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2019-06-07

映画「パドマーワト」

映画「パドマーワト 女神の誕生」を観に行った。
東京・虎ノ門の「ニッショーホール」(日本消防会館)にて。
友人がシネマNAVIで当たった試写会の券に便乗させていただいて。

「日本消防会館」で映画が観られるなんて初めて知ったわ…。
席が決まっていない試写会なので開場前は結構並んでた。インド映画人気高い。
「トルコ至宝展」のときも思ったが、豪華な衣装や装飾のためか、年配の女性も多い。

「架空の歴史もの」であった「バーフバリ」と違い、実在の歴史もの。ただし「絶世の美女の王妃」は創作らしい。
評判通り、大変映像の美しい作品でした。
正統派のインド映画で、歌い、踊り、そして長い(164分)が冗長な感じはしない。

内容に触れるので畳む。気になる方は観てから読んでね~。
 

 
 
人も金もふんだんに使ったんだろうなーという豪華な映画。
衣装もダンスも大変美しくて素敵です。

物語は主人公側の「悲劇」に終わるのだけど、これは実際の戦いという面では勝者の悪役側が「敗北」したという話なのだよな…。アラーウッディーンはついにパドマーワティの顔すら見られずに終わるので。
しかし、ラタン・シンは王としては失格じゃないだろうか? 人間としては信義を通したけれど、そのために自分が拉致されて王妃を危険にさらしただけでなく側近2人と忠臣800人を死なせ、あげく国を攻め滅ぼされてしまう。後世の美談にはなるけど国を預かる王としては、もうちょっと考えるべきだったのでは? まあ弱小国の悲哀、どうせ滅びるとしても信義を通すことでせめてもの、ということか。ハッピーエンドより悲劇の方が人の心に残るしな…。

インド映画は「善玉」「悪玉」をはっきり描写するのが多いけど、そしてこの話の悪役アラーウッディーンは紛れもなく「悪玉」なんだけど、そのアラーウッディーンが一番印象的。粗暴な感じだけどある意味真っ直ぐな人というか。
小鳥を愛でたりもしているし(もしその鳥が自分の虫の居所悪いときに鳴いたりすると「うるさい」とか言って絞め殺しそうではあるけど)。
自分の妃に「愛していたのに」みたいなことも言うし。政略結婚的な面はあったけど、彼なりの誠実さで愛していたんじゃないかな。パドマーワティには「幸運の女神を手に入れたい領土拡張欲」というような気持ちで「美女を手に入れたい色欲」ではなかったんじゃないかな。もっとも顔を見たらそちらの欲も沸いたと思うけど。妃の方も嫉妬するというよりあまりの美しさに夫が常軌を逸しないか危惧していたというか(嫉妬とは違うと思うんだよ)。
体力に自信があって、自分でレスリング?みたいなのに参加するところは「バーフバリ」のバラーラデーヴァ王っぽい。「アレクサンダー大王」ってあのあたりの人にはイスラームの人であっても「憧れの大英雄」なのね。
そして主役3人のうちではこの人がいちばん踊る!
ラタン・シン王の人も腹筋割れててたくましいけど、顔つきが優し気で「いい人」っぽく、アラーウッディーンの迫力にはやや欠けるかな。
両者とも、メイクや衣装、そして何よりも俳優さんの演技で作っているのだろうけれど。

主役の王妃パドマーワティを演じたディーピカー・パードゥコーンは「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」のヒロインの人とのこと。あの頃は新人女優だったが今はトップ女優だとか。
彼女自身も神秘的なまでに美しいが、彼女を含む女性たちの群舞も絢爛豪華という感じで大変美しい。

アラーウッディーンの王妃や側近に成り上がったマリク・カーフールの今後も気になるが、wikiなどによると史実でもいろいろあったようだ。
王妃が退けられるのは実際はもっと後年とのことだが、彼女も真実王を案じていたのでは。
カーフールくんはあくまでも脇役なんだけどなかなか味のある曲者の役。

人間関係や背景の歴史やらが把握できておらず、あそうか、脱出のときの将軍の一人はお付きの女官長みたいな人の息子だったのかとか、パドマーワティが「王妃」と言われてるのに「妃殿下」と呼ばれてる人がいて?と思っていたら、その人がラタン・シン王の正妃だった(パドマーワティは外国人なので、たとえ王が独身だったとしても正妃にはなれないらしい)とかは、私の理解力と知識がお粗末なだけで、まあ映画鑑賞には大して支障はないか。
歴史や風俗的なことは作中ではあまり説明されないので、知識があった方がより理解は深まるとは思うが、映像美を堪能するだけでも十分楽しめると思う。

※最初に特定の宗教を貶めるものでも「殉死」を正当化するものでもない、といったようなお断りが入るが(内容不正確かも)、「悪役」がイスラームだからかな~と思っていたら、それだけじゃなくてインドでは「ヒンドゥーの歴史を破壊している」とかいう抗議活動が起こったりしたらしい。史実を基にしているとしても「歴史ファンタジー」として単に楽しむわけにはいかない向きもあるというのが難しいところか。公開後はそういう「侮辱描写」がないと明らかになったせいか暴動などは沈静化しているとのことだが、主演女優への脅迫もあったとか、今後とも関係者に何事もないことを祈る。


終わった後に、同じビルの地下のタイ&インド料理店「グランドダージリン」がまだ開いていたので、カレーとチャイを。映画の流れで混むかと思ったら大体の人はそのまま帰っちゃったみたいで誰も来てなかったのは意外。まあ結構遅い時間だったしウィークデイだったからね。


さて、一般公開の後の評判は如何に。
 
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