうえ」と書いていたと思ったが、一般的な読み方に倣ったのかな。図録も「孝高」「如水」にはフリガナがあるけど「官兵衛」にないのは妥協の現れ?※
あと※ダメージとかフルセットとかコンパクトとか※コーディネートとかカタカナ語を結構使っていたかな。


「序章 誕生前夜」
ここはプロローグで、埴輪とかから。「重要文化財 庚寅銘大刀」というのは古墳時代の鉄製の直刀。本体は錆でぼろぼろだけど、金象嵌銘は鮮やかに残っている。金ってすごいな。これ、出土したとき新聞に載ったりしたやつかな。2011年発見だから本当に最近だね。
「重要文化財 毛抜形太刀 伝菅公遺品」は、ご近所の太宰府天満宮所蔵の菅原道真所用と伝わるものとか。解説によると刀工は天国とされていて、小烏丸パパの兄弟分?

「第1章 大鎧・日本刀の誕生」
ここからが本番。最初の刀は「重要文化財 太刀 銘 備前国□□(伝友成)」、「伝」の通りなら鶯丸の兄弟分だね。

今回のお目当ての一つ、「国宝 太刀 銘 光世作 名物 大典太」。天下五剣の一つで、久しぶりの展示とのこと。ゲーム実装後ではもちろん初。時代的には太刀だけど、刃長は66.1cmで太刀としてはかなり短い。でも幅が広くがっちりした感じがして「小さい」「短い」などとは感じさせないさすがの貫禄。
拵えは来てないが金のハバキが添えてあって、彫ってあるものは裏は加賀前田家の紋だと周りで話している人がいたが、表が鳥ちゃんなんだけどー。え、なんかかわいくない? 「鳥とまらず」のエピソードは関係してる? 特に説明はなく図録に写真も載ってないけど行く人は見てー。※福岡市博のツイッターが大典太のことを「鳩さん」と言っていたのでよく見たら、ハバキの彫り物、確かに「鳩」っぽかった。※
wikiによると他に外箱と中箱もあるらしい。厳重~。
そういえば加賀前田家に伝わった文化財を保存・管理する前田育徳会って本部は石川県じゃなくて東京にあるんだな(と思ったら愛知の徳川美術館を運営している尾張徳川家の徳川黎明会も本部は東京だった)。早くから文化財を公益法人の財団で管理していたのは関東大震災のときに被災しそうになったことがきっかけだったとか。専門の展示施設はないとのことだけど、今なら大典太と前田藤四郎を目玉にすれば結構人の来る施設作れるんじゃあ…? 資料の一部は、石川県や金沢市に寄託しているのもあるみたいだけど。

後期から展示の「国宝 太刀 銘 豊後国行平作」はいわゆる「古今伝授の太刀」。古今伝受とは「秘伝」として伝えられる古今和歌集の解釈だとか。和歌の解釈ってそんな大変なものなのか。関ヶ原の戦いの際、古今伝受が継承者だった細川幽斎から烏丸光広へ伝えられたときに贈られた刀とのこと。その後いろいろあって昭和初期に再び細川家に戻り、現在は細川家伝来の文化財を保存する永青文庫が所蔵。歌仙の同僚だね。

「重要文化財 太刀 銘 波平行安 号 笹貫」は「風に舞った無数の笹の葉が刺し貫かれた」なんていうゲームの刀剣乱舞に来そうな逸話持ち。黒漆太刀拵付で一緒に出ている。京博所蔵だけど「京のかたな展」には出てなかったみたい。

「第2章 武者の世における甲冑・刀剣の発達」
副葬品になってる太刀と短刀、太刀は少し抜いてあるのが興味深い。副葬品というと古墳時代みたいな感じがするけど、鎌倉時代でもあるんだな。

「重要文化財 波文螺鈿鞍 鐙付」は佐々木高綱と梶原景季の「宇治川の先陣争い」の際の高綱が用いていた鞍とか。高綱は黒田家の先祖ということになっているらしい。

福岡一文字派の刀がいくつか。「国宝 太刀 名物 日光一文字」「重要文化財 太刀 銘 一 号 姫鶴一文字」など。ゲーム実装済の南泉一文字と同じく、ともに丁子乱れの刃文が派手。一文字派の刀、そろそろ次が来ないかな?
日光一文字は長谷部と入れ替わりで今まで見られていなかったので嬉しい。葡萄文蒔絵刀箱も見たかったなー。ゲーム実装したら絶対シャツの柄になると思ってる…。名前は「日光(二荒山)にあったから」という割とあっさりした理由なのでゲームには出しにくい? 「斬ったときに日光が反射し…」とかいうドラマチックな逸話ではなく残念。小田原征伐の際に降伏の仲介の礼として北条氏直から黒田官兵衛がもらったものとか。大河ドラマでそのシーンがあったとき(「真田丸」だったか?)、「あれは『誰』だー」と審神者の話題になっていたような。
姫鶴一文字の方が、夢に磨り上げの中止を嘆願したつるという名の姫が出たとかいうおもしろい逸話があるが、そもそも名称の由来は諸説あるらしい。上杉景勝所用と伝わる。

短刀・脇指が集まっているコーナー。
「重要文化財 短刀 銘 吉光 名物 博多藤四郎」「重要美術品 短刀 銘 吉光 号 五虎退」「重要文化財 脇指 名物 物吉貞宗」、ほかにも吉光や貞宗の短刀がある。
博多藤四郎は黒田長政の次代藩主忠之のもとにあったという福岡ゆかりなので里帰り(忠之は黒田騒動などで藩主としてはちょっとアレだったようだが)。今は東京の文化庁所蔵、トーハクには入らないのかな?
五虎退は今回は黒漆塗?の鞘・白木の柄の拵付。5匹もの虎を退けたなんていう逸話の割にかわいい感じのする短刀。
物吉貞宗は拵えや付属品がたくさん出てたホーム感ばりばりな徳川美術館とは違い刀身のみのシンプルな展示。王子様のお忍び旅行?

有名な正宗の刀も。正宗の刀の名称は持ち主から来てるのが多く、ゲームに実装するにはちょっとインパクトに欠けるのかな。
「国宝 刀 金象嵌銘 正宗 本阿(花押)/本多中務所持 名物 中務正宗」、これって本田忠勝の刀だったんだな。ゲームに来たら蜻蛉切と回想あるかな? 桑名正宗とも。
「重要文化財 刀 名物 石田正宗」、実戦で受けた疵があるため「切込正宗」とも言われる刀。ゲームに来るならこっちの名前? 石田三成のほか結城秀康も所持していたというので、ゲームでは日向正宗・御手杵あたりと縁がある?

他には長巻や薙刀などの「長い」武器も。

「第3章 南北朝動乱の時代における甲冑・刀剣の変化」
後期から展示の「重要文化財 騎馬武者像」。「京のかたな展」にも出ていた、かつては足利尊氏像として教科書とかに載っていたもの。九博の「室町将軍展」にも出ていたみたいなので、足利尊氏像じゃなくなっても需要はあるようだ。

日光二荒山神社から大太刀2本。「国宝 大太刀 銘 備州長船倫光/貞治五年二月日」「重要文化財 大太刀 号 瀬昇太刀」。
どちらも磨り上げされていない大太刀、でかい! 早いうちに奉納されたので磨り上げされなかったのかな。祢々切丸はお留守番だけど、二荒山神社、大太刀いっぱいあるんだな。
長船の方は朱塗野太刀拵も豪壮。
瀬昇太刀は龍となって川を上ってきたという勇壮な伝承つきの御神刀。実戦の疵もある。これを振るった人って…?

「重要美術品 太刀 銘 備前国住義次 号 南山刀」は黒田長政が朝鮮出兵の際に行った虎退治で、家臣の菅正利が虎を切ったと言われる刀。中国の南山で虎を切ったという故事にあやかっての命名とか。直接関係ないところからの号というところが南泉一文字の名前のつけ方と似てる?

「刀 名物 城井兼光」は黒田長政愛用の刀の一つ。とはいえ城井鎮房という和睦した敵を酒宴の席で謀殺したとかいう、あんまり褒められない感じの由来の刀なんだけど。

「重要文化財 刀 金象嵌銘 義弘本阿(花押)/本多美濃守所持 名物 桑名江」は本田忠勝の子の忠政の所持刀とか。会期中に実装されたゲームでは最新の刀。急遽コラボが決定したが、前から「密約」なかった? 「京のかたな展」にも出ていた。

「重要文化財 薙刀直し刀 名物 骨喰藤四郎」は前見たときも思ったけど、刀身も彫り物も綺麗で焼けて再刃したものとは思えない。後期は裏側展示なので彫り物は倶利伽羅龍の方ではなく不動明王が見えていた…はず(※確認しました、不動明王でした※)。佐野美術館の「REBORN 蘇る名刀」展でも見たが、豊国神社が「今後の公開予定はない」とツイートしていたので(9/6。「当分は」ってことだよね…?)、今回改めて見られて良かった。まだ見ていない人は是非。

「国宝 太刀 銘 筑州住左 名物 江雪左文字」は華やかな美しい太刀だけど、茎は磨り上げ入っているとかで目釘穴5つもあいてる。茎の銘はよく見えなかったな―。同じく国宝の短刀「太閤左文字」とともに刀剣博物館での左文字展でも見た刀。今回は拵えはなし。
ゲーム実装の弟刀「重要文化財 刀 金象嵌銘 永禄三年五月十九日義元討捕刻彼所持刀/織田尾張守信長 名物 義元左文字」(ゲームでは「宗三左文字」)は前期のみの展示だったので、兄弟並んでいるところが見られずちょっと残念。

「重要文化財 牡丹造梅花皮鮫鞘腰刀拵」は花のような模様が浮き出ている鞘を持つ拵え。鮫皮(=エイの皮)に漆を塗って研ぎ出すと、こんな梅の花のような模様が出るんだなー。おもしろい。

「第4章 下剋上の時代における甲冑・刀剣の変化」
ここは初めの方には甲冑がいろいろ。しかし糸とかきれいによく残っているよな。

「刀 銘 兼元 号 大仙兼元」は「関の孫六」で知られる刀工兼元の作。これも長政の刀だったらしいが、息子に譲ったものとか。

「脇指 名物 碇切」は名称の由来が二説あるが、いずれも朝鮮出兵の際のもの。「官兵衛が碇を切って出航」は切ったのは碇綱だと思うけど、「長政が敵兵を碇の爪ごと切った」というのは金属の碇そのものだよなあ。後者の説の方が盛られてる? のち忠之が磨り上げて脇指にしたとのこと。

出ました今展のホスト、「国宝 刀 金象嵌銘 長谷部国重本阿(花押)/黒田筑前守 名物 圧切長谷部」。福岡市博では「圧切」表記で「棚は切っていない」とのこと。相変わらず皆焼が美しいけど大鋒で案外がっちりした印象を与える刀。今年の冬は行かなかったから、京都以来の一年ぶり~。
※今回初めて気づいたけど、茎の目釘穴ふさいでいるの銅?(そんな色に見えた)※
拵えの誼?でお隣展示の「重要文化財 刀 銘 備州長船祐定/大永二二年八月日 金象嵌銘 あたき切・脇毛落 名物 安宅切」。ちなみに重文指定は拵えによるらしい。四国攻めのときに官兵衛が用いた刀だったとか。後半が微妙な銘は試し切りしたときのもの。

「刀 金象嵌銘 黒田筑前守殿御所持、二ツ胴切手中川左平太(花押) 号 和泉守兼定」も、試し切りのときに二人分の胴体を一刀両断したというもの。切れ味の宣伝だから、刀ってこういう逸話多いよな…。これも長政愛用の刀。

「刀 銘 阿州氏吉作 名物 岩切海部」の名称は岩をも断ち切る切れ味というところから。

「大身鎗 銘 長吉作 名物 一国長吉」は長政が初陣から愛用していたという鑓。この鑓をもって筑前一国を手に入れたということからの名称。全長は日本号よりも長いそう。彫り物も見事だけど、刀身に塗られた鮮やかな朱漆が目を引く。昨年の「黒田家の甲冑と刀剣展」ではチケットについていた。

「薙刀 銘 平鎮教 金象嵌銘 権藤 名物 権藤鎮教」も名称の由来が二説。朝鮮出兵の際に虎に襲われそうになった官兵衛をこの薙刀で助けたのが権藤という名の家臣だった説、関ヶ原の戦いの際に宮崎城で奮戦し戦死した敵将権藤平左衛門にちなんでその薙刀に官兵衛がつけた説。
※丁子乱れ?の派手な刃文だった。※

「第5章 天下一統の時代における当世具足・新刀の出現」
このコーナーの最初には火縄銃が3本。そのうちの2本「火縄銃 太郎坊(烏天狗図金象嵌)」「火縄銃 次郎坊(不動明王像金象嵌)」は長政秘蔵の銃で、とある狩の際に家臣黒田一成が次郎坊で大猪の胴を撃ち、長政が太郎坊でとどめを刺したとか。長政様、刀剣や甲冑だけでなく銃も好きだったのかな。

安宅切と圧切長谷部のお揃いの拵え、今回も並んで展示。元になった安宅切の方が「重要文化財 金霰鮫青漆打刀拵」、新しい圧切長谷部の方が「国宝 金霰鮫青漆打刀拵」。細かい金細工が綺麗。

「重要美術品 剣 銘 奉納不動尊 信濃守藤原国広/慶長十八年癸丑八月三日」は刀工堀川派の祖国広の死の前年の作の剣。年紀を月日まできっちり刻む傾向は晩年まで健在。

「刀 銘 九州肥後同田貫上野介」は王貞治が九州国立博物館に寄贈したもので「京のかたな展」にも。室町将軍展のとき常設展の方に出ていたもの。

このへんから当世具足がいろいろ。小札を糸で綴り合わせた従来の形のもののほか、鉄の延べ板5枚で胴を作った「鉄黒漆塗雪下胴 銘 雪下政家作/天正十六年八月吉日」、ヨーロッパの甲冑風の「重要文化財 南蛮胴具足」なども。

黒田家の甲冑と言えば、まずこれ! 官兵衛の「朱漆塗合子形兜・黒糸威五枚胴具足」。兜の方は3代目の藩主光之が作らせた写し。「如水の赤合子」として有名でこの写しは赤一色だが、黒田騒動の際のごたごたで今はもりおか歴史文化館にある「本物」の「銀白檀塗合子形兜」と同じく朱漆の下には銀箔貼ってあるのかな。

それから、長政の「重要文化財 銀箔押一の谷形兜・黒糸威五枚胴具足」、この一の谷形兜な…。「重要文化財 黒田長政像」でかぶっているやつ。子孫の当主の方々も繰り返し自分用に作らせているんだけど、この絵で見ると結構微妙じゃね? 鎧とセットで展示されてるのは割と格好良さそうに見えなくもないけど。以前は常設展のところにあった気がする。いつもはそっち?
長政の兜と思っていたら、日本号の鑓の元の主である福島正則と朝鮮出兵の際に仲違いした後、和解のしるしに双方で自分の兜の写しを作って贈ったとのことで、もともとは一の谷形兜は福島正則が使っていたらしい。
そのとき長政が贈ったのは大水牛脇立兜の写しだったとか。長政が愛用した「重要文化財 黒漆塗桃形大水牛脇立兜」は今回2種出てるけど、どっちかが元なのかな。さらに別のもあったりして。


ところで本展は「太刀」でも刃の部分を上に向けての展示だったな。刃文をよく見せるため?(※最初のところに刃先の保護と刃文の観察を容易にするため、てちゃんと書いてあった※) 前期と後期で裏返して見せているものもあるようだ。
拵えはあっても来てないものも多く、せっかくならあるものは拵えも見たいよね。まあ刀身だけでも貸してくれるのはめっけものなのかも。
実際に戦でついたらしい疵のあるものも多いね。「武器」であったことを確認させられる。

福岡市博が持っているもの、黒田家の持ち物だった「黒田資料」が多いのを見るにつけ、黒田家が武士の家だったのだなと実感。そして経済力もあったのだろうなーと。よくぞ散逸させずに持っていてくれた(日本号は近代になって売られたりしたし)。
「黒田資料」には初代藩主の長政が使ったというものがたくさんある。実戦に出てた最後の世代というのもあるだろうけど、朝鮮出兵での虎退治という逸話もあるし、刀剣好きでもあったとか。一般的にはお父さんの官兵衛の方が有名だけど。

甲冑は、大鎧・胴丸・腹巻、星兜・筋兜・桃形兜など、時代ごとにいろいろな種類のものが出ていた。
鎧は会場の説明書きに「胴丸」は背中引合、「腹巻」は右引合とあったけど、個々の鎧の図録の解説見てると「胴丸」の説明に「腹巻」って書いてあったりするぞ。名称と実態は一致しないものもある?(※腹巻と胴丸の呼称が当時と現代とで逆になってしまった等の説明もちゃんとあった―覚えとけよ>自分※)
兜は一般兵用の同じ形の量産品があったかと思うと、大将用の奇をてらったような変わり兜もあっておもしろい。
陣羽織とかもあるよー。

「京のかたな展」は最終的に2か月で入場者25万人を超えたようだけど、1か月で3万人でも十分すごいよ! あっちは国立、こっちは市立だし。規模も違うしね。5万人くらいはいくかな?(追記:10/25に5万人突破!おめでとうございます!)


特別展を見終わった後、常設の日本号を含む企画展示室へ。
日本号(鑓)、相変わらず綺麗だね~。
10/20までは「古の刀剣」として青銅や鉄の剣などの展示もある。
※最初はパスした金印ほか常設展もさっと。金印、小さい~と言ってる人たちがいた。そうなんだよねー。以前は一の谷形兜の甲冑はこっちの常設に出てたんだけど、今回は大水牛脇立兜つきの甲冑。長政様、大水牛脇立兜たくさん持ってるね。※

昼食は博物館の喫茶室で。今回はおすすめになってた豚肉の生姜焼きを。デザートにバニラパフェ。連れは大海老フライカレーと抹茶ロールケーキ。
※某イベント会場のヤフオクドームから肩にのしかかる重さの戦利品を背負っていたので、昼食場所を探す余裕もなく今回も博物館の喫茶室で遅めの昼食。和風おろしハンバーグと、以前飲めなかったハイビスカスジュースを。※

最後に1階のショップをもう一回のぞいていると、昨年イルカのを買ったアジアの民芸品の木彫りの動物の風鈴のマンボウがかわいかったので連れが購入。


さて一応目的地その2の福岡タワーへ。ここもゲームコラボやっているので。
スカイツリー、東京タワーに次ぐ、日本で3番目に高いタワーなんだとか。下まで行ったことはあったけど、登るのは初めて。
展望室の窓に、ゲームキャラの戦闘時の抜刀絵と台詞が貼ってある。展望室3階に物吉・宗三・江雪・五虎退・骨喰。展望室1階に大典太・博多・長谷部・日本号。後でコラボ追加になった桑名江はなし。
展望室は親子連れやカップルなどの「普通」の観光客でかなり混んでいて、ゲームキャラの写真撮るのはちょっと申し訳ない感じだった。
1階のロビーには、タワーの写っている風景を背景に、福岡ゆかりの3振り、日本号・長谷部・博多のイラストを合成した写真も。


帰りは博多駅前でいったん地下鉄を降りて、今まで見ていない駅前の黒田武士像を捜しに。
見つけたけど、なんか周りが囲ってあって近づけなくて、像も台座に青い板巻いてあって槍の部分に黄色のテープ巻いてあった。修理中? 駅前で何かイベントやるため?

福岡空港で家への土産として、あまおう苺のクランチチョコ、フィナンシェというお菓子を購入。
夕食は羽田で和風ハンバーグとベリーのロールケーキ。連れはオムハヤシと宇治抹茶オペラ。
※博物館もよりの地下鉄駅にくっついているスーパー?の中の如水庵で黒田藩太鼓焼を購入。食べるの家帰ってからになったけどおいししかった。開店100日祭とかでここの店は最近できたらしい。※
※空港では家族の土産にあまおう苺のクリーム使ったミルフィーユ。夕食はグリルチキン。名物のラーメン食べるべきかと思ったけど、夕食には軽いかなあと次の機会に。※

次行くことがあったら、今度は城址をもう少し歩きたいなあ。
 

2019-10-03

「小龍景光」「鳴狐」見てきました!

東京国立博物館に行ってきました。
刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作)のキャラクターの元ネタが出ているというので。


本館1階、常設「総合文化展」。
13-2室、刀剣の部屋。
2019年10月1日(火)~2019年11月4日(月)の展示期間で出ているのは16口。

今日のお目当ては、
「国宝 太刀 銘 備前国長船住景光(号 小龍景光)」
刃文はトーハクの説明文には「直刃調」とあるが、『国宝・重要文化財大全』にある「小丁子に互の目交り」ていう感じだと思うんだけど? 隣に並んでいた光忠の刀とともに、長船派っぽい華やかな刃文だったと思う。
彫り物も見たけど、「覗き龍」と言われるのは裏側の方か?
前に見てるはずなんだけど、ゲーム実装前だったので記憶がない…ので、改めてきちんと見ました。

それと、今、
「重要文化財 刀 銘 左兵衛尉藤原国吉(号 鳴狐)」
が出てます。「粟田口国吉」か~これ鳴狐の人だっけとかぼんやり説明文読んでたら「由来は不明だが「鳴狐」の号がある」(うろ覚え)とあって、「本刃」じゃん!とよく見ました。
鋒のない、「短刀を巨大化させたよう」な打刀。
「京のかたな展」で見たけど、展示がちょうど角で混んでいたので、今回はゆっくり見られて良かった。

これでゲームに実装されてて見てないトーハクの刀は獅子王くらいかな?

あと鶯丸の刀工の古備前友成の国宝の太刀、愛染国俊の刀工の二字国俊の重要文化財の太刀、山姥切本歌の刀工の長船長義の短刀とか。


2階の常設の5室・6室の「武士の装い」の部屋、今回は蜻蛉切写はいなかったけど、十文字槍や弓、黒田家の人の一ノ谷兜付きの甲冑などあり。
刀と並べて拵えが出てるのもあっておもしろかった。


長めの刀剣絵葉書で買ってないと思ったものを買ったけど(亀甲、厚、獅子王)、うちへ帰って調べたら全部買ってたや。まあ良し。


今回もまた法隆寺宝物館の「ガーデンテラス」でランチ。平日だったので空いていて休みかと思った。今回はドライカレー。ここ、ちょっとお高いけどおいしい、と思ってたら「ホテルオークラ」なのね。九博は「ニューオータニ」だったな。
時間が微妙にありそうだったので、食後のデザートは「椿屋珈琲」まで行ってミルクレープとブレンドを。

途中、ちょっとした段差で転んで膝を打った。そろそろ年なんだから気をつけないとな~。またケータイ壊しそうにもなったし。
 

Copyright (C) 星のガラス瓶. All rights reserved. Template by Underground